あべ小児歯科通信

当院から毎月発行される「あべ小児歯科通信」です。治療のエピソードなどを掲載しています。

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あべ小児歯科通信 2020年6月号

あべ小児歯科通信 2020年

6月号

No.188

TEL 35-8640

 

早いもので梅雨の季節になりましたね。今年はコロナウイルスの流行もあり、何かと大変な時期ですが、皆様元気でお過ごしですか?

こんな時こそ、少しの楽しみを見つけて明るくいきたいものですね(^▽^)

 

◆Q&A◆

Q.12ヶ月の娘ですが、おしゃぶりはいつ頃まで使っていいでしょうか?

私は歯並びが悪いのですが、子供も将来悪くなりますか?悪くなるなら、何に気を付けたら良いですか?

A.おしゃぶりは、泣いている赤ちゃんを鎮めるのに便利なアイテムであり、育児で大変なお母さんにはお助けグッズでもあるでしょう。

「吸う」ことが自然な乳児期には、口の機能や形態に問題は生じません。

でも、離乳が完了して口の働きが「吸う」事から「噛む」事へと移行してくると、おしゃぶりもそろそろ卒業の時期を迎えます。

2歳を過ぎて奥歯の咬み合わせができた後もおしゃぶりの使用が続くと、歯並び・咬み合わせに影響が出やすくなり、また唇の閉じ方や舌の使い方にも問題が生じやすくなります。

乳歯の奥歯が生えてくる1歳半頃からやめる準備を始めて、2歳半過ぎまでにはやめれるといいですね。

歯並びや咬み合わせが悪くなるのは4つの原因があります。一つ目は、乳歯を虫歯などで早く失い永久歯の生える場所がなくなる為です。

二つ目には、歯と顎の骨の大きさのバランスが悪く永久歯の生える場所がない為です。

歯や顎の大きさは遺伝もありますが、良く噛まない、または硬い食べ物を食べない事により、十分顎が発達しない事も関係あります。

三つ目は、出っ歯や受け口(反対咬合)の中には純粋に遺伝的な問題が要因の事もあります。

四つ目は、おしゃぶり、指しゃぶりなどの癖、舌の前方突出癖や口呼吸、頬杖、うつ伏せ寝などの生活習慣も関係します。

最近では、永久歯の歯並びが悪くならないように、乳歯の時期から簡単な装置を利用した方が良い場合もあります。

最良のタイミングで治療ができるように、小児歯科専門医に相談し定期的に経過を見ていきましょう。

 

♪♪♪エピソード♪♪♪〈4歳の男の子の話〉

元気な4才の男の子、歯の詰め物が欠けて来院。診察室に入るなり、

男の子「よろしくお願いします。」と元気に挨拶。

スタッフ「ちゃんと挨拶できて偉いねー。」

男の子「うん、僕家でいつもちゃんと挨拶してるんだ。」とニコニコ。

ドクター「じゃあ、治すからゴロンしようか。」

男の子「今日は泣かないで、頑張るよ!」

治療が終わると、

男の子「ありがとうございました。また詰め物が欠けたら、よろしくお願いします。」

スタッフ「お~。完璧な挨拶。すごいねー。まだ4才なのに…」

男の子はちょっと誇らしげにニコニコ。でも実は治療中は削る音が苦手でちょっぴり泣いてしまいました。これはスタッフと男の子のヒミツ!!