あべ小児歯科通信

当院から毎月発行される「あべ小児歯科通信」です。治療のエピソードなどを掲載しています。

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口内炎ができた時 2021年8月号

あべ小児歯科通信 2021年

8月号

No.202

TEL 35-8640

 

長い梅雨が終わって、いよいよ夏本番の暑さがやって来ましたね。学校の夏休みが短いようですが、宿題は計画的に進めましょう!!

 

◆Q&A◆

Q.3才の男の子ですが、口内炎がよくできます。何に気をつけたら良いでしょうか。また、歯茎からも時々出血します。どうしてでしょうか?

A.口内炎には、ウイルス、真菌などの感染によって生じる口内炎と、アレルギー、ビタミン欠乏、ストレスなどの免疫力の低下した時に生じる口内炎(アフタ性口内炎)などがあります。

まずは口の中を清潔に保ち、歯磨きやうがいを十分に行う事が大切です。

洗口剤を利用して口の中の菌の数を減らす事も効果があるようです。

また、普段の食事を好き嫌いなくバランスよく食べる事も大事です。

風邪をひいたり、疲れていたりしている時や季節の変わり目にも出来やすいので、十分な栄養と睡眠を取るようにしましょう。

かなり口内炎が大きく、痛がるようでしたら歯科医院にて口内炎のお薬(アフタゾロン)を処方してもらいましょう。

歯茎に炎症(歯肉炎)があると、歯磨きをした時に出血します。

最も多く見られる歯肉炎は歯に歯垢(プラーク)がたまり、口の中が不潔になると歯茎に炎症がおきる不潔性歯肉炎です。

歯のまわりの歯垢を取り除いて、口の中を常に清潔にしていると出血しない引き締まった歯肉になります。

その他に歯が生える時、歯にかぶさった歯茎が炎症をおこす萌出性歯肉炎もあります。

この萌出性歯肉炎は、歯が生えてくると炎症は自然に治まりますが、生えてくる歯の周囲を清潔にする事が大切です。

(この記事を書いたのは、院長 阿部和久でした。)

 

♪♪♪エピソード♪♪♪〈5歳の男の子の話〉

受付で会計をしている男の子とお母さん。

スタッフ「○○くんは虫歯が○本ありましたので、順番に治していきますね。」

お母さん「分かりました。」

男の子「え~!○本も虫歯があるの!?もっと少ない方がいい~!!」

お母さん「○○くんが歯磨きサボるからじゃない?」

スタッフ「そうですね、歯磨きは大事だよ。」

男の子「やだな~。あ、そうだ。七夕のお願い事に虫歯がなくなりますようにって書こうかな!」

お母さん「そんな事してもなくならないって!」

織姫様と彦星様も虫歯がなくなりますようにってお願いしたらびっくりしちゃうかもね。(笑)

これからは頑張って歯磨きをしてね!と励ましたスタッフでした(^-^)

(この記事を書いたのは、歯科助手 山本奈美子でした。)

 

なぜ定期検診は必要なの? 2021年7月号

あべ小児歯科通信 2021年

7月号

No.201

TEL 35-8640

 

梅雨が明け暑い夏がやってきましたね!冷房に当たり続けて風邪をひかないようしっかり体調管理を行いましょう!

 

◆Q&A◆

Q.4歳の男の子ですが、なぜ定期検診が必要なのですか?幼稚園の歯科検診で何も指摘されなければ、安心していいですか?

A.定期検診は虫歯を早く見つけるだけが目的ではありません。

小さい頃から、一人一人にあった歯磨きの方法や習慣を身につけたり、うまく生え替りが進んでいるか、あるいは歯並びや咬み合せの成長をチェックしたり、成長にあった食べ方が身についているかを見てもらったりする、大切な機会です。

乳歯の虫歯は、お母さんの気が付きにくい所で出来始めていたり、子供が痛みを訴えない事が多いなど、気が付いた時には進行している事も少なくありません。

治療した後も定期的に経過を見て永久歯の成長に影響がないかも観察していく事が大切です。

幼稚園や保育園の歯科検診では、集団のスクリーニング検査です。

多くの子供を対象に短時間に可能な方法で、お母さんや子供が気付いていない虫歯や歯並びなど認識する事が目的です。

治療が滞っている虫歯などの治療を促すことも目的です。実施回数も年に1回か2回です。

急速に成長するお子さんの成長の観察や一人一人の子供にあった歯磨き指導など健康づくりの面からも、適切な環境下での診査や確実な診断が可能な歯科医院での定期検診も併せて受けると良いでしょう。

