あべ小児歯科通信

当院から毎月発行される「あべ小児歯科通信」です。治療のエピソードなどを掲載しています。

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おやつは何がいいの? 2021年6月号

あべ小児歯科通信 2021年

6月号

No.200

TEL 35-8640

 

今年は例年よりも早く梅雨の季節となりましたね。6月は歯の健康週間がありますので、皆さんこの機会にもう一度歯磨きの仕方など見直されてみてはいかがでしょうか?^-^

 

◆Q&A◆

Q.3歳2ヶ月の男児ですが、甘いお菓子やジュースが大好きです。上手な食べ方を教えて下さい。また、キシリトールは虫歯にならないのですか?キシリトールの食べ方を教えて下さい。野菜ジュースは虫歯になりませんか?

A.甘いお菓子やジュースを全く食べてはいけないわけではありません。

おやつの時間を決め、だらだら食べない事です。

子供のおやつにはエネルギーの補給や心の満足感を得るという意味もあります。

甘いもの以外にも、色々な食べ物を加えてあげる事も大切です。

食べた後には、歯磨きをするようにしましょう。できなければお茶かお水を飲ませたりする事でも、虫歯を予防できます。

キシリトールは糖アルコールの一種で、虫歯の原因菌が存在しても歯を溶かす酸が作られず、さらにその菌が増えるのを阻止すると言われています。

そのため虫歯になりにくいとされています。

現在、ガム、チョコレート。キャンディーなどの中に含まれて売られています。

ただし、キシリトール100%でなく、砂糖を含めた他の甘味料が含まれている場合がありますので、その食品の成分表示を見て選択しましょう。

また子供の味覚形成の上では甘党になり、薄味の食品や食べ物の持つ本来の食材の味が学習できなくなる可能性もありますので利用に関しては、小児歯科医院でご相談下さい。

また、食べ過ぎると下痢しやすくなるので十分注意しましょう。

野菜ジュースは栄養を補給するといった意味では良いですが、糖質が含まれている物もあるので、飲み方によって虫歯になる可能性があります。

飲みすぎやだらだら飲む事は避けましょう。

野菜を食べる事は栄養をとるだけででなく、季節を感じたり食感を感じたりする事で、豊かな生活にも繋がる事からも大切です。

(この記事を書いたのは、院長 阿部和久でした。)

 

♪♪♪エピソード♪♪♪〈5歳の女の子の話〉

待合室で会計を待っていた5歳の女の子。

ふと窓の外に目をやると、近くの保育園の子供達が散歩しているのに気がつきました。

女の子「お母さん見て、かわいいね~。何歳くらいかな?」

母「あなたよりちょっと小さい子供達かな?」

女の子「そうなんだ。かわいいな~皆元気に大きくな~れ。」

女の子は優しい顔で保育園の子供達にエールを送りました。

スタッフ「○○ちゃん、昔は治療でちょび泣きしてたのにすっかりお姉さんになって…。」

女の子がどんどん成長していく姿を見て、嬉しくなったスタッフでした。

(この記事を書いたのは、歯科助手 田村早絵でした。)

 

歯を丈夫にする食べ物 2021年5月号

あべ小児歯科通信 2021年

5月号

No.199

TEL 35-8640

 

若葉の緑も日増しに色まり、風薫る爽やかな季節になりましたね。まだまだ新型コロナウイルスは治まっていない中での連休は、皆様色々悩まれた事でしょう。皆様くれぐれもご自愛下さいますよう願っております。

 

QA◆

Q. 娘は211ヶ月ですが、歯を丈夫にする食べ物はありますか?

A. 歯は体の一部です。まずはバランスのとれた栄養をとる事が大切です。

特に歯を丈夫にするには歯が顎の骨の中で作られる時期の栄養に気をつけましょう。

乳歯の芽(歯胚)が出来始める妊娠中から、最後に生えてくる永久歯(第二大臼歯)が出来る中学生の頃までの時期が大切です。

歯の栄養にはカルシウムだけでなく、タンパク質、リン、ビタミンACDの栄養素を含む食品をバランス良くとる事が大切です。

カルシウム(ひじき、チーズ、しらすぼし など) とリン(米、牛肉、豚肉、卵 など) は歯の石灰化の為の材料に、

タンパク質(あじ、卵、牛乳、豆腐 など) は歯の基礎となり、

ビタミンA(豚肉、レバー、ほうれん草、にんじん など) は歯のエナメル質の土台となり、

ビタミンC(ほうれん草、みかん、さつまいも など) は象牙質の土台となり、

ビタミンD(バター、卵黄、牛乳など) はカルシウムの代謝や石灰化の調節役となります。

(この記事を書いたのは、院長 阿部和久でした。)

