あべ小児歯科通信

当院から毎月発行される「あべ小児歯科通信」です。治療のエピソードなどを掲載しています。

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上の前歯がスキッパ 2022年7月号

あべ小児歯科通信 2022年

7月号

No.213

TEL 35-8640

いよいよ夏本番がやってきますね。少しずつコロナも減ってきたので旅行やお祭りなど今年こそ行きたいですね!まだまだ油断できないので手洗いうがいはしっかりしましょう。

 

QA◆

Q.7才の娘ですが、生えてきた上の前歯がスキッパになっています。また下の前歯がどんどん長くなってきて、少し永久歯がぐらぐらしているようです。歯科医院へ行った方が良いでしょうか?また、たまに口が臭い時があります。どうすればいいでしょうか?

A.上の前歯の永久歯の生え始めは、ㇵの字に開いて生えてくる事が多く「みにくいアヒルの子の時代(ugly duckling stage)」と言われます。

その隣の歯が生え、さらに犬歯が生える頃になると自然に閉じる事が多いので、暫くはそのまま様子を見ます。

しかし、隣の歯が後ろに生えてきたり、犬歯が八重歯になって生えてくる場合は隙間は自然に閉じないので、治療が必要になります。

下の前歯が上の前歯に強く当たる事により、歯ぐきが下がって行きます。

ひどくなると、しみたり、歯がぐらぐらします。

1本だけ歯に荷重がかかり、歯ぐきが極端に下がっている場合には嚙み合わせの治療が必要になります。

口臭には、誰にでもある生理的口臭(早朝時、緊張時の口臭)以外に、食物による口臭(コーヒー、にんにく等)、病的口臭(重症な虫歯、歯周病などの口の中の病気、消化器、呼吸器、鼻咽腔疾患が原因となるもの、口腔乾燥症等)があります。

病的口臭の場合は、原因疾患を治療する事が必要です。

それ以外の口臭では、原則としては、口腔内を清潔にしておく事が大切で、歯磨きを十分にする事です。

細菌を除去し、臭い原因となる物質を洗い流してくれるからです。

またガムを噛んだり、洗口剤や口臭予防剤をするのも良いでしょう。

(この記事を書いたのは、院長 阿部和久でした。)

 

♪♪♪エピソード♪♪♪〈5才の男の子の話〉

いつも病院の手鏡を握って治療をがんばっている男の子。今日はマイ手鏡持参でやって来ました。

スタッフ「マイ手鏡だね~。」

男の子「うん、これで頑張るんだ。」

男の子は黄色い手鏡を握り締め、だんだん虫歯が治っていくのを一生懸命見つめていました。

治療が終わり頑張った男の子はお母さんの顔を見るとほっとしてポロリと涙が出ちゃいました。

スタッフ「頑張ったね~!」

男の子はマイ手鏡を握り締め、

男の子「次も頑張るからね~。」

と元気よく宣言して帰って行ったのでした。

(この記事を書いたのは、歯科助手 渡邉佳奈子でした。)