あべ小児歯科通信

当院から毎月発行される「あべ小児歯科通信」です。治療のエピソードなどを掲載しています。

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歯磨きガムってどう? 2022年3月号

あべ小児歯科通信 2022年

3月号

No.209

TEL 35-8640

3月になり、日に日に暖かくなって来ましたね。コロナのため学校行事など十分に行えず残念でしたね。来年度こそは収束してほしいですね。旅行にも早く行きたいです!

 

◆Q&A◆

Q.歯磨きガムやシュガーレスガムを食べると虫歯になりませんか?キシリトールは虫歯になりませんか?

A.歯磨きガムやシュガーレスガムを食べるだけでは歯の表面にできたプラークなどは除去できませんので、しっかりと歯磨きをする事が大切です。

ガムによる虫歯予防効果の1つは、ガムを長い時間咬み続ける事で唾液が沢山出て口の中が洗い流されるので、虫歯が作られにくい環境になります。

また、そのようなガムには砂糖の代わりに代用甘味料が使われていて、虫歯原因菌が砂糖と違い利用できないため、菌を溶かす酸を作りにくい事から予防効果は期待できます。

その代表がキシリトールです。

ただし、強い甘みがあるため、子供達が甘い物だけを欲しがる事のないよう上手に利用する事が大切です。

キシリトールは、虫歯になりにくいようです。

虫歯の原因となる細菌が歯垢(プラーク)を作り、歯を溶かす酸を作る事を阻止できるからです。

また、細菌の増殖を抑える作用もあります。

このように砂糖の代わりとなる代用甘味料はキシリトール以外にもエリスリトール、ソルビトール、マンニトール、マルチトール、パラチニットなどの糖アルコール、パラチノース、アスパルテーム、ステビオシド、スクラロースなど色々あり虫歯予防だけでなく、糖尿病の予防、ダイエットにも利用されています。

ただしキシリトール、パラチノース含有と表示されていても他の成分としてショ糖、ブドウ糖なども含有されていた場合には、分解されて酸が産生されて虫歯になる可能性がありますので、ガムなどを選ばれる場合は成分表示をしっかり確認されて購入されるようにして下さい。

(この記事を書いたのは、院長 阿部和久でした。)

 

♪♪♪エピソード♪♪♪〈7歳の男の子の話〉

治療が終わり会計の時、お母さんが7歳の男の子に支払いを任せました。

スタッフ「1080円です。」

男の子「えーっと千円ないから1万円とあと80円出そう。」

男の子は一生懸命に10080円を出しました。ホッとした表情の男の子。

スタッフ「すごーい。自分で会計できるんだねー。」

母「あっ、ごめん、歯ブラシ2本買うんだった。」

スタッフ「全部で1608円になります。」

ホッとしたのも束の間男の子は今度は1万円と608円を出しました。

スタッフ「よく出来ました。じゃあおつりはいくらかな?」

男の子「9000円。」

スタッフ「正解です。すごーい。」

スタッフとお母さんに褒められて男の子は嬉しそうに笑いました。

(この記事を書いたのは、歯科助手 渡邉佳奈子でした。)

 

水がしみるのは虫歯? 2022年2月号

あべ小児歯科通信 2022年

2月号

No.208

TEL 35-8640

暦の上では春を迎えますが、まだまだ寒さは続いています。コロナウイルスやインフルエンザウイルスには十分気を付けて、元気に過ごしましょう!

 

Q&A◆ 

Q.水やお湯がしみるのは虫歯ですか?どうして虫歯になると黒くなり、歯が痛くなるのですか?

A.水やお湯がしみる原因は二つ考えられます。一つは虫歯です。中程度の虫歯では、水や甘い食べ物がしみます。お湯もしみる時は、虫歯がかなり進行して、神経にまで及んでいる時です。

もう一つは、知覚過敏と言って、歯が咬んでいくうちにすり減ったり、歯ブラシの圧が強かったり、くいしばり等により歯肉が下がって、歯の根が出て、神経が過敏になっている時にも起こる事があります。

お湯がしみる、寝入りばな、体が温かくなると痛む場合は歯の根の先に膿を持っている事もあります。どちらも一度早めに歯科医院で診てもらって下さい。

虫歯になった深い穴は、象牙質という歯の層にまで達しています。この象牙質は有機物を含んでいます。虫歯が進行するとこの有機質が腐敗します。

この腐敗した有機質の色素が褐色であったり、黒色であったりするわけです。食べ物のカスなどがつまり、食べカスを栄養にして細菌が褐色や黒い色素を作り、それが菌に取り込まれていくからです。