小児歯科専門の歯科医院であれば、子供の成長に合ったより細やかな検診を受けられます。

(この記事を書いたのは、院長 阿部和久でした。)

 

♪♪♪エピソード♪♪♪〈7歳と6歳の姉妹の話〉

今日は虫歯治療が終わって歯磨きチェックをする日です。

スタッフ「○○ちゃんと○○ちゃんは、今日歯磨きしてきた?」

姉妹「したよ~。」

スタッフ「それじゃあ鏡の所に行こうか。染め出しするね。」

姉「○○!ちゃんと座って!歯ブラシ持って!マスク外して!」

お姉ちゃんがテキパキと指示を出します。妹の染め出しが終わりうがいをしてもらうと、

姉「ほーら、汚い。前歯汚い!」

まるでお母さんみたいなお姉ちゃんに思わずスタッフは笑ってしまいました。

スタッフ「じゃあ次、お姉ちゃん染めるね。」

染めだし後、うがいをしてみるとなんとお姉ちゃんも妹ちゃんと同じ所が磨き残しが!

スタッフ「ピンクの所を磨いてねー。」

しっかり者のお姉ちゃんの事です。次はきっと上手に歯磨き出来る事でしょう。(^-^)

(この記事を書いたのは、歯科助手 渡邉佳奈子でした。)

 

おやつは何がいいの? 2021年6月号

あべ小児歯科通信 2021年

6月号

No.200

TEL 35-8640

 

今年は例年よりも早く梅雨の季節となりましたね。6月は歯の健康週間がありますので、皆さんこの機会にもう一度歯磨きの仕方など見直されてみてはいかがでしょうか?^-^

 

◆Q&A◆

Q.3歳2ヶ月の男児ですが、甘いお菓子やジュースが大好きです。上手な食べ方を教えて下さい。また、キシリトールは虫歯にならないのですか?キシリトールの食べ方を教えて下さい。野菜ジュースは虫歯になりませんか?

A.甘いお菓子やジュースを全く食べてはいけないわけではありません。

おやつの時間を決め、だらだら食べない事です。

子供のおやつにはエネルギーの補給や心の満足感を得るという意味もあります。

甘いもの以外にも、色々な食べ物を加えてあげる事も大切です。

食べた後には、歯磨きをするようにしましょう。できなければお茶かお水を飲ませたりする事でも、虫歯を予防できます。

キシリトールは糖アルコールの一種で、虫歯の原因菌が存在しても歯を溶かす酸が作られず、さらにその菌が増えるのを阻止すると言われています。

そのため虫歯になりにくいとされています。

現在、ガム、チョコレート。キャンディーなどの中に含まれて売られています。

ただし、キシリトール100%でなく、砂糖を含めた他の甘味料が含まれている場合がありますので、その食品の成分表示を見て選択しましょう。

また子供の味覚形成の上では甘党になり、薄味の食品や食べ物の持つ本来の食材の味が学習できなくなる可能性もありますので利用に関しては、小児歯科医院でご相談下さい。

また、食べ過ぎると下痢しやすくなるので十分注意しましょう。

野菜ジュースは栄養を補給するといった意味では良いですが、糖質が含まれている物もあるので、飲み方によって虫歯になる可能性があります。

飲みすぎやだらだら飲む事は避けましょう。

野菜を食べる事は栄養をとるだけででなく、季節を感じたり食感を感じたりする事で、豊かな生活にも繋がる事からも大切です。

(この記事を書いたのは、院長 阿部和久でした。)

 

♪♪♪エピソード♪♪♪〈5歳の女の子の話〉

待合室で会計を待っていた5歳の女の子。

ふと窓の外に目をやると、近くの保育園の子供達が散歩しているのに気がつきました。

女の子「お母さん見て、かわいいね~。何歳くらいかな?」

母「あなたよりちょっと小さい子供達かな?」

女の子「そうなんだ。かわいいな~皆元気に大きくな~れ。」

女の子は優しい顔で保育園の子供達にエールを送りました。

スタッフ「○○ちゃん、昔は治療でちょび泣きしてたのにすっかりお姉さんになって…。」

女の子がどんどん成長していく姿を見て、嬉しくなったスタッフでした。

(この記事を書いたのは、歯科助手 田村早絵でした。)