あべ小児歯科通信

当院から毎月発行される「あべ小児歯科通信」です。治療のエピソードなどを掲載しています。

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フッ素塗布は何歳まで? 2023年6月号

あべ小児歯科通信 2023年

6月号

No.224

TEL 0859- 35-8640

雨がよく降る時期になりましたね。外でなかなか遊べませんが、晴れの日には外で思いっきり遊びましょう!

 

◆Q&A◆

Q.歯医者さんに行くと、糸ようじ(デンタルフロス)がとても大事と言われます。大事な理由を教えて下さい。また、フッ素塗布は何歳くらいまで行うのがいいですか?

A.毎日の歯磨きで、歯ブラシだけでは磨けない所があります。歯と歯の間や、歯並びが悪く、凸凹になった場所には、歯ブラシの毛先が入らないので、糸ようじ(デンタルフロス)を使ってきれいに汚れをとります。

特にこの様な所は、虫歯になりやすい場所である事と、歯肉炎の原因にもなりますので、是非歯ブラシと併用して糸ようじ(デンタルフロス)も使用する事を、お勧めします。

フッ化物は中学卒業までに塗布を行いたいものです。これは、フッ化物が生えた直後の歯への取り込み量が多く、数年間フッ化物の取り込みが期待できます。

すなわち第二大臼歯が12歳頃に生えてきますのでその後数年間は塗布した方が良いからです。ただし、日常の歯磨きには、フッ化物入り歯磨剤を使い続けて下さい。一生歯を守ります。

また、フッ化物洗口との併用は、相乗効果があります。フッ化物洗口は、青年や成人、高齢者にも隣接面虫歯や根面虫歯の予防に効果的です。

(この記事を書いたのは、院長 阿部和久でした。)

 

♪♪♪エピソード♪♪♪〈4才の女の子〉

女の子「こんにちは、お願いします。」

スタッフ「あらー、上手なごあいさつ、すっかりおねえちゃんになったね~。」

女の子の番が来て診療台へ

女の子「グスッ、グスッ(;_;)」

虫歯の治療が怖くてついつい泣いてしまう女の子

スタッフ「大丈夫だよ~、もう終わるよ~。」

女の子は最後まで治療を頑張ったのでした。

その後お母さんが会計を済ませて

お母さん「帰るよ~、ありがとうございました。」

女の子「お世話になりました!」

治療中はちょっぴり泣いてしまったけれど、帰る時には大人顔負けのしっかりしたごあいさつが出来る女の子(^-^)

その姿に女の子の成長を感じ微笑ましく思ったスタッフでした。(*´∀`*)

(この記事を書いたのは、歯科助手 三宅綾香でした。)

 

下唇の裏の出来物 2023年5月号

  あべ小児歯科通信 2023年

5月号

No.223

TEL 0859- 35-8640

若葉の緑も日増しに色まさり、風薫る爽やかな季節になりましたね。

ようやく新型コロナ感染症も5月8日から、「5類」に移行する事になり良かったですね。

 

◆Q&A◆

Q.小学4年生の女の子ですが、プラークがべったりついて、それが原因で歯肉炎になっていると言われました。汚れをちゃんと取るようにすれば歯肉炎は治りますか?また、下唇の裏にできものができました。なかなか消えません。どうしたら良いでしょうか?

A.プラークがべったり付いた、不潔性の歯肉炎の場合は、毎日丁寧にブラッシングを続けて行くと、1~2週間で改善が認められます。

下唇の裏に時々認められる青紫色の半球状の出来物は、粘液裏胞と言います。

お口の中には、いろいろな所に大小の唾液腺(つばを出す所)があります。そのつばを出す袋の入口がなんらかの理由でつまってしまうと、唾液の出る場所がなくなり、袋状にたまっていきます。

しかし大抵はすぐにつぶれます。何度も繰り返す事が多く、なかなか消失しない場合は、原因となっている袋状物を一塊として切除を行えば、再発はありません。

粘液嚢胞は、下口唇だけでなく、上口唇や頬粘膜にも好発します。また舌下腺あるいは口底部の小唾液腺の排泄管が閉鎖して起こる場合は、特にガマ腫と言われます。

子供に多く、最初は小さく舌下の口底部において片側性に見られます。大きくなるとガマの喉裏嚢に似てくるためこのように命名されました。

さらに嚢胞が増大すると反対側にまで及び、舌が持ち上げられ、舌の運動も妨げられます。原因については、異物または炎症が排泄管を閉鎖し嚢胞を形成するという説があります。処置としては切除などを行います。

