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あべ小児歯科通信

当院から毎月発行される「あべ小児歯科通信」です。治療のエピソードなどを掲載しています。

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乳歯の奥の歯茎が痛い時 2021年10月号

         あべ小児歯科通信 2021年

10月号

No.204

TEL 35-8640

 

過ごしやすい日が多くなり、秋らしくなってきましたね。実りの秋、おいしい物をたくさん食べて笑顔で元気に過ごしましょう!

 

QA◆

Q.小学1年生の男の子ですが、昨日歯が欠けたと言って破片を持って来ました。骨のように硬いのですが、口の中を見ても欠けたような所は見当たりません。これは何ですか。また、時々子供の歯の後ろを指差して痛いと言います。歯のない所を痛がっている様です。特に腫れているようには見えませんが、虫歯でしょうか?

A.  骨のように硬い物はおそらく萌出性腐骨(ほうしゅつせいふこつ)と言って、大人の歯が生える時に、その上を覆っていた骨がうまく吸収されずに残ってしまった物だと思います。

ほとんどが大人の歯が生え終わる時までに自然に取れてしまいます。

しかし腐骨が大きくて噛むと痛い、出血するなどの場合は歯科医院で除去してもらいましょう。

歯の後ろで、歯のない所を痛がっているようでしたら、おそらく6歳臼歯が生える時の痛みかまたは、口内炎による痛みだと思います。

口内炎は唾液をコットンやティッシュでよくふき取って、痛がっている歯茎のあたりを見てみると、赤くなっていたり、白くなっている箇所が認められます。

口内炎のお薬をお持ちなら塗ってあげて下さい。

お薬がないようなら歯科医院を受診され、消毒後に口内炎のお薬を塗布してもらいましょう。

6歳臼歯は乳歯の一番奥に生えてきます。少し歯が出てくると痛みが治まります。

また、少し生えてきても歯の後ろの方に歯茎がかぶさっていてブラッシングがしにくいので、ここに汚れが溜まって炎症を起こすと痛みが強くなります。

タフトブラシや小さ目の歯ブラシで横から6歳臼歯1本のみを磨く意識で丁寧に磨くと汚れが取れやすいです。

うがい薬も併用されると炎症も早く治ります。

(この記事を書いたのは、院長 阿部和久でした。)

 

♪♪♪エピソード♪♪♪ 〈7歳の男の子の話〉

久しぶりに来院した男の子。小学生になり治療もとても上手になりました。

3歳の時は泣いていた事もあったのに、すっかりお兄さんになったな~としみじみ思っていると、お母さんが会計をしているその横で、キャラクターの石膏模型を選んでいます。

お母さん「この子ね、この前もらった石膏模型を壊してしまって、大泣きしてしまったんですよ。」

男の子は少し恥ずかしそうにしています。

スタッフ「そうだったんですね。石膏模型気に入ってくれてたんだね。」

男の子「うん、今度は大事にするね。」

男の子はそう言って石膏模型を1つ選んでしっかりと手に握って帰って行きました。

すっかりお兄ちゃんになった男の子のかわいらしい一面が見れてほっこりしたスタッフなのでした。

(この記事を書いたのは、歯科助手 田村早絵でした。)