あべ小児歯科通信

当院から毎月発行される「あべ小児歯科通信」です。治療のエピソードなどを掲載しています。

矯正治療を
始めるに
あたって
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あべ小児歯科通信 2018年12月号

あべ小児歯科通信 2018年

12月号

No.174

TEL 35-8640

 

11月をもってあべ小児歯科を退職させて頂くことになりました。

これまで沢山の子供たちや保護者の方と関わる事ができて本当に嬉しく思います。

これからどんどん寒くなりますので体調に気を付けて元気に過ごして下さいね。(権田愛莉)

 

◆Q&A◆

Q.9歳の女の子ですが、上の前歯が前に出ているので、矯正治療を考えています。

矯正装置をつけている時の虫歯のなりやすさ、歯を抜かなければならないのか、

後戻りは行りやすいのか、また費用などについて教えて頂きたいと思います。

A.矯正歯科治療では、確かに矯正装置を長期に装置するため、虫歯や歯ぐきの炎症、また口臭などを生じる可能性があります。

その対策として数種類の歯ブラシを使用してのブラッシングなどの清掃指導や食習慣の指導を受け、

いつもお口の中を衛生的に保てるように頑張りましょう。

ゆっくりと丁寧に時間をかけて、鏡を見ながらブラッシングをして下さい。

歯を抜くか抜かないかについての判断は歯科医師にとってとっても大変な重要な事です。

歯を抜かないで治療を行う時には、歯列の幅を広げたり、奥歯から順次後ろへ移動させたりしてスペースを獲得しますが、

アゴの大きさによってはその量は限られています。

限界を超えてしまうとかえって後戻りの弊害が起こる事があります。

また口を閉じて横顔を見たら、かなり口のあたりが前方に突出していてバランスが悪くなるような場合には歯を抜く必要があります。

歯の模型やさまざまなレントゲンを用いて、歯の凹凸の程度やアゴの骨の大きさや形、

歯の萌出方向や位置などを確認し、審美的な面も含め、総合的に判断します。

矯正治療で動かした歯は、元に戻ろうとする事があります。

したがって装置を外した後にも、数年間、保定装置(リテーナー)などを用いて管理する必要があります。

この時期に保定装置の使用を怠ると、後戻りが起こる事があります。

矯正歯科治療は、一般的には保険がきかず、自費の支払いです。

その費用は、医療機関、治療方法、期間などにより異なり、また地域によっても異なります。

 

♪♪♪エピソード♪♪♪〈6歳の男の子の話〉

治療が終わりフッ素をすることになった男の子。

スタッフ「フッ素りんご味ので良いかな?」

男の子「もう6歳だから甘いのはイヤ。」

スタッフ「じゃあ、味の無い方にしようか!」

所が…。タイマーが鳴り、フッ素を外すと、

男の子「うえ~。美味しくない…。今度は甘いのにして!」

と一言。

頑張って背伸びをする男の子の微笑ましい様子に笑みが溢れるスタッフでした。(^▽^)/

あべ小児歯科通信2018年11月号

あべ小児歯科通信 2018年

11月号

No.173

TEL 35-8640

 

肌に触れる風もだんだんと冷たくなり、冬の訪れを感じる季節になりましたね。

皆さんのご家庭は、コタツの準備もうされましたか??

 

