あべ小児歯科通信

当院から毎月発行される「あべ小児歯科通信」です。治療のエピソードなどを掲載しています。

矯正治療を
始めるに
あたって
12月 11月 10月 9月 8月 7月 6月 5月 4月 3月 2月 1月

水がしみるのは虫歯? 2022年2月号

あべ小児歯科通信 2022年

2月号

No.208

TEL 35-8640

暦の上では春を迎えますが、まだまだ寒さは続いています。コロナウイルスやインフルエンザウイルスには十分気を付けて、元気に過ごしましょう!

 

Q&A◆ 

Q.水やお湯がしみるのは虫歯ですか?どうして虫歯になると黒くなり、歯が痛くなるのですか?

A.水やお湯がしみる原因は二つ考えられます。一つは虫歯です。中程度の虫歯では、水や甘い食べ物がしみます。お湯もしみる時は、虫歯がかなり進行して、神経にまで及んでいる時です。

もう一つは、知覚過敏と言って、歯が咬んでいくうちにすり減ったり、歯ブラシの圧が強かったり、くいしばり等により歯肉が下がって、歯の根が出て、神経が過敏になっている時にも起こる事があります。

お湯がしみる、寝入りばな、体が温かくなると痛む場合は歯の根の先に膿を持っている事もあります。どちらも一度早めに歯科医院で診てもらって下さい。

虫歯になった深い穴は、象牙質という歯の層にまで達しています。この象牙質は有機物を含んでいます。虫歯が進行するとこの有機質が腐敗します。

この腐敗した有機質の色素が褐色であったり、黒色であったりするわけです。食べ物のカスなどがつまり、食べカスを栄養にして細菌が褐色や黒い色素を作り、それが菌に取り込まれていくからです。

すりむいたり、ケガした時に風が当たると痛くなるのと似ています。歯の中に神経がかよっている歯髄と呼ばれる所があり、虫歯が進行して歯髄に近くなると、冷たい物、酸味のある物は神経を刺激して痛みが出ます。

虫歯が神経にまで達すると、神経が炎症を起こす為、食べたり飲んだりしていない時にも痛みが出るようになります。

(この記事を書いたのは、院長 阿部和久でした。)

 

♪♪♪エピソード♪♪♪〈3歳の男の子の話〉

 いつも治療中に泣いてしまう男の子。今日は初めてのフッ素です。

 スタッフ「フッ素しようか?甘い味だから大丈夫だよ(^▽^)/

 男の子「う…うん。」

 男の子はこわごわといった様子でフッ素トレイを口に入れました。

 男の子「おいしい。りんごの味がする!!」

 急にニコニコと嬉しそうな顔になりました。

 「ピピピピ」とタイマーが鳴りフッ素は終了。

 スタッフ「終わったよ~。」

 男の子「え~、嫌だ。もっとする~!」

 お母さん「次また来た時、もう一回あるから。」

 スタッフ「今度もう一回しようね(o^―^o)

 すっかりフッ素がお気に召した様子の男の子。

 次の来院を待ってますね! 

(この記事を書いたのは、歯科助手 脇坂早絵でした。)