あべ小児歯科通信

当院から毎月発行される「あべ小児歯科通信」です。治療のエピソードなどを掲載しています。

矯正治療を
始めるに
あたって
12月 11月 10月 9月 8月 7月 6月 5月 4月 3月 2月 1月

あべ小児歯科通信 2018年8月号

あべ小児歯科通信 2018年

8月号

No.170

TEL 35-8640

 

いよいよ、夏本番の暑さがやってきましたね!熱中症には気を付けて、花火や海など残りの夏を楽しみましょう!

 

◆Q&A◆

Q.妊娠してから時々歯磨きをしなくても出血する事もあります。

この症状は、妊娠と関係がありますか?何か病気によるものではないかと心配でなりません。

また、歯周病があるとお腹の子に影響はありませんか?

A.妊娠して女性ホルモンが急増すると、歯肉の反応性が高くなったり、

女性ホルモンを好む歯周病細菌が増えて、歯肉の炎症が起こりやすくなります。

また唾液が酸性になって口の中がネバネバしやすくなります。

さらに、つわりで食事の好みが変化したり、空腹を避けるため食事(間食)の回数が増えたり、

吐きやすいので歯磨きが十分にできなかったりすると、口の中の衛生状態も不良になり、歯肉炎がひどくなる事があります。

女性ホルモンの変化による歯肉の炎症や腫れは、出産後にホルモンが元に戻ると症状も治まってきます。

しかし腫れて出血しやすいと歯磨きをするのが怖くなったり、

腫れているため汚れを落としにくかったり、つわりで歯磨きがうまくできなかったり、

ちょこちょこ食べるため歯磨きが追いつかなかったりすると、歯の汚れや歯石が原因の歯周病も起こってきます。

歯周病と言っても、歯肉が腫れたり出血するという歯肉炎だけでなく、

歯肉の慢性炎症のために歯を支える骨(歯槽骨)まで下がってしまい、

歯が動揺したり膿が出るという歯周炎になってしまうと、いろいろ問題も出てきます。

特に妊婦の中等度・重度の歯周炎は早産(低体重児出産)のリスクを高めるというデータも出ています。

歯周炎の重症化も防ぐためには、できるだけきちんと歯磨きをする事と、専門的な歯の清掃や歯石の除去を行う事が望まれます。

行政で行っている妊婦歯科検診などを利用して口の中の状態をチェックしてもらったり、

かかりつけの歯科に相談して安定期のうちに歯のクリーニングや歯石を取ってもらう事などをお勧めします。

そして気分の落ち着いている時に少しずつでも歯磨きをする事で、歯肉炎を悪化させないようにしましょう。

 

♪♪♪エピソード♪♪♪〈7歳の男の子の話〉

治療中いつも泣いてしまう男の子。

スタッフ「もうすぐ終わるからね~!」

と声をかけるも泣きやみません。すると、

お母さん「この子、いつも家で真似して歯医者さんごっこしているんですよ。私がいつも患者さんの役です。」

と教えてくれました。

今は泣いているけど、男の子の家での得意そうな様子が目に浮かび、微笑んだスタッフなのでした。(´∀*)