あべ小児歯科通信

当院から毎月発行される「あべ小児歯科通信」です。治療のエピソードなどを掲載しています。

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自力矯正のリスク 2023年2月号

あべ小児歯科通信 2023年

2月号

No.220

TEL 35-8640

まだまだ寒い日が続きますね。風邪などには気を付け元気に過ごしましょう!

 

◆Q&A◆

Q.6歳の男の子ですが、上の前歯が生えてきたら、上下逆の噛み合わせになっていました。親指や割り箸で押して治りますか?

A.自力矯正には主に4つのリスクがあります。

まずは治そうと思っていた歯以外にも力が加わり、他の歯や骨にも影響が及びさらに歯並びが悪くなる可能性があります。

自力矯正で正しい位置に歯を動かす事は非常に困難です。

2番目に、歯の寿命が短くなる可能性があります。歯を動かすには力が強ければいいわけではありません。

歯の移動には、適した最適な矯正力(至適矯正力)があり、自分で歯を動かそうとして不適切な力を加えてしまうと、

歯や歯を支えている骨に大きなダメージを与える事になり、その結果、歯の寿命が短くなってしまう可能性があります。

3番目に、力が強すぎると最悪のケースでは、歯が抜け落ちてしまう可能性もあります。

4番目に自分で無理に歯を動かした結果噛み合わせのバランスが崩れると、全身の筋肉のバランスも崩れ、頭痛や肩こりや顎関節症を引き起こす可能性もあります。

以上のリスクを考えると自力で矯正するのはとても危険です。

やはり歯科医院を受診し、検査、診断してもらってから歯科矯正治療を行ってもらう方が、安全で綺麗な歯並びになります。

小中学生で矯正治療を始めれば、医療費控除の対象にもなりますし、治療費の分割払いも可能ですので、一度無料カウンセリングを受けられたら良いかと思います。

(この記事を書いたのは、院長 阿部和久でした。)

 

♪♪♪エピソード♪♪♪〈6歳の女の子の話〉

予防のお薬だけだと思って来院した女の子。

先生「虫歯が出来てたから、少しだけ削るね。」

女の子「嫌だ~(泣)」

泣きながら何とか頑張った女の子。

先生「頑張ったね。後は詰めるだけだからね。」

女の子は、もう泣かずに上手に治療が出来ています。

そこへ次の治療予定の男の子が入って来ました。

男の子「あのお姉ちゃん泣かずに治療してる。すごいな~。」

女の子のお母さん、スタッフ、先生「(笑)(笑)(笑)」

女の子のお母さん「さっきまで泣いてたの見せてあげたいわ(笑)」

女の子「しー。」

男の子に褒められてちょっぴり恥ずかしそうにしていた可愛い女の子でした。

(この記事を書いたのは、歯科助手 三宅綾香でした。)