すりむいたり、ケガした時に風が当たると痛くなるのと似ています。歯の中に神経がかよっている歯髄と呼ばれる所があり、虫歯が進行して歯髄に近くなると、冷たい物、酸味のある物は神経を刺激して痛みが出ます。

虫歯が神経にまで達すると、神経が炎症を起こす為、食べたり飲んだりしていない時にも痛みが出るようになります。

(この記事を書いたのは、院長 阿部和久でした。)

 

♪♪♪エピソード♪♪♪〈3歳の男の子の話〉

 いつも治療中に泣いてしまう男の子。今日は初めてのフッ素です。

 スタッフ「フッ素しようか?甘い味だから大丈夫だよ(^▽^)/

 男の子「う…うん。」

 男の子はこわごわといった様子でフッ素トレイを口に入れました。

 男の子「おいしい。りんごの味がする!!」

 急にニコニコと嬉しそうな顔になりました。

 「ピピピピ」とタイマーが鳴りフッ素は終了。

 スタッフ「終わったよ~。」

 男の子「え~、嫌だ。もっとする~!」

 お母さん「次また来た時、もう一回あるから。」

 スタッフ「今度もう一回しようね(o^―^o)

 すっかりフッ素がお気に召した様子の男の子。

 次の来院を待ってますね! 

(この記事を書いたのは、歯科助手 脇坂早絵でした。)

 

虫歯はどうして出来るの? 2022年1月号

あべ小児歯科通信 2022年

1月

No.207

TEL 35-8640

皆様、新年明けましておめでとうございます。今年も皆様のご多幸をお祈り致します。

この度あべ小児歯科を退職することになりました。約6年半、たくさんの笑顔に出会えた事は私にとってかけがえのない物になりました。

お別れするのがとても寂しいですが、またどこかで見かけたら声をかけて下さい。 脇坂(田村)早絵

 

QA◆

Q.虫歯は、どうしてできるのですか?また、どうして歯医者さんの道具は、音が出るのですか?

A.口の中にいる虫歯原因菌(主にストレプトコッカスミュータンスなど)が、糖質を利用して歯の表面にグルカンと呼ばれる、水に溶けないネバネバした物質(プラーク=歯垢)を作ります。

このプラーク(歯垢)が細菌を住みやすくし、その中の虫歯原因菌が糖質を利用して酸を作り、その酸が歯の表面を溶かす事で虫歯となります。

歯は硬いので、手で削るのは大変です。だから器械を使って治療します。

虫歯を取り除いたり、歯を削っていくタービン、エンジンと言われる器械は、電気モーターやエアー(空気の圧力)にスプレー状の水をかけるので、その音もします。

最近は技術開発も進み、以前に比べてかなり音も小さくなってきています。

そして口を開けているとそれらの削りカスや唾の飲み込みができないので、溜まる唾を吸い取るバキューム(吸引器)も掃除機のような音がします。

まるでお口の中を工事しているような音と振動があります。

どれも虫歯を早く、しっかりと治療するために必要なものです。

(この記事を書いたのは、院長 阿部和久でした。)

 

♪♪♪エピソード♪♪♪〈2歳の弟と4歳の姉の話〉

弟くんの歯の治療が終わり、次はお姉ちゃんの治療になりました。

弟くんは手馴れた様子で、一人でドキドキアンパンチのおもちゃで遊び始めます。

「アンパンチ、ショクパンチ、メロンパンチ」

一人でおしゃべりしながらスティックを差して行きます。

お姉ちゃんの治療はまだ続いています。

弟くんは今度は魚釣りゲームを始めました。一人で楽しく魚を釣っていると、

ドクター「じゃあ赤い紙をカチカチして」

その言葉を聞いた弟くんは、素早く遊ぶのを中止すると帽子をかぶり、かばんを肩にかけ素早く帰り支度をしたのです。

まだ2歳なのに「赤い紙をカチカチ」の言葉に反応して帰り支度を完了とは、とてもしっかりとした弟くんなのでした。

(この記事を書いたのは、院長 阿部和久でした。)