あべ小児歯科通信

当院から毎月発行される「あべ小児歯科通信」です。治療のエピソードなどを掲載しています。

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歯はどうやってできるの? 2021年9月号

あべ小児歯科通信 2021年

9月号

No.203

TEL35-8640

 

皆さん、今年も猛暑の夏でしたね。残念ながら昨年同様コロナ禍の夏でしたが、きっとご家族で東京オリンピックの観戦をされた事でしょう。日本人選手が多数のメダルを獲得できて良かったですね。

 

◆Q&A◆

Q.歯はどうやってできるのですか?また、どうして子供の歯と大人の歯があるのですか?

A.乳歯も永久歯も、お母さんのお腹にいる時(妊娠7週目頃)から出来始めます。

将来の口になる表面の上皮の細胞からでき、木の小枝に花芽ができるように次第に細胞の数を増やしながら内側に膨らんでいきます。

完全に歯が出来上がるのは、歯が生えてきて数年後です。

歯は口の中に見える歯冠部と顎の骨に埋まって支えとなっている歯根部からなっています。

また歯の構造には歯冠部の一番外側を最も固いエナメル質、そに内側にある象牙質、歯根部のまわりを覆っているセメント質、神経と言われる組織のある部分が歯髄と呼ばれています。

乳歯は胎児期から作られ始め、3歳頃までには全てが生えてきます。

永久歯は、歯の芽が作られるのは胎児期ですが、生後6年から10年近く経って生えそろいます。

食物を摂取して生きていくために歯が必要ですから、早く乳歯に活躍してもらわなくてはなりません。

子供の顔と顎は小さいので小さい乳歯が必要であり、成長に伴って顎は大きくなり、より大きく丈夫な歯が必要になります。

しかし、一度作られて生えてきた歯は大きくならないので、成長すると乳歯では不十分となるため新しく生え替わったり、乳歯の奥歯のさらに後ろから6歳臼歯や12歳臼歯と呼ばれる第一大臼歯や第二大臼歯が生えてきます。

(この記事を書いたのは、院長 阿部和久でした。)

 

♪♪♪エピソード♪♪♪〈5歳の男の子な話〉

男の子「昨日、歯の治療頑張ったから鬼滅の刃のDVD観たんだ。」

ドクター「へ~良かったね。面白かった?」

男の子「うん。だから今日も歯の治療頑張るんだ。」

ドクター「じゃあ今日も頑張ってね。」

男の子「うん。頑張ったらね、今日はテレビゲームしていいんだよ。」

男の子はニッコリ笑うと得意げに言いました。

ドクター「そうなんだ。今日も頑張ってるからテレビゲームできるね。」

母親「ちょっと○○くん、そんな約束してないでしょ!!」

ドクター「??」

母親「この子が今突然言い出した事なんですよ。」

男の子はペロッと舌を出すと、

「パパの時には上手くいったんだけどな~、作戦失敗。」

と小さな声で言いました。流石はお母さん、一枚上手でしたね。

(この記事を書いたのは、院長 阿部和久でした。)

 

口内炎ができた時 2021年8月号

あべ小児歯科通信 2021年

8月号

No.202

TEL 35-8640

 

長い梅雨が終わって、いよいよ夏本番の暑さがやって来ましたね。学校の夏休みが短いようですが、宿題は計画的に進めましょう!!

 

◆Q&A◆

Q.3才の男の子ですが、口内炎がよくできます。何に気をつけたら良いでしょうか。また、歯茎からも時々出血します。どうしてでしょうか?

A.口内炎には、ウイルス、真菌などの感染によって生じる口内炎と、アレルギー、ビタミン欠乏、ストレスなどの免疫力の低下した時に生じる口内炎(アフタ性口内炎)などがあります。

まずは口の中を清潔に保ち、歯磨きやうがいを十分に行う事が大切です。

洗口剤を利用して口の中の菌の数を減らす事も効果があるようです。

また、普段の食事を好き嫌いなくバランスよく食べる事も大事です。

風邪をひいたり、疲れていたりしている時や季節の変わり目にも出来やすいので、十分な栄養と睡眠を取るようにしましょう。

かなり口内炎が大きく、痛がるようでしたら歯科医院にて口内炎のお薬(アフタゾロン)を処方してもらいましょう。

歯茎に炎症(歯肉炎)があると、歯磨きをした時に出血します。

最も多く見られる歯肉炎は歯に歯垢(プラーク)がたまり、口の中が不潔になると歯茎に炎症がおきる不潔性歯肉炎です。

歯のまわりの歯垢を取り除いて、口の中を常に清潔にしていると出血しない引き締まった歯肉になります。

その他に歯が生える時、歯にかぶさった歯茎が炎症をおこす萌出性歯肉炎もあります。

この萌出性歯肉炎は、歯が生えてくると炎症は自然に治まりますが、生えてくる歯の周囲を清潔にする事が大切です。

(この記事を書いたのは、院長 阿部和久でした。)

