あべ小児歯科通信

当院から毎月発行される「あべ小児歯科通信」です。治療のエピソードなどを掲載しています。

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あべ小児歯科通信 2019年3月号

あべ小児歯科通信 2019年

3月号

No.173

TEL 35-8640

 

2月よりあべ小児歯科で歯科助手として勤務させて頂く事になりました、渡邉佳奈子です。

1日でも早く仕事を覚えて皆様の力になれるよう努めていきます。

 

◆Q&A◆

Q.私は虫歯が多いのですが、赤ちゃんも虫歯になりやすいのでしょうか?

また、妊娠中にキシリトールガムを噛むと、赤ちゃんの虫歯予防になると聞いた事がありますが、本当でしょうか?

A.虫歯になりやすい歯並びや歯の質、唾液の性質など、遺伝的な物も確かにありますが

それよりも、赤ちゃんが育つ環境に左右されることが多いものです。

家庭での食事や飲み物の与え方、歯磨きなどの生活習慣が赤ちゃんの虫歯を作ります。

また虫歯菌はお母さんから赤ちゃんに伝播する事が多いですので、

妊娠中にお母さんの食生活の習慣の見直しを行い、赤ちゃんが生まれてから困らないようにしましょう。

妊娠中の歯周病も胎児への影響が報告されています。

妊娠中でも歯科検診は可能ですので、安定期に歯科にて妊婦歯科検診を受け、

虫歯や歯周病などがあれば早めに治療しておく事をお勧めします。

虫歯菌はキシリトールを取り込んでもエネルギーにする事ができないため、次第に虫歯菌の数は減少していきます。

妊娠中にキシリトールガムを摂取した方が赤ちゃんの虫歯菌の感染率が低下したとする報告もあります。

ただし、キシリトールガムは沢山摂取すると腸内細菌のバランスを崩し、下痢をしやすくなります。

同様に口腔細菌のバランスも変化し、耐性菌など新たな問題が起こる可能性があります。

また味覚形成の上から、甘党になるなどの指摘もあり、積極的利用を疑問視する意見もあります。

まずはお母さんの口の中を綺麗に保つ事が重要です。

 

♪♪♪エビソード♪♪♪〈4歳と5歳の兄弟の話〉

5歳のお兄ちゃんの治療中、ちょび泣きの兄を見て

弟「お兄ちゃん、男の子は泣いたらいけんよ。」

弟くんの励ましもあり兄の治療は終了。今度は弟くんの治療の番

スタッフ「〇〇くんも男の子だから泣かないよね~」

弟「…」

いつも元気におしゃべりする弟くんでしたが、今日は一言もおしゃべりをしていません。

じっと泣かないで治療を頑張っています。治療が終了した途端

弟「僕泣かなかったね!!男の子だね!!」

いつもの元気な弟くんに戻ってニコニコおしゃべりを始めました。

4歳の男の子のプライドにかけてきっとすごく頑張ったんだね!!

 

あべ小児歯科通信 2019年2月号

あべ小児歯科通信 2019年

2月号

No.172

TEL 35-8640

 

1年で一番寒いと言われる季節になりました。

暦の上ではもう春になりますが、春が来るのはまだ先ですね。今から暖かくなるのが待ち遠しいですね(^O^)

 

◆Q&A◆

Q.赤ちゃんの歯はいつからできるのですか?

妊娠中に赤ちゃんの歯を丈夫にするには何を食べればいいのでしょうか?

牛乳が飲めないお母さんは、牛乳の代わりにどんなものを摂取すれば良いでしょうか?

