あべ小児歯科通信

当院から毎月発行される「あべ小児歯科通信」です。治療のエピソードなどを掲載しています。

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歯ブラシはどのくらいで交換するの? 2021年3月号

あべ小児歯科通信 2021年

3月号

No.197

TEL 35-8640

 

穏やかな日差しに春の訪れを感じるこの頃、今年度もいよいよわずかとなりました。

入学や進級が待ち遠しいですね!残りわずかの日々を大切に楽しみましょう!

 

◆Q&A◆

Q.2歳5ヶ月の娘の仕上げ磨きを毎日していますが、歯ブラシはどのくらいで交換したら良いですか?また歯磨剤はいつから使ったら良いですか?

A.歯ブラシの交換時期は、歯ブラシの毛が開いて後ろから見て毛先が歯ブラシのヘッドからはみ出してきた時です。

歯ブラシは毛が一番重要です。

毛先が広がった歯ブラシを使うと、汚れがしっかり落ちてなかったり、歯肉を痛めたりする事もあります。

個人差もありますが1~1.5ヶ月に1本ぐらいを目安に交換すると良いでしょう。

ただ、低年齢のお子様の場合歯ブラシをよく噛んでしまう事があります。

噛んだまま仕上げ磨きをすると、すぐに歯ブラシがダメになってしまいますので、その様な時は一度歯ブラシを口から出して下さい。

そして指をお子様の口の中に入れてよく見れる状態にして、まずは歯の外側を上下磨き、口を開けた瞬間にすばやく咬み合せの面と歯の内側を磨くようにしてみて下さい。

初めは60~70点ぐらいを目標に毎日続けて下さい。

小さいお子様の場合は、仕上げ磨き専用の歯ブラシを別に用意しておくと良いでしょう。

歯磨剤による虫歯予防効果は歯磨剤に含まれるフッ化物によるものです。

お子様が嫌がらなければ歯が生え始めたら使用して良いでしょう。

ただし、使う量には注意が必要です。生え始めてから2歳頃までは切った爪程度の少量、3歳~5歳では5mm以下でお願いします。

(この記事を書いたのは、院長 阿部和久でした。)

 

♪♪♪エピソード♪♪♪〈2歳の男の子の話〉

スタッフ「A君どうぞ~。」

A君ママ 少し困ったように「一緒にいてあげたいけど…」

そう言って抱っこしていた0歳の赤ちゃんを見つめた。

いつもなら手の空いているスタッフがお母さんに替わって赤ちゃんを抱っこするのです

が、あいにく今日は手の空いているスタッフがいません。困ってるA君ママに待合室にい

たB君ママが声を掛けてくれました。

B君ママ「赤ちゃん私が見ておきますよ。」

A君ママはB君ママにお礼を言って赤ちゃんを預けました。

すると近くでおもちゃで遊んでいたB君が赤ちゃんをじっと見つめていました。

B君「うぇ~ん、ママ~。」

B君は突然泣き出すと、赤ちゃんを抱っこしているB君ママの所に駆け寄りました。そ

してママに必死になってしがみつきました。

周りの人はそんなB君が可愛くて微笑ましく思いました。

そうだよね。B君まだ2歳だもんね。大好きなママを取られたように思ったんだね。マ

マを貸してくれてありがとう。

(この記事を書いたのは、歯科助手 山本奈美子でした。)

 

転んで歯がグラグラの時 2021年2月号

あべ小児歯科通信 2021年

2月号

No.196

TEL 35-8640

 

今年は昨年より雪が多く降り、寒い冬となりましたね。まだまだ降りそうな予感、皆様風邪などひかないように気をつけてお過ごし下さい(^-^)

 

◆Q&A◆

Q.5歳2ヶ月の女の子ですが、道路で転んで歯茎から出血しています。上の前歯がグラグラして、1本は歯の先も欠けています。歯は大丈夫でしょうか?

