あべ小児歯科通信

当院から毎月発行される「あべ小児歯科通信」です。治療のエピソードなどを掲載しています。

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歯はなぜ白いの?  2022年10月号

あべ小児歯科通信 2022年

10月号

No.216

TEL 35-8640

暑い夏も終わり、少しずつ涼しくなってきましたね。食欲の秋ということで美味しい物を沢山食べて健康に過ごしましょう!

 

◆Q&A◆

Q.前歯と奥歯はどうして形が違うのでしょうか?歯は何でできていますか?歯はなぜ白いのでしょうか?

A.ヒトは哺乳動物で肉も野菜も食べる雑食です。口の中に食物が入ると、それを先が薄くなっている前歯でかみ切ります。

特に真ん中から3番目の歯は先が尖っていて肉などの堅い物を噛みちぎる事ができる犬歯です。

その後、臼のような形をしている奥歯で噛み砕き、すりつぶして、十充に唾液とまぜ合わせて胃に送るという歯の機能がありそれに好都合な歯の形をしています。

しっかり前歯で噛み切って、奥歯でよく噛むと唾液も出てきて、さらに美味しくなります。味わって食べましょう。

歯の表層のエナメル質は、ほとんどリン酸カルシウムで、ハイドロキシアパタイトと呼ばれる無機質からできています。

体の中で一番硬くて丈夫にできています。

内面の象牙質は、約70%がハイドロキシアパタイトで、その他線維性タンパク質のコラーゲンからなり、エナメル質と象牙質は硬く石灰化した組織です。

その中に歯に栄養を送る神経、血管が集まっている歯髄があります。

だから歯は歯髄から栄養をもらって生きているのです。

歯の表面のエナメル質は無色で半透明で、その中の象牙質の色は黄色でエナメル質の光の屈折性により、歯の全体の色調が変わります。

エナメル質が薄いと光を容易に通過させるので、象牙質の黄色が反映します。

逆に、エナメル質が厚いと光の通過が悪くなり、白く見えるようになります。

また、表層のエナメル質にカルシウムとリン酸の結晶が沈着して石灰化する事により、歯が白く見えるようになります。

とくに乳歯の方が永久歯よりも白く見えます。

(この記事を書いたのは、院長 阿部和久でした。)

 

♪♪♪エピソード♪♪♪〈5歳の男の子の話〉

今日で治療が終わる男の子。来院するたびにいつも先生に尋ねます。

男の子「今日痛い事する?」

ドクター「痛い事しないよ。詰め物をして、フッ素を塗ったら終わりだよ。」

スタッフ「終わったらプレゼントがもらえるよ~。」

男の子「僕頑張る!!」

男の子は嬉しそうに小さなガッツポーズをしました。

治療が終わると、

男の子「今日僕泣かなかったよ。」

ドクター・スタッフ「すごいね~。上手に出来たね~。」

いつもちょっぴり泣いていた男の子。怖がり屋さんだったのに最後の日は全然泣かずに

お兄さんになった姿をみせてくれたのでした。

(この記事を書いたのは、歯科助手 三宅綾香でした。)