 

♪♪♪エピソード♪♪♪〈姉の付き添いの4歳の男の子の話〉

頑張り屋の7歳のお姉ちゃんは、診療チェアーで手鏡を見ながらおりこうに虫歯治療をしていました。

その横では弟くんとお母さんがついています。

弟「僕プリキュアのおもちゃ使いたい。」

先生「いいよ。頑張ってクリアしてね。」

プリキュアのおもちゃのかけっこゲームでは、クリアするとゲームが褒めてくれます。

弟「あ~あ。」

ゲーム機「またがんばるニャン。」

弟「もう一回。」

ゲーム機「またチャレンジしよう。」

弟くんは3回挑戦しましたが、クリアできませんでした。

先生とお姉ちゃんは虫歯治療中だったので、ゲームに挑む弟くんとゲーム機の声しか聞こえません。

4回目の挑戦中

ゲーム機「なかなかやるニャン。」

ついにゲームをクリアした様子。先生とお姉ちゃんもその声を聞いて、

「やったね、○○くん・・・。」

と二人で弟くんの方を見ると、そこには弟くんではなくゲームをクリアしたお母さんがいたのでした。

さすがお母さん。お見事でした!

(この記事を書いたのは、院長 阿部和久でした。)

 

歯磨き粉とフロス 2021年4月号

あべ小児歯科通信 2021年

4月号

No.197

TEL 35-8640

 

春になり、日差しも暖かくなって過ごしやすくなりましたね。新しい出会いの季節。良いスタートが切れますように♪

 

◆Q&A◆

Q.歯磨剤とフロスについて教えて下さい。またフッ化物で歯が黒くなる事があると聞いた事がありますが本当でしょうか?

A.  最初に与える歯磨剤は子供用が使いやすいように工夫され、また虫歯予防の為のフッ化物が入っている子供用歯磨剤の方が良いでしょう。

磨いた後うがいは1回だけにして、1~2時間は食べ物や飲み物を口にしないようにしましょう。

歯磨剤に含まれるフッ化物は歯を強くして虫歯を予防します。

時々使うのではなく継続して使用する事が虫歯予防を高めます。

現在市販されている歯磨剤の約90%にフッ化物が配合されていますが、選ぶ時には成分表示を確認しましょう。

また、フッ化物(フッ素塗布、フッ素洗口、フッ素入り歯磨剤)で歯が黒くなる事はありません。

子供の虫歯の進行を抑制するためにサホライド(フッ化ジアミン銀)という薬剤を歯に塗布する治療方法があります。

低年齢や歯医者嫌いで虫歯の治療が困難な場合に使用されます。

サホライドを使用しますと、サホライドに含まれる硝酸銀が、虫歯になった部分や歯の表面の微小な凹凸部に作用してタンパクと結合するために黒くなります。

デンタルフロス(糸ようじ)を使うと「すきっ歯」になる事がありますかと極まれに尋ねられる事があります。

デンタルフロスで隙間が開く事はないので心配いりません。

ただし、強く上下にこすりフロスを歯茎まで食い込ませると歯茎を傷付ける事もありますので弱い力で歯面にそらせながらプラークを除去しましょう。

(この記事を書いたのは、院長 阿部和久でした。)

 

♪♪♪エピソード♪♪♪(3歳の男の子)

スタッフ「○○くん、どうぞ~。」

スタッフが診療室へ入るよう声を掛けると、

男の子「うぇ~ん やだよ~。」

怖がって泣き出してしまいました。

お母さん「頑張って!」

スタッフ「すぐ終わるよ、頑張ろう。」

皆に励まされ何とか診察チェアへ。ちょび泣きを続ける男の子にお母さんが慣れた手つ

きでスマホを取り出すと…

男の子「あっ、○○の動画。」

男の子はさっきまでの涙はどこへやら。動画を食い入るように見つめました。

スタッフ「○○くん。治療終わったよ!」

男の子「えっ、もう終わり?」

スタッフ・ドクター「終わったよ。頑張ったね。」

お母さんの動画作戦大成功!上手に治療ができました!!(*´∀*)

(この記事を書いたのは、歯科助手 渡邉佳奈子でした。)