あべ小児歯科通信

当院から毎月発行される「あべ小児歯科通信」です。治療のエピソードなどを掲載しています。

矯正治療を
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あべ小児歯科通信

下唇の裏の出来物 2023年5月号

  あべ小児歯科通信 2023年

5月号

No.223

TEL 0859- 35-8640

若葉の緑も日増しに色まさり、風薫る爽やかな季節になりましたね。

ようやく新型コロナ感染症も5月8日から、「5類」に移行する事になり良かったですね。

 

◆Q&A◆

Q.小学4年生の女の子ですが、プラークがべったりついて、それが原因で歯肉炎になっていると言われました。汚れをちゃんと取るようにすれば歯肉炎は治りますか?また、下唇の裏にできものができました。なかなか消えません。どうしたら良いでしょうか?

A.プラークがべったり付いた、不潔性の歯肉炎の場合は、毎日丁寧にブラッシングを続けて行くと、1~2週間で改善が認められます。

下唇の裏に時々認められる青紫色の半球状の出来物は、粘液裏胞と言います。

お口の中には、いろいろな所に大小の唾液腺(つばを出す所)があります。そのつばを出す袋の入口がなんらかの理由でつまってしまうと、唾液の出る場所がなくなり、袋状にたまっていきます。

しかし大抵はすぐにつぶれます。何度も繰り返す事が多く、なかなか消失しない場合は、原因となっている袋状物を一塊として切除を行えば、再発はありません。

粘液嚢胞は、下口唇だけでなく、上口唇や頬粘膜にも好発します。また舌下腺あるいは口底部の小唾液腺の排泄管が閉鎖して起こる場合は、特にガマ腫と言われます。

子供に多く、最初は小さく舌下の口底部において片側性に見られます。大きくなるとガマの喉裏嚢に似てくるためこのように命名されました。

さらに嚢胞が増大すると反対側にまで及び、舌が持ち上げられ、舌の運動も妨げられます。原因については、異物または炎症が排泄管を閉鎖し嚢胞を形成するという説があります。処置としては切除などを行います。

(この記事を書いたのは、院長 阿部和久でした。)

 

♪♪♪エピソード♪♪♪〈6才と4才の姉弟の話〉

4才の男の子の治療に母と姉が付き添って診療室に入りました。

先生「じゃあ、今日も虫歯を治そうか。」

姉「そうそう、おもちゃで遊ぶのやめてゴロンしてお口を開けるんだよ。」

弟「はーい!」

弟はお姉ちゃんの言う事をちゃんと聞きます。

先生「虫歯を治療するから動かないでね。」

怖がりの弟くんはタービンの音がしたら足をバタバタ動かし始めます。

安全の為に、スタッフとお母さんが弟くんの体を抑えます。

姉「女の先生けっちゃダメ―!ママなら少しけっていいけど。」

母「えー、私はけってもいいの?(笑)」

弟くんはその後もバタバタして、スタッフやお母さんをけりました。

母「ママけられると痛いわ(^-^;

姉「やっぱりママもけっちゃダメ~。」

その場にいた一同はお姉ちゃんの言葉にホッと一息^o^

弟くんはその後頑張って虫歯の治療を終えて帰って行ったのでした(^▽^)/

(この記事を書いたのは、院長 阿部和久でした。)

なぜ X線写真が必要なの?  2023年4月号

  あべ小児歯科通信 2023年

4月号

No.222

TEL 0859- 35-8640

4月になり新しい生活がスタートしましたね。慣れるまでは大変だと思いますが、リフレッシュしながら頑張りましょう☆彡

 

◆Q&A◆

Q.歯の治療で、なぜX線写真が必要なのでしょうか?

A.子供の歯を治療する際には、前もって診断を下さなければなりません。成人や学童であれば、問診によりある程度診断に予測がつけられます。

しかし、幼児では本人に問診するのは難しく、保護者から部位、症状など聴取しますが、不完全である事が多いのです。そこでX線写真を撮る事がきわめて重要になります。

子供の虫歯、歯の外傷などは、診断がつきにくいばかりでなく、顎の中では永久歯が成長しており、処置を誤ると永久歯にも大きな傷害を与えます。

治療する乳歯とその下の永久歯の関係を知る為には、X線写真が必須なのです。また歯と歯の間は接している為、どうしても直視で全てを見る事は出来ませんが、その場所に虫歯は出来やすい傾向にあります。

そこでX線写真を撮影する事により、歯と歯の間の虫歯の有無と大きさが明確に分かるようになります。

時々、X線被爆の害を心配される保護者の方もいらっしゃいますが、我々人が1年間に地球上において受ける自然放射線(大地や建物の材料に含まれている放射性物質から放出される放射線や宇宙線や水道水などに極微量に含まれるラジウムなどからの放射線)による生殖腺線量が約100mRであるのに対し、

