あべ小児歯科通信

当院から毎月発行される「あべ小児歯科通信」です。治療のエピソードなどを掲載しています。

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あべ小児歯科通信 2020年3月号

あべ小児歯科通信 2020年

3月号

No.185

TEL 35-8640

 

もうすぐポカポカの春がやって来ますね。

待ち遠しいですね(^▽^)/♪

そして、3月いっぱいであべ小児歯科を退職させて頂く事になりました清水彩花です。

沢山のお子様の治療を御家族の皆様と一緒にサポートする事ができて嬉しかったですし、楽しかったです。

これからも毎日歯磨きを頑張って下さいね。ありがとうございました!

 

◆Q&A◆

Q8ヶ月の男の子ですが、歯に白い線がついていて、歯ブラシで磨いても取れません。これは何ですか?

まだ、お菓子などは与えてないのに虫歯のなりかけなのでしょうか?

A.歯の白い線は白斑(はくはん)と言って、虫歯のなりかけです。特に唾液による自浄作用(自然に生じる清浄力)が悪い上の前歯に多く見られます。

白斑になっている部分の汚れをしっかりと毎日除去し(歯ブラシを当てる)、フッ化物の塗布など行うと「再石灰化」してもとのような歯に戻る可能性があります。

このままほうっておくと、茶色い線になり、穴があいてしまいます。

虫歯は四つの条件が揃った時になります。歯と虫歯菌(ミュータンス菌など)と糖分と時間が四つの条件ですが、その中の糖というのは砂糖だけではありません。

炭水化物や果物にも糖が入っています。ここに、その他の条件が揃うと虫歯が発生します。

虫歯は、歯の表面に付着したプラークの中の細菌(虫歯菌)が、食べ物の糖分を分解して酸を作り、その酸が菌を溶かす事で発生します。

また、寝ている間は唾液の分泌が減少するため、寝る前に酸性の飲食物を摂って、そのまま寝てしまうと、酸蝕を起こしやすくなります。

汚れが長く付いてる時間を少なくするために食後は歯磨きをしましょう。ただし、8ヶ月では普通虫歯はできません。

哺乳ビンでイオン飲料を飲ませるなどの明らかな理由があると思われます。

小児歯科専門医またはかかりつけの歯科医院を決めてご相談下さい。

 

♪♪♪エピソード♪♪♪〈4歳の女の子の話〉

治療が終わり、プレゼントを選ぶ女の子。

スタッフ「今日でおしまいだからプレゼント選ぼうか!」

女の子「私、キラキラのアクセサリーが好きだから、これとこれ迷う。どっちも欲しくて選べない。」

スタッフ「こっちはどうかな…」

女の子「それもいいけど、こっちも…」

スタッフ「じゃあ、今日はこれにして、今度またフッ素しに来た時にはもう一つの方にするのはどうかな?」

女の子「わー!そうする!また来るね!」

スッキリして喜んで帰っていった女の子でした。

 

あべ小児歯科通信 2020年2月号

あべ小児歯科通信 2020年

2月号

No.184

TEL 35-8640

 

今年は、暖冬のせいか雪がなかなか降りませんが、ようやく冬本番の寒さがやってきましたね。

皆さん、風邪をひかないようにお体には気を付けて下さいね(^▽^)

 

◆Q&A◆

Q16ケ月の男児ですが、眠くなるとぐずるので母乳を飲みながら寝てしまいます。虫歯が心配ですが、大丈夫でしょうか?

また、歯磨きを自分でしたがります。このまま自分でさせていて良いのでしょうか?

また、お茶が歯を丈夫にすると聞きましたが、1日どれくらい飲ませればいいでしょうか?

