あべ小児歯科通信

当院から毎月発行される「あべ小児歯科通信」です。治療のエピソードなどを掲載しています。

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あべ小児歯科通信 2018年4月号

あべ小児歯科通信 2018年

4月号

No.166

TEL 35-8640

 

新しい年度を迎えましたね。入園・入学の皆様、おめでとうございます(^o^)

新たな出会いが沢山の4月、張り切っていきましょう!

 

◆Q&A◆

Q.子供が2歳半になりましたが、まだ指しゃぶりがやめられません。

指しゃぶりは歯並びに悪い影響があると聞きましたが歯科矯正は費用もかかるし、

なるべく避けたいのですが、今からでも指しゃぶりをやめれば大丈夫ですか?

A.通常、乳歯列の噛み合わせの判断は、乳歯の奥歯が生え揃う2歳半から3歳以降に行います。

それまではあまり心配せずに様子を見ても良いでしょう。

4~5歳まで長時間の指しゃぶりが続くと、上の前歯が突出したり(上顎前突)、

奥歯で噛んでも上下の前歯が噛み合わなくなったり(開咬)、

上顎が狭くなって奥歯の噛み合わせがずれたりする事(交叉咬合)が多くなります。

指しゃぶりは3歳過ぎたらやめられるように少しずつ頻度を減らしていきたいですね。

その為には子供の生活状況を見ながら、体を使って遊ぶ環境作りや親子でのおしゃべりやスキンシップを増やして、

しゃぶっている時間を減らすような対応を考えてみましょう。

指しゃぶりの歯並びや噛み合わせへの影響は、乳歯の奥歯が生え揃う3歳頃から現れやすくなります。

影響の出方は、しゃぶる指の種類(親指か他の指か)やしゃぶり方、しゃぶる力の強さなどで異なり、

またしゃぶっている時間の長さによっても違ってきます。

口唇閉鎖不全(日常的に口が閉じてない)や舌癖(前歯の隙間に舌を突出させる癖)などを伴うと、治りにくいようです。

指しゃぶりの時に頬の力が奥歯の外側からかかる事によって上顎の歯並びのアーチが狭くなり、

下顎の奥歯がずれて噛み合う交叉咬合になると、

その程度にもよりますが、自然に治るのが難しい事が多いようです。

程度が軽く、正常な噛み方もできるようなら指しゃぶりを止めて噛み方に気を付けて行く事で改善が可能でしょう。

しかし強い力でしゃぶっていて上顎がかなり狭くなっていると

そのままで正常な噛み合わせに改善する事は困難で、矯正治療が必要となります。

 

♪♪♪エピソード♪♪♪〈4歳と2歳の姉妹の話〉

仲良く検診にやってきた4歳と2歳の女の子。

「〇〇ちゃん(お姉ちゃん)チェアにゴロンして」

声をかけられた4歳のお姉ちゃんは、怖くなって泣き出してしまいました。

何とか皆で励まして検診を終えると、次は妹ちゃんの番。

2歳の妹ちゃんも泣き出してしまいました。するとさっきまで泣いていたお姉ちゃんが…

お姉ちゃん「〇〇ちゃん頑張って~!!泣かないで~!!」と必死に応援。

その切り替えの早さと見事なお姉ちゃんぶりに一同思わず笑ってしまったのでした(*^▽^*)