あべ小児歯科通信

当院から毎月発行される「あべ小児歯科通信」です。治療のエピソードなどを掲載しています。

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あべ小児歯科通信 2020年5月号

あべ小児歯科通信 2020年

5月号

No.187

TEL 35-8640

 

青葉若葉が日に照り映えて目に染みるような季節となりました。新型コロナウイルスが流行していますね。皆様ご自愛下さいね。

4月より勤務しております、山本奈美子です。至らぬところもあるかと思いますが、どうぞ宜しくお願いします。

 

◆Q&A◆

Q.2歳3ヶ月の双子の兄弟ですが、お父さんが受け口です。最近兄も顎を前に出しますし、また、弟は歯の数が少ないと言われました。どうすればいいでしょうか?

A.歯並びは遺伝的要因もあります。例えば、お父さんやお母さんが受け口ならば、お子さんもそうなる可能性が高い傾向にありますので、注意が必要です。

小さいお子さん、特にまだ奥歯が生えてきていない頃は顎を前に出す癖もあるようです。

最近、舌を上にあげるのが下手な事が受け口と関係する場合もある事が分かってきました。

舌を上手に動かすトレーニングや簡単な装置を利用する事もあります。

乳歯が生えそろう3歳ぐらいまで様子を見て自然に治らない時には、小児歯科専門医に一度相談して下さい。

弟さんのようにたまに下の前歯の数が少ないお子さんがいます。先天欠如と言って、もともと歯が作られない事もあれば、癒合歯と言って2本分の歯がくっついて生えて来る事もあります。

乳歯の歯が少ないからと言って、永久歯の数も少ないとは限りません。

乳歯の時は経過を見て、永久歯に生え代わる頃に小児専門医院で、顎全体が写るレントゲン写真を撮ってもらいましょう。

その時、永久歯の数などの詳細が分かりますから、将来の歯並び・咬み合わせについて相談しましょう。

癒合歯で歯と歯がくっついた部分がくぼんでいる場合は、汚れが溜まりやすく虫歯のリスクが高いので、歯磨きに気を付けましょう。

 

♪♪♪エピソード♪♪♪〈3才の女の子の話〉

3才の女の子がおばあちゃんと診察室に入って来ました。

女の子「あのね、私寝る前に、いつもおばあちゃんに歯磨きしてもらうんだ。」

スタッフ「毎日磨いてもらって良かったね。」

女の子「うん。それでね、私が時々懐中電灯を持ってお口の中を照らすの。そうすると、おばあちゃん喜ぶんだよ。」

スタッフ「懐中電灯?」

女の子「口の中を照らすと、明るくて見やすいんだって。」

おばあちゃんは少しテレながらニコニコと笑っていました。いつもは少し怖がりの女の子ですが、この話の時はとても誇らしげで可愛かったですよ。

これからも歯磨き頑張ってね。