あべ小児歯科通信

当院から毎月発行される「あべ小児歯科通信」です。治療のエピソードなどを掲載しています。

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あべ小児歯科通信 2017年11月号

あべ小児歯科通信 2017年

11月号

No.161

TEL 35-8640

 

一段と日が暮れるのが早くなり、朝晩の寒さが厳しくなってきた時期ですが、体調に気を付けながら、元気に冬を迎えましょう!

 

◆Q&A◆

Q.2歳の男の子ですが、家の中で遊んでいて、転んで歯をぶつけてしまいました。上の前歯の片方が斜めに欠けています。すぐに歯科を受診した方が良いでしょうか?

A.12歳にかけては、一人歩きが始まり動きも活発になりますが、まだ歩き方もやや不安定で転びやすい時期です。

また身体全体の中で頭部の比率が大きいため、頭から先に転びやすく、歯の外傷も多くなります。

歯が欠けた場合、欠け具合で必要な処置が違いますが、見た目で歯が欠けているのが分かるような状態では、神経に近い所まで欠けている事も考えられるので、できるだけ早く歯科受診する事をお勧めします。

乳幼児期はまだ乳歯を支える骨(歯槽骨)が弾力があって柔らかいため、歯が動揺したり、陥入したりという「脱臼」が見られる事が多いようですが、

強い衝撃が歯に加わると歯冠(歯の口の中に見えている部分)が欠けたり、歯根が割れたりする「破折」が起こります。

歯が欠けた場合、どこまで欠けているかで対処法が異なります。

亀裂や歯の表面のエナメル質のみの破折の場合、そのまま経過観察するか、表層を接着性材料でカバーしたり、尖った部分を形態修正をして様子を見ます。

やや大きく欠けていても歯髄(歯の内部の神経や血管の入った部分)にまで達してなければ、歯髄を保護する薬剤をおいて歯を元の形に修復します。

歯髄に達する欠け方の場合、破折面にピンク色の歯髄の一部が見える事が多く、この場合は神経の処置が必要になります。

露出した歯髄から感染が起こらないうちの方が歯髄の予後が良好となるため、破折が大きい場合は早めに歯科を受診して下さい。

 

♪♪♪エピソード♪♪♪〈3歳の女の子の話〉

お母さんと自動販売機のおもちゃで楽しそうに遊んでいる女の子。

当たりが出てもう一本ジュースがもらえる様です…

女の子「お母さん!当たったよー!」

お母さん「すごーい!もう1本好きなジュースもらえるよ!」

女の子「…」

お母さん「○○ちゃんが選ばないならお母さんが選んじゃお~!」

とお母さんがジュースを選んでもう1本出てくると、

女の子「だめだよ!ちゃんとお金入れないと」

お母さん「(当たりだけど…)本当だね(;’∀’)

その会話を聞いてしっかりしているととても感心したスタッフでした!