A.母乳育児は、栄養学的利点のみでなく、子供の精神安定に効果がある事が分かっており、乳児期にはできるだけ続けたいものです。

ただし、1歳を過ぎると、砂糖を取り始める事で虫歯原因菌(主にミュータンス連鎖球菌)が虫歯の表面に付着しやすくなり、

そこに母乳を与えたまま眠って母乳が口の中に長く残っていると、虫歯のリスクが高まります。

母乳を続けているうちは、甘味飲食物を控えて、歯磨きをしっかり行い、虫歯のリスクを下げましょう。

フッ化物を利用するのもいいでしょう。また昼間よく遊ばせ、疲れて母乳に頼らずに眠れるようになるかもしれません。

子供の様子を見ながら卒乳の準備をして行きましょう。

自我の芽生えと共に何でも自分でしたがる事が増えて来ます。歯磨きを自分でしたがる気持ちも大切にしてあげて下さい。

しかし、自分でしっかり磨けるようになるまでは保護者の方の仕上げ磨きが必要になって来ます。

大事な事として、歩行の発達が未熟な乳児期は、歯ブラシをくわえたまま転倒し、喉を突いたりする事故に繋がるケースがあります。

また口は脳に近い位置にありますので注意が必要です。自分で歯ブラシを持つ時は座る約束等をして、保護者は事故が起きないようにしっかり見てあげて下さい。

お茶の中には、フッ化物やカテキン(抗菌作用)が含まれます。毎日の生活の中で、習慣として飲ませる事をお勧めします。

ただ、緑茶にはカフェインも含まれているので、子供の水分補給の目的の場合は、麦茶か水を飲むようにするといいでしょう。

喉が渇いたらお茶という習慣をつけると色の付いた飲み物、味のある飲み物を求め、水を飲む事ができなくなる子供もいます。

喉が渇いたら水、食後はお茶というようにすると良いでしょう。

 

♪♪♪エピソード♪♪♪〈3歳と1歳の兄妹の話〉

妹の治療が終わり、プレゼントを選ぶ事になりました。

お母さん「お兄ちゃん!妹の代わりにプレゼント選んであげて。」

お兄ちゃん「いいよ、僕が選んであげる!」

そう言ってお兄ちゃんが手にとったのは…ミニカー!

スタッフ「あれ…?」

お兄ちゃん「一緒に遊ぶからこれでいいの♪」

プレゼントを楽しみにしてくれていたお兄ちゃん。妹ちゃんとミニカーで仲良く遊んでね。

 

あべ小児歯科通信 2020年1月号

あべ小児歯科通信 2020年

1月号

No.183

TEL 35-8640

 

謹んで初春のお慶びを申し上げます。新年も寒さの厳しい日が続いていますが、皆様くれぐれもご自愛下さいますよう願っております。

今年もスタッフ一同、皆様の御健康と御多幸を、お祈り致します。

 

◆Q&A◆

Q.1歳1ヶ月の男児ですが歯磨きをすると歯ブラシを噛んでしまい、すぐにダメになります。

どうしたらいいのでしょうか?また、フッ素塗布は歯にいいと聞きましたがいつから始めれば良いのでしょうか?

A.お子様用の歯ブラシと保護者の仕上げ磨き用の歯ブラシを分けてみて下さい。

仕上げ磨き用の歯ブラシを噛んでしまう場合、そのまま歯磨きを続けず、一度歯ブラシを口から外し、まず歯ブラシを噛まれずに磨く事の出来る場所(上下の歯の唇側面及び頬側面)を磨いてあげて下さい。

そして、口を開けた瞬間に歯の咬み合わせの面(咬合面)と裏側(口蓋面と舌側面)を素早く磨いてあげて下さい。

低年齢のお子様の仕上げ磨きは100点満点を取ろうとすると時間もかかり、子供も嫌がり、毎日続ける事はとても大変です。

0歳児~1歳児までは唇側面と頬側面はしっかり、咬合面と口蓋面、舌側面は出来るだけ短時間でシャカシャカと磨き、トータルで60点~70点程度で磨けばOKと思っていて良いと思います。

それでも噛んで歯ブラシをダメにしてしまう子供もいますが、その場合はダメになる頻度が多くても仕方ないと考えて下さい。

噛んでダメにしてしまう時期は、いつまでも続きません。幼児になって注意をしてあげれば噛まなくなってきます。

それまでの間は、仕上げ磨きの歯ブラシがダメになったらその都度新しい物に変えてあげて下さい。

歯が生えた後、唾液中に含まれるカルシウムが歯に付き、歯が更に強くなります。

だから生えて間もない時期の歯はまだ十分に硬くなっていない為、虫歯になりやすいのです。

フッ化物は、歯を固くする作用があり、乳歯、永久歯に関わらず生えた直後に塗るのが最も効果的です。

まずは下の前歯が生えてきた頃から定期的に歯科へ通い、上下の前歯が生えてきたらフッ化物の塗布を行ってみて下さい。

 

♪♪♪エピソード♪♪♪〈4歳の男の子の話〉

診療室のチェアーに座るなり元気に話し出す男の子。

男の子「僕、大人になったら町を守る人になるんだ!」

スタッフ「すご~い。」

男の子「うん、僕消防車になるんだ!いっぱい働かないといけないからジュースいっぱい飲まなきゃ!」

スタッフ「消防士さんかな??ジュースいっぱい?」

男の子はニコニコしながらチェアーから降り、アンパンマンの自動販売機のおもちゃを運んでくると

男の子「ゴクゴクゴク。あ~美味しかった!」

おもちゃのアンパンマンジュースを次々と飲む真似をしてくれました。

立派な消防士さんになってね。将来が楽しみな男の子でした。