あべ小児歯科通信

当院から毎月発行される「あべ小児歯科通信」です。治療のエピソードなどを掲載しています。

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あべ小児歯科通信 2018年2月号

あべ小児歯科通信 2018年

2月号

No.164

TEL 35-8640

 

まだまだ寒い日が続きますね。今から春が待ち遠しいですが体調を崩さないよう気を付け、健康に過ごして下さいね(^▽^)

 

◆Q&A◆

Q.生後9ヶ月の男の子です。9ヶ月になる直前に下の前歯が2本生え始めました。

1本は正常ですが、もう1本は細長く2つに裂けたように生えています。

根の方まで分かれているのか、下の方で繋がっているのかもまだ分かりません。これは正常な発達でしょうか?

A.2本または数本の歯が象牙質(ときにはエナメル質も)によって結合したものを癒合歯(ゆごうし)と呼びます。

2本または数本の歯がセメント質のみで結合したものを癒着歯と呼びます。

癒合歯は乳歯の前歯ではたまに見られる歯の異常です。乳歯の時期の発現率は15%と言われています。

癒合歯は、もともとは2本だった歯がくっついた場合と、1本の歯の歯冠(口の中に出ている部分)が2つに分かれた場合があり、

くっつき方も外側だけでついている場合と、神経の部分(歯髄)までひとつになっている場合があります。

特別な対応が必要なものでもないため、乳歯の時期はそのまま様子を見ていく事が多いのですが、

接合部(2つになった部分)にスジなどがあると汚れが残りやすく虫歯にもなりやすいので要注意です。

虫歯予防のためには、歯科医院でブラッシングの指導を受けたり、フッ素を塗ってもらうと良いでしょう。

接合部のスジの部分を埋めておく処置をする事も時々あります。

また、癒合歯の下に永久歯がどのような状態で存在するかもチェックしておいた方が良いでしょう。

癒合歯の下の永久歯には先天欠如が見られる事も多いため、

永久歯の生え替わりの時期には歯科用レントゲン写真を撮ってもらって、永久歯の数や発育状態を確認しておきましょう。

 

♪♪♪エピソード♪♪♪〈6歳の男の子と2歳の妹の話〉

治療最終日、いつもは泣いちゃう男の子が今日は頑張っている様子。

治療も終わり、お会計をしていると…。

男の子「今日ね、なんで泣かんかったか分かる?」

スタッフ「頑張ってたね。どうして?」

男の子「妹が来とるけん!」とご機嫌な男の子(^▽^)/

どうやら一緒に来ていた妹にかっこいい所を見せたかったみたい

スタッフ「かっこよかったよ!」というと照れた様子の男の子にホッコリするスタッフでした(´∀*)