 

♪♪♪エピソード♪♪♪〈5歳の男の子の話〉

受付で会計をしている男の子とお母さん。

スタッフ「○○くんは虫歯が○本ありましたので、順番に治していきますね。」

お母さん「分かりました。」

男の子「え~!○本も虫歯があるの!?もっと少ない方がいい~!!」

お母さん「○○くんが歯磨きサボるからじゃない?」

スタッフ「そうですね、歯磨きは大事だよ。」

男の子「やだな~。あ、そうだ。七夕のお願い事に虫歯がなくなりますようにって書こうかな!」

お母さん「そんな事してもなくならないって!」

織姫様と彦星様も虫歯がなくなりますようにってお願いしたらびっくりしちゃうかもね。(笑)

これからは頑張って歯磨きをしてね!と励ましたスタッフでした(^-^)

(この記事を書いたのは、歯科助手 山本奈美子でした。)

 

なぜ定期検診は必要なの? 2021年7月号

あべ小児歯科通信 2021年

7月号

No.201

TEL 35-8640

 

梅雨が明け暑い夏がやってきましたね!冷房に当たり続けて風邪をひかないようしっかり体調管理を行いましょう!

 

◆Q&A◆

Q.4歳の男の子ですが、なぜ定期検診が必要なのですか?幼稚園の歯科検診で何も指摘されなければ、安心していいですか?

A.定期検診は虫歯を早く見つけるだけが目的ではありません。

小さい頃から、一人一人にあった歯磨きの方法や習慣を身につけたり、うまく生え替りが進んでいるか、あるいは歯並びや咬み合せの成長をチェックしたり、成長にあった食べ方が身についているかを見てもらったりする、大切な機会です。

乳歯の虫歯は、お母さんの気が付きにくい所で出来始めていたり、子供が痛みを訴えない事が多いなど、気が付いた時には進行している事も少なくありません。

治療した後も定期的に経過を見て永久歯の成長に影響がないかも観察していく事が大切です。

幼稚園や保育園の歯科検診では、集団のスクリーニング検査です。

多くの子供を対象に短時間に可能な方法で、お母さんや子供が気付いていない虫歯や歯並びなど認識する事が目的です。

治療が滞っている虫歯などの治療を促すことも目的です。実施回数も年に1回か2回です。

急速に成長するお子さんの成長の観察や一人一人の子供にあった歯磨き指導など健康づくりの面からも、適切な環境下での診査や確実な診断が可能な歯科医院での定期検診も併せて受けると良いでしょう。

小児歯科専門の歯科医院であれば、子供の成長に合ったより細やかな検診を受けられます。

(この記事を書いたのは、院長 阿部和久でした。)

 

♪♪♪エピソード♪♪♪〈7歳と6歳の姉妹の話〉

今日は虫歯治療が終わって歯磨きチェックをする日です。

スタッフ「○○ちゃんと○○ちゃんは、今日歯磨きしてきた?」

姉妹「したよ~。」

スタッフ「それじゃあ鏡の所に行こうか。染め出しするね。」

姉「○○!ちゃんと座って!歯ブラシ持って!マスク外して!」

お姉ちゃんがテキパキと指示を出します。妹の染め出しが終わりうがいをしてもらうと、

姉「ほーら、汚い。前歯汚い!」

まるでお母さんみたいなお姉ちゃんに思わずスタッフは笑ってしまいました。

スタッフ「じゃあ次、お姉ちゃん染めるね。」

染めだし後、うがいをしてみるとなんとお姉ちゃんも妹ちゃんと同じ所が磨き残しが!

スタッフ「ピンクの所を磨いてねー。」

しっかり者のお姉ちゃんの事です。次はきっと上手に歯磨き出来る事でしょう。(^-^)

(この記事を書いたのは、歯科助手 渡邉佳奈子でした。)