A.乳歯の歯胚(歯の芽)は、妊娠の約7週目からでき始め、4ヶ月の後半から乳歯の石灰化(硬くなる)が始まります。

歯の栄養には、カルシウムだけでなく、タンパク質、リン、ビタミンACDの栄養素を含む食品をバランス良くとる事が大切です。

カルシウム(ひじき、チーズ、しらすぼし)とリン(米、牛肉、豚肉、卵)は歯の石灰化(成熟して固くなる事)の為の材料に、

タンパク質(あじ、卵、牛乳、豆腐)は歯の基礎となり、

ビタミンA(豚、レバー、ほうれん草、にんじん)は、歯の表面のエナメル質の土台となり、

ビタミンC(ほうれん草、みかん、さつまいも)は、もう一層下の象牙質の土台となり、

ビタミンD(バター、卵黄、牛乳)はカルシウムの代謝や石灰化の調節約となります。

丈夫な歯の為にはカルシウムは大切な栄養素です。

中でも牛乳はカルシウムを多く含む食品です。

最近では子供のくる病が増えているという報告があり、日光を過度に避ける事によるビタミンD不足が関係していると言われています。

母子ともに、日光に当たらなくなり、日焼け止め製品が優秀になったからだそうですが、

カルシウムの代謝に必要なビタミンDは食品からだけでなく、1日のうち少しでも太陽を浴びる事も必要です。

牛乳の他にカルシウムを多く含んだ食品として、豆腐、納豆、卵、魚(いわし、めざし、わかさぎ、海老など)がありますので、

これらの食品を食べれるようにしましょう。ただし、カルシウムに限らず、バランス良く食べる事、

過度の運動を行い妊娠中のストレスを溜めず、妊婦さんが健康である事が大切です。

 

♪♪♪エピソード♪♪♪〈8歳の男の子の話〉

お正月明けに検診にやってきた男の子。

スタッフ「〇〇くん、お年玉たくさんもらえた?」

男の子「うん!〇〇円ももらったよ~!」

スタッフ「えっ!?すごいね、何か欲しいものないの?」と聞くと…

男の子「貯金する!!」と一言。

スタッフ「えっ?何か欲しいものないの?」と聞くも…

男の子「お母さんが、貯金しなさいって。」

男の子の素直さとしっかりしている様子に感動したスタッフなのでした。

あべ小児歯科通信 2019年1月号

あべ小児歯科通信 2019年

1月号

No.175

TEL 35-8640

 

謹んで迎春のご挨拶を申し上げます。新年も寒い日が続いていますが、皆様くれぐれもご自愛なされますよう願っております。

今年もスタッフ一同、皆様の御健康と御多幸を、お祈り致します。

 

QA

Q.中学3年生の長男ですが、最近口臭が強いような気がします。口臭の原因について教えて頂きたいと思いました。

A.ほとんどの口臭の原因は口の中にあります。

口の粘膜は皮膚の垢(あか)と同じように細胞が剥がれ落ちて、舌に白く溜まり腐敗します。

これが舌苔(ぜったい)です。舌苔は最大の口臭源で、口臭の6割が舌苔から発生します。

食事を歯できちんと噛まなければ舌苔が増え口臭の原因になります。

食べ物は歯を汚す一方で、「かむこと」で舌を綺麗にします。

口臭の主な原因は揮発性硫黄化物(硫化水素やメチルメルカプタン)です。

歯周病原因菌は、硫化水素より悪臭の強いメチルメルカプタンを大量に産生します。

一方、ニンニクなどの食物を食べると、アリル化合物あるいはセレニウム化合物などのガスが腸を介して肺から排出され、

口臭の原因になります。食べ物は歯を汚す一方で、「かむこと」で舌を綺麗にします。

よく胃が悪いと口臭が出ると言いますが、ほとんどは誤解です。

時々、胃食道逆流症(逆流性食道炎)など、いくつかの消化器疾患では口臭が出ることがあります。

一方、鼻の病気の匂いを口臭と勘違いする場合もあります。

鼻づまりなどがあれば、耳鼻科受診を考えて下さい。また扁桃腺炎があると、まれに口臭の原因になることがあります。

 

♪♪♪エピソード♪♪♪〈3歳の男の子の話〉

ぐずって診療チェアーに横になってくれない男の子に

先生「もうすぐお誕生日でケーキ食べるんだよね。それまでに虫歯全部治しちゃおうよ。」

男の子「う~ん。。」

しばらく考えていたが、

男の子「僕、イチゴのケーキがいい!」

先生「そうか、じゃあイチゴのケーキでお祝いする為に虫歯をやっつけちゃおう。」

男の子「うん」

そう言って診療台にゴロンと寝てくれました。治療が終わって、

先生「〇〇くんは、本当にイチゴケーキが好きなんですねぇ」

お母さん「…」

先生「?!」

お母さん「…と言うか、この子はイチゴケーキじゃなくて、イチゴが好きなんですよ。

いつもイチゴケーキのイチゴだけ食べてケーキは残してしまうんですよ。」

何とも可愛いイチゴ好きの〇〇くんでした。