歯科X線撮影(小児の口内法6枚)における生殖腺線量は約0.2mR以下である事から、いかに微量であるかが分かります。

また、含鉛エプロンを着用しますので、鉛の厚さ0.25mmに相当するエプロンであればX線量はさらに100分の1に減少します。

以上のような事から歯科X線検査として用いるレントゲン量は極めて微量ですので、心配はご無用です。X線写真が得られればどんな処置が必要であるかが正確に判断出来ますので、とても有効な診断方法です。

(この記事を書いたのは、院長  阿部和久でした。)

 

♪♪♪エピソード♪♪♪〈3才と5才の姉妹の話〉

今日で虫歯の治療が終わった女の子。フッ素も終わり、いよいよプレゼント選び。

姉「私これにする!」

スタッフ「いいね~。可愛い!」

姉「塗り絵もこのキャラ選ぶよ!」

スタッフ「○○ちゃん、そのキャラクター好きだもんね。楽しみだね。」

頑張ってフッ素をしたお姉ちゃん。プレゼントを選んでお母さんと妹ちゃんのもとへ。

妹「あ、お姉ちゃんが選んだプレゼント私のと同じだ~!」

姉「本当だ!あ、ぬり絵も私が選んだのと同じだ。」

何とプレゼントとぬり絵も2人が選んだのは同じ物。さすが姉妹、すごい以心伝心なんだな~とびっくりしたスタッフでした。

 

歯科矯正治療はいつから始めるの? 2023年3月号

あべ小児歯科通信 2023年

3月号

No.221

TEL 35-8640

卒園、卒業おめでとうございます。今年度も残りわずかとなりました。withコロナで前年よりも沢山の事が出来たのではないでしょうか。思い出は沢山作れましたか?新年度に向けて元気に過ごしましょう!

 

◆Q&A◆

Q.8歳の女の子ですが、友達から出っ歯と言われました。矯正治療は、いつから始めたらいいですか?

A.歯並びの状態によって矯正治療を始める時期は違ってきます。また始める時期は顎や顔のも考えて決めなければなりません。

乳歯の場合は、異常が見られた時に小児歯科専門の歯医者さんを受診し、適切な治療開始時期を診断してもらう必要があります。

また前歯が永久歯に交換した時が、将来の歯並びの診断予想のできる時期ですので異常が見られた時は小児歯科または矯正歯科専門の歯科医院を受診して、診てもらいましょう。

一見、正常に見える歯並びでも、成長とともに、変化してきます。特に、近親者に歯並びの悪い方がいらっしゃる場合は、歯並びは遺伝的要素が大きく左右しますので、早めに受診をして、定期的に診てもらいましょう。

出っ歯の中には、歯だけが前に突き出ている場合と、上の顎自体が出ている場合があります。また上の顎は悪くなくても下の顎が後ろに引っ込んでいるために、出っ歯に見える場合もあります。

出っ歯の原因として遺伝や指しゃぶりや舌を出す癖、唇を噛む癖などが考えられます。習癖が原因の場合はその癖を止めさせる事も必要ですが、その原因を探す事も大切です。

見かけが気になるだけでなく、前歯で噛み切りにくい、唇が閉じにくい、発音がはっきりしないなど気になる事がありましたら小児歯科専門または矯正歯科専門の歯科医院を受診し相談して下さい。

(この記事を書いたのは、院長 阿部和久でした。)

 

♪♪♪エピソード♪♪♪〈3才の弟くんの話〉

0才の頃からお兄ちゃんの歯科治療に付き添いで来ていた弟くん。お母さんがお兄ちゃんと診療室に入ってしまっても、一人で待合室で待っています。

弟くん「フフ~ン♪フンフフーン フッフ~♪」

スタッフ「??何だろう待合室から鼻歌が聞こえる・・・」

スタッフが鼻歌のする方をのぞいてみると、3才になった弟くんが楽しそうに車を運転していました。

弟くん「・・・あっ・・・」

スタッフ「あっ!!」

弟くんはスタッフの視線に気づき恥ずかしそうに車を降り、テレビの方へ隠れました。

スタッフ「邪魔しちゃったかな~。」

しばらくするとまた楽しそうな鼻歌が。どうやらおままごとをしている様子。

今度は弟くんの邪魔をしないようにその様子を見守るスタッフでした。

0才から来ているだけあって、くつろいで遊んでいる姿に和まされた一同でした。

(この記事を書いたのは、歯科助手 渡邉佳奈子でした。)