A.早めに小児歯科医院を受診してX線写真を撮影してもらい、

グラグラの歯が折れていないか、歯と骨の隙間に(歯根膜腔)は広がっていないかなど詳しく調べてもらいましょう。

歯の固定方法としては、動揺が少ない場合にはプラスチックで固定するだけで良い場合もありますが、

動揺がひどい場合にはワイヤーやシーネで強力に固定し、固定している期間も長期間必要になる場合もあります。

またX線写真では歯は折れていなくても歯の中の神経や血管が損傷を受けた場合は、数日から数ヶ月後に歯が変色してきたり、

歯茎に膿がたまって腫れて痛みが出る場合もあります。

そのような症状が出た場合には、腐った神経を取り除いたり膿を出して、永久歯に影響が行かないような処置が必要になります。

欠けた前歯については、ほんのわずかな場合には、切緑を丸めるだけで様子を見る場合もありますが、

かなり大きく欠けている場合には、プラスチック(レジン)にて欠けた部分を修復する必要があります。

また、欠けて歯の中の神経まで損傷している場合には麻酔を行った後、

神経の除去(麻酔抜髄)の処置を行わなければならない場合もあります。

しっかり乳歯の処置を行えば、永久歯は正常に萌出してきます。

(この記事を書いたのは、院長 阿部和久でした。)

 

♪♪♪エピソード♪♪♪〈4歳の男の子の話〉

治療が終わった男の子がむくりと起き上がると、

男の子「先生、今日はすぐに食べても大丈夫?」

先生「そだね、今日はすぐに食べても大丈夫だよ!」

男の子の顔がパット明るくなると、

男の子「じゃあ帰ったらすぐにチョコレート食べようっと!!

スタッフ・先生:「えー、えー!!

スタッフ「また虫歯ができちゃうよ…ω;`)

母「チョコレートじゃなくてね、甘いお菓子にしょうか。」

男の子は少ししょぼんとして

男の子「は~い。でもチョコ食べたかったな…」

うんうんその気持ちはよく分かるよ、歯磨き頑張って好きな物食べれるようになろうね。

(この記事を書いたのは、歯科助手 田村早絵でした。)

 

ぶつかって歯が変色してきた時 2021年1月号

あべ小児歯科通信 2021年

1月号

No.197

TEL35-8640

 

 

謹んで迎春の御挨拶を申し上げます。毎日寒い日が続いていますが、皆様くれぐれもご自愛下さいますよう願っております。

スタッフ一同コロナ禍の収束と皆様の御健康と御多幸を、お祈り致しております。

 

◆Q&A◆

Q5歳の男の子ですが、1ヶ月前に友達とぶつかって下の前歯は抜け、上の前歯は歯の色が変わってきました。このまま放っておいても大丈夫でしょうか?

A. 下の前歯は一度歯科医院を受診し、乳歯が折れて残っていないか、

永久歯の位置や歯根の状態をX線写真を撮影してもらい確認してもらった方が良いでしょう。

また、上の前歯の変色している歯については、歯の内部の血管や神経が損傷している可能性が高いようです。

歯科医院で歯の動揺や痛み、歯茎の色や腫れなども検査してもらいましょう。

場合によっては歯の中の損傷を受けた血管や神経を除去して消毒してもらい、

永久歯に影響が行かないようにしてもらう処置が必要な事があります。

歯の中の神経や血管の損傷の程度により、歯科用の局所麻酔(注射)をしてからの治療が必要な場合もあります。

早めに歯科医院を受診した方が良いでしょう。

(この記事を書いたのは、院長 阿部和久でした。)

 

♪♪♪エピソード♪♪♪<5歳の男の子の話>

男の子がニコニコしながら診察室に入って来ました。

男の子「今日も僕、歯の治療頑張るからね。」

ガッツポーズで診療チェアーにゴロンと横になりました。

数分後、「グーグー、スースー。」

ドクター・スタッフ「???」

母親「寝てますね~。」

スタッフ「大物ですね。」

5歳の男の子は怖がるどころか、可愛いいびきで爆睡中。

男の子がよく寝ている間に虫歯の治療は終わりました。

ドクター「○○くん、終わったよ。」

男の子「あ~よく寝た。あっ治療終わったんだ。」

男の子はいたずらっぽい顔で一同を見ると、

男の子「みんな僕が寝てた事に気が付かなかったでしょ。」

と言いました。

ドクター、スタッフ、母親 心の中で「いびきが・・・」と思いながら

スタッフ「そうなんだ。気が付かなかった。」

それを聞いた男の子はとても満足そうに診療室を後にしたのでした。

(この記事を書いたのは、院長 阿部和久でした。)