(この記事を書いたのは、院長 阿部和久でした。)

 

♪♪♪エピソード♪♪♪〈6才と4才の姉弟の話〉

4才の男の子の治療に母と姉が付き添って診療室に入りました。

先生「じゃあ、今日も虫歯を治そうか。」

姉「そうそう、おもちゃで遊ぶのやめてゴロンしてお口を開けるんだよ。」

弟「はーい!」

弟はお姉ちゃんの言う事をちゃんと聞きます。

先生「虫歯を治療するから動かないでね。」

怖がりの弟くんはタービンの音がしたら足をバタバタ動かし始めます。

安全の為に、スタッフとお母さんが弟くんの体を抑えます。

姉「女の先生けっちゃダメ―!ママなら少しけっていいけど。」

母「えー、私はけってもいいの?(笑)」

弟くんはその後もバタバタして、スタッフやお母さんをけりました。

母「ママけられると痛いわ(^-^;

姉「やっぱりママもけっちゃダメ~。」

その場にいた一同はお姉ちゃんの言葉にホッと一息^o^

弟くんはその後頑張って虫歯の治療を終えて帰って行ったのでした(^▽^)/

(この記事を書いたのは、院長 阿部和久でした。)

なぜ X線写真が必要なの?  2023年4月号

  あべ小児歯科通信 2023年

4月号

No.222

TEL 0859- 35-8640

4月になり新しい生活がスタートしましたね。慣れるまでは大変だと思いますが、リフレッシュしながら頑張りましょう☆彡

 

◆Q&A◆

Q.歯の治療で、なぜX線写真が必要なのでしょうか?

A.子供の歯を治療する際には、前もって診断を下さなければなりません。成人や学童であれば、問診によりある程度診断に予測がつけられます。

しかし、幼児では本人に問診するのは難しく、保護者から部位、症状など聴取しますが、不完全である事が多いのです。そこでX線写真を撮る事がきわめて重要になります。

子供の虫歯、歯の外傷などは、診断がつきにくいばかりでなく、顎の中では永久歯が成長しており、処置を誤ると永久歯にも大きな傷害を与えます。

治療する乳歯とその下の永久歯の関係を知る為には、X線写真が必須なのです。また歯と歯の間は接している為、どうしても直視で全てを見る事は出来ませんが、その場所に虫歯は出来やすい傾向にあります。

そこでX線写真を撮影する事により、歯と歯の間の虫歯の有無と大きさが明確に分かるようになります。

時々、X線被爆の害を心配される保護者の方もいらっしゃいますが、我々人が1年間に地球上において受ける自然放射線(大地や建物の材料に含まれている放射性物質から放出される放射線や宇宙線や水道水などに極微量に含まれるラジウムなどからの放射線)による生殖腺線量が約100mRであるのに対し、

歯科X線撮影(小児の口内法6枚)における生殖腺線量は約0.2mR以下である事から、いかに微量であるかが分かります。

また、含鉛エプロンを着用しますので、鉛の厚さ0.25mmに相当するエプロンであればX線量はさらに100分の1に減少します。

以上のような事から歯科X線検査として用いるレントゲン量は極めて微量ですので、心配はご無用です。X線写真が得られればどんな処置が必要であるかが正確に判断出来ますので、とても有効な診断方法です。

(この記事を書いたのは、院長  阿部和久でした。)

 

♪♪♪エピソード♪♪♪〈3才と5才の姉妹の話〉

今日で虫歯の治療が終わった女の子。フッ素も終わり、いよいよプレゼント選び。

姉「私これにする!」

スタッフ「いいね~。可愛い!」

姉「塗り絵もこのキャラ選ぶよ!」

スタッフ「○○ちゃん、そのキャラクター好きだもんね。楽しみだね。」

頑張ってフッ素をしたお姉ちゃん。プレゼントを選んでお母さんと妹ちゃんのもとへ。

妹「あ、お姉ちゃんが選んだプレゼント私のと同じだ~!」

姉「本当だ!あ、ぬり絵も私が選んだのと同じだ。」

何とプレゼントとぬり絵も2人が選んだのは同じ物。さすが姉妹、すごい以心伝心なんだな~とびっくりしたスタッフでした。