あべ小児歯科通信

当院から毎月発行される「あべ小児歯科通信」です。治療のエピソードなどを掲載しています。

矯正治療を
始めるに
あたって
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あべ小児歯科通信2018年11月号

あべ小児歯科通信 2018年

11月号

No.173

TEL 35-8640

 

肌に触れる風もだんだんと冷たくなり、冬の訪れを感じる季節になりましたね。

皆さんのご家庭は、コタツの準備もうされましたか??

 

◆Q&A◆

Q.8歳の男の子ですが、上下の前歯が凸凹していて矯正治療を考えています。

治療期間、通院頻度、治療時の痛み、食事制限などについて教えて頂きたいと思います。

A.治療期間は年齢や症状によって異なります。

矯正治療はアゴの位置や大きさをコントロールしたり、アゴの骨の中にある歯を動かしたりする為のある程度の年月を要します。

最近は治療技術や材料の進歩により治療期間は短縮されて来ていますが、23年程度かかる場合が多いようです。

また、治療後には後戻りを起こさないように、移動した歯をその位置に安定させる保定(おさえておく)期間も必要となります。

また子供における受け口や出っ歯など、上と下のアゴの位置や大きさに問題があって、

アゴの成長をコントロールする場合には、治療期間はもっと長くなる事もあります。

通院の頻度は、歯を動かしている間は、矯正装置の調整の為4週間に1回か、1ヶ月に1回程度通院する事が一般的です。

また、歯を動かし終わっても、歯の骨の中ではまだ安定せず元の位置に戻ろうとする為、

治療後もしばらくの間は、数か月毎の程度で通院して、嚙み合わせを管理してもらう必要があります。

矯正装置を初めて入れた時や、装置を調整した後などに、

歯が少し浮ついたような感じや硬い物が噛みにくかったり、痛みを感じる場合もあります。

程度は人によって様々ですが、通常2~3日程度で治まる方が多いようです。

最近は治療法の進歩により、弱い力で治療するため、以前より痛みなどの不快な症状は軽減して来ています。

食べ物に関しては、ほとんど普段通りに食事ができます。

ただし硬いものや粘着する物(ガムやキャラメルなど)は、装置を壊す恐れがありますので、極力避けるようにして下さい。

また食べ物が詰まりやすくなりますので、歯磨きを丁寧に行う必要があります。

 

♪♪♪エピソード♪♪♪〈6歳の男の子の話〉

いつも治療にお母さんと妹ちゃんとやって来る男の子。

妹ちゃんは付き添いで治療はしないので、毎回待合室でお兄ちゃんを待っています。

男の子は治療が終わりプレゼントを選んでいる日の事です。

スタッフ「プレゼント選ぼうか!何か好きなのあるかな~?」

男の子「ん~。僕これにしていい~?」

男の子が選んだのは”キラキラのティアラ”でした。

スタッフ「いいよ~!それでいいの??」

男の子「いつも〇〇ちゃん待ってくれているから〇〇ちゃんにプレゼントしたい!いい?」

スタッフ「そうなんだ!!いつも待ってくれているもんね。きっと喜んでくれるよ♪」

お兄ちゃんの優しさに心が温かくなったスタッフでした(´▽)

 

 

 

 

 

 

あべ小児歯科通信 2018年10月号

あべ小児歯科通信 2018年

10月号

No.172

TEL 35-8640

 

すっかり秋らしくなり、過ごしやすい気候となりましたね。

色々とお出掛けしたり美味しい物を食べたりして秋をエンジョイしましょう!

 

◆Q&A◆

Q.5歳の女の子ですが、下の前歯が上の前歯より前方にある歯並びをしています。

いつから矯正治療を始めたら良いでしょうか?