◆Q&A◆

Q.8歳の男の子ですが、上下の前歯が凸凹していて矯正治療を考えています。

治療期間、通院頻度、治療時の痛み、食事制限などについて教えて頂きたいと思います。

A.治療期間は年齢や症状によって異なります。

矯正治療はアゴの位置や大きさをコントロールしたり、アゴの骨の中にある歯を動かしたりする為のある程度の年月を要します。

最近は治療技術や材料の進歩により治療期間は短縮されて来ていますが、23年程度かかる場合が多いようです。

また、治療後には後戻りを起こさないように、移動した歯をその位置に安定させる保定(おさえておく)期間も必要となります。

また子供における受け口や出っ歯など、上と下のアゴの位置や大きさに問題があって、

アゴの成長をコントロールする場合には、治療期間はもっと長くなる事もあります。

通院の頻度は、歯を動かしている間は、矯正装置の調整の為4週間に1回か、1ヶ月に1回程度通院する事が一般的です。

また、歯を動かし終わっても、歯の骨の中ではまだ安定せず元の位置に戻ろうとする為、

治療後もしばらくの間は、数か月毎の程度で通院して、嚙み合わせを管理してもらう必要があります。

矯正装置を初めて入れた時や、装置を調整した後などに、

歯が少し浮ついたような感じや硬い物が噛みにくかったり、痛みを感じる場合もあります。

程度は人によって様々ですが、通常2~3日程度で治まる方が多いようです。

最近は治療法の進歩により、弱い力で治療するため、以前より痛みなどの不快な症状は軽減して来ています。

食べ物に関しては、ほとんど普段通りに食事ができます。

ただし硬いものや粘着する物(ガムやキャラメルなど)は、装置を壊す恐れがありますので、極力避けるようにして下さい。

また食べ物が詰まりやすくなりますので、歯磨きを丁寧に行う必要があります。

 

♪♪♪エピソード♪♪♪〈6歳の男の子の話〉

いつも治療にお母さんと妹ちゃんとやって来る男の子。

妹ちゃんは付き添いで治療はしないので、毎回待合室でお兄ちゃんを待っています。

男の子は治療が終わりプレゼントを選んでいる日の事です。

スタッフ「プレゼント選ぼうか!何か好きなのあるかな~?」

男の子「ん~。僕これにしていい~?」

男の子が選んだのは”キラキラのティアラ”でした。

スタッフ「いいよ~!それでいいの??」

男の子「いつも〇〇ちゃん待ってくれているから〇〇ちゃんにプレゼントしたい!いい?」

スタッフ「そうなんだ!!いつも待ってくれているもんね。きっと喜んでくれるよ♪」

お兄ちゃんの優しさに心が温かくなったスタッフでした(´▽)

 

 

 

 

 

 

あべ小児歯科通信 2018年10月号

あべ小児歯科通信 2018年

10月号

No.172

TEL 35-8640

 

すっかり秋らしくなり、過ごしやすい気候となりましたね。

色々とお出掛けしたり美味しい物を食べたりして秋をエンジョイしましょう!

 

◆Q&A◆

Q.5歳の女の子ですが、下の前歯が上の前歯より前方にある歯並びをしています。

いつから矯正治療を始めたら良いでしょうか?

A.歯科矯正治療を開始する時期は、患者さんの歯並びや嚙み合わせの状態、年齢などによって大きく異なります。

まず食べる時に、アゴが楽な場所で邪魔されずに動いているかをチェックします。

アゴを前後左右にズラさないと噛めない場合には、乳歯の時期でも開始する事があります。

歯のデコボコがひどくなりそうな場合や出っ歯になりそうな場合も、

成長する力の残っている若い時期であればより積極的な治療が可能となるため、早目に矯正歯科を受診されるようお勧めします。

またアゴの骨の大きさに問題のある受け口(骨格性反対咬合)などで、

骨の成長を見極め、タイミングを選んでコントロールする必要がある場合には、治療の時期を何回かに分ける事もあります。

さらに若い時はきれいな歯並びであっても、年齢とともに歯並びは変化します。

特に、親知らず(8番目の歯)に押されたり、虫歯で歯を失くしてから長い時間ほうっておいたりした場合には、

噛み合わせは、大きく変化します。

そのような中高年になってから生じた歯並びや噛み合わせの不正に対しても矯正治療が必要となります。

矯正治療によって歯を移動させる事は何歳になっても可能ですが、

その際特に歯ぐきや歯を支えている骨が健康である事が必要な条件とされます。

5歳の女の子でアゴの動きを歯科医院で検査してもらい、動きが悪いようでしたら、

乳歯列の時期から第一期治療を開始し、永久歯の前歯が生えてから第二期の治療を行う場合もありますし、

アゴの動きが良いようでしたら、永久歯の上下の前歯が生えるまで経過観察する場合もあります。

 

♪♪♪エピソード♪♪♪〈3歳の女の子の話〉

頑張って治療を終えた女の子。最後にプレゼントを選ぶ事になりました。

女の子「私これにする!」と選んでくれた後で

女の子「パパにもプレゼントあげる!」と言いだし…。

お母さん「パパはなにも頑張ってないでしょ!」

すると

女の子「パパも歯医者さんにいかんといけんね~!」

お父さんにもプレゼントをあげたい女の子の子持ちをとても微笑ましく思ったスタッフでした。