A.歯科矯正治療を開始する時期は、患者さんの歯並びや嚙み合わせの状態、年齢などによって大きく異なります。

まず食べる時に、アゴが楽な場所で邪魔されずに動いているかをチェックします。

アゴを前後左右にズラさないと噛めない場合には、乳歯の時期でも開始する事があります。

歯のデコボコがひどくなりそうな場合や出っ歯になりそうな場合も、

成長する力の残っている若い時期であればより積極的な治療が可能となるため、早目に矯正歯科を受診されるようお勧めします。

またアゴの骨の大きさに問題のある受け口(骨格性反対咬合)などで、

骨の成長を見極め、タイミングを選んでコントロールする必要がある場合には、治療の時期を何回かに分ける事もあります。

さらに若い時はきれいな歯並びであっても、年齢とともに歯並びは変化します。

特に、親知らず(8番目の歯)に押されたり、虫歯で歯を失くしてから長い時間ほうっておいたりした場合には、

噛み合わせは、大きく変化します。

そのような中高年になってから生じた歯並びや噛み合わせの不正に対しても矯正治療が必要となります。

矯正治療によって歯を移動させる事は何歳になっても可能ですが、

その際特に歯ぐきや歯を支えている骨が健康である事が必要な条件とされます。

5歳の女の子でアゴの動きを歯科医院で検査してもらい、動きが悪いようでしたら、

乳歯列の時期から第一期治療を開始し、永久歯の前歯が生えてから第二期の治療を行う場合もありますし、

アゴの動きが良いようでしたら、永久歯の上下の前歯が生えるまで経過観察する場合もあります。

 

♪♪♪エピソード♪♪♪〈3歳の女の子の話〉

頑張って治療を終えた女の子。最後にプレゼントを選ぶ事になりました。

女の子「私これにする!」と選んでくれた後で

女の子「パパにもプレゼントあげる!」と言いだし…。

お母さん「パパはなにも頑張ってないでしょ!」

すると

女の子「パパも歯医者さんにいかんといけんね~!」

お父さんにもプレゼントをあげたい女の子の子持ちをとても微笑ましく思ったスタッフでした。

あべ小児歯科通信 2018年9月号

あべ小児歯科通信 2018年

9月号

No.171

TEL 35-8640

 

皆さん今年の夏休みはいかがでしたか?今年の夏は全国的に猛暑日が何日もあり、とても大変でしたね。

9月になって暑さも和らげば良いですね。まだまだお子様への熱中症対策もお忘れなく。

 

◆Q&A◆

Q.妊娠5ヶ月です。虫歯が急に痛み出し、以前歯科クリニックで処方されていた鎮痛剤を飲みました。

飲んでから胎児に何か影響があるのではないかと心配になりました。

また、出産までに虫歯がさらに悪化してしまうのではないかと心配です。

妊娠中に歯科治療を受けても問題はないのでしょうか?

A.歯科で用いられる抗菌薬や鎮痛剤は比較的安全に使用できると言われていますが、

その中でも安全性の高い薬剤を選んで用いる事が望まれます。

また、歯科治療についても、虫歯が痛いまま出産まで待つのは苦痛ですし、

妊娠後期になるとお腹も大きくなって治療を受けるのも大変になりやすいので、

比較的体調が安定している妊娠中期(5~7ヶ月)くらいに治療を受けると良いでしょう。

また、状況によっては麻酔なしで応急処置のみ行って、出産後に改めて治療方法を検討した方が良い場合もあります。

通常の歯科のレントゲン撮影や麻酔では、胎児への影響は少ないものです。

受診時に妊娠中である事を伝えておけば被曝量の多いレントゲンは使いませんので大丈夫です。

服薬の胎児への影響については、胎児の器官が発生・分化する妊娠初期が最も注意が必要な時期と言われています。

それ以降リスクは低下しますが、安全性の高い薬剤を選ぶ必要はあるでしょう。

妊娠中は薬物の処理・排泄能力も低下する事から、少量で薬効が発現したり、

作用の持続時間が延長したり、副作用が発現しやすい事があるので、服用量や服用期間などにも配慮してもらい、

心配だったら産科の主治医に相談すると良いでしょう。

 

♪♪♪エピソード♪♪♪〈ごほうびプレゼントがなかなか決められない3歳児の話〉

[女の子編]

女の子「どれにしようかな。これはこの前もらったし…」

スタッフ「このクシ意外と人気があるんだよ。これどう?」

女の子「いらない。」

とスパっと切り捨てました。

[男の子編]

男の子「これは持ってるし。う~ん…。」

お父さん「昔お父さんもこれでよく遊んだんだよ。このミニカーいいんじゃないかな?」

と勧めると

男の子「それはダメだよ。」

と一言。その姿はまるでプレゼント選びの達人であるかのような冷静な口調でした。

2人とも堂々とした態度に驚かされたスタッフ一同でした。(^▽^)/