あべ小児歯科通信

当院から毎月発行される「あべ小児歯科通信」です。治療のエピソードなどを掲載しています。

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あべ小児歯科通信 2020年8月号

あべ小児歯科通信 2020年

8月号

No.190

TEL 35-8640

 

7月は雨が多くて大変でしたね。少しずつ暑くなって夏本番という感じがしますね。熱中症には十分に気を付けて行きましょう!

 

◆Q&A◆

Q.8カ月の男児ですが、口の中にミルクのカスのような物がこびりついてぬぐっても取れません。痛みはないようですが、これは何でしょうか?

A.口腔カンジダ症と行って、カンジダ菌の増殖付着によるものですが、カンジダ菌はもともと体の中に散在しています。

抵抗力の弱い乳児には比較的みられやすい症状ですが、痛みもなく、1週間ぐらいで消えてしまう事がほとんどです。

ただ、無理にはがすと出血したり、二次感染を起こしますので触れないようにし、おしゃぶりやゴム乳首などは清潔に保ちましょう。

痛みが強かったり、ミルクの飲みが悪いなど症状が続く場合は、小児科か小児歯科を受診して下さい。

その他、生まれて間もない乳児の口の中に白色の小腫瘤が1~数個見られる事も時々あります。これは、『上皮真珠』と言われ、歯の発育過程で組織の一部がうまく吸収されずに角化したものです。

乳歯が生える頃には自然に消失するので、治療は必要ありません。

また、乳歯の奥歯が生える頃にたまに歯ぐきが黒く腫れてくる事があります。これは『萌出性嚢胞(ほうしゅつせいのうほう)』と言います。

歯肉の真下にある歯とその上の歯が噛むなどの機械的刺激を受け、水ぶくれのようになる事があります。この中に血液も混じる事があり、黒く見えます。歯が生えると自然に消失しますので、治療の必要はありません。

また、舌にたまに数個の地図上の赤色の斑状のまだら模様が見られる事があります。これは『地図状舌』です。この赤色斑は日により位置や形を変えます。

体調不良の時や高熱のあとに見られる事があり、通常は痛みはありませんが時々ひりひりする事もあります。その場合は刺激の強い食べ物は控えて下さい。歯磨きなどは通常通り行い、口の中を清潔に保ちます。

 

♪♪♪エピソード♪♪♪〈2歳の女の子の話〉

フッ素が終わって、プレゼントを選んでいる女の子。

女の子「ん~、、どれにしよう。」

お母さん「これにしたら?」

スタッフ「イヤリングだ。可愛いね!」

女の子「あ!これがいい!!」

パッと手に取ったのはキラキラのストーンが付いたスティック。その素早い動きにお母さんも大爆笑。お気に入りのプレゼントがあって良かったね!(^▽^)

 

あべ小児歯科通信 2020年7月号

あべ小児歯科通信 2020年

7月号

No.189

TEL 35-8640

 

梅雨が開け、暑くなって来ましたね!しっかり体調管理をして夏に負けないようにしましょう!

コロナの影響で夏祭りが中止となってしましましたが、沢山遊んで楽しい思い出を作りましょう!

 

◆Q&A◆

Q.11ヶ月の息子ですが、舌が他の子より短いような気がします。授乳には特に支障をきたしていませんが、将来咀嚼や発音など何か心配ないでしょうか?

A.舌の裏側のすじ(舌小帯)が短く、舌の運動範囲が狭い(少ない)場合、舌小帯短縮症と言います。

授乳に際して母親にも子供にも特に支障をきたす事なく、さらに母親に乳腺炎が見られたり、子供の体重が増加しないという事がなければ経過を観察するだけで良いでしょう。

ただし、3歳過ぎて食べ物をよくこぼす、食べ方や発音が気になる場合は小児歯科専門医に相談しましょう。

場合によっては舌小帯の手術(舌小帯形成術)を行い、機能的に舌の運動範囲を普通の子供と同じ程度になるまで回復させた方が良い事もあります。

また、舌ではなく上唇の裏側のすじ(上唇小帯)が上の前歯のすぐ近くまで伸び、上の前歯の間に隙間があるお子様を見かける事が時々あります。

上唇小帯が長い為に歯磨きの時に嫌がる事もあります。上の前歯が生えてくると多くの子供で歯と歯の間に隙間があり、

上唇小帯も前歯の隙間近くまで伸びている事がしばしばありますが、永久歯が生えてくる78歳までは経過を見ても良いでしょう。

歯磨きに関しては、すじに直接歯ブラシを当てると痛がり、歯ブラシを嫌がるようになります。

保護者の指でしっかりと上唇をめくり、小帯(すじ)が見えるようにします。その後、すじをさけて一本ずつ磨くようにします。

 

♪♪♪エピソード♪♪♪〈7歳の男の子の話〉

スタッフ「じゃあ診療チェアーに横になってね。」

男の子「お母さん、グーンして!」

お母さん「え~、〇〇くんもう重たいよ。」

スタッフ「???グーンって…」

お母さんは男の子をお姫様抱っこすると、診療チェアーに乗せました。それを見て、

スタッフ「あっ、グーンってお姫様抱っこの事だったんだ。」

お母さん「〇〇くん、お姫様抱っこだって、おかまちゃんじゃん。」

男の子「えーーー!!」

ちょっと嫌そうに呟きました。そして次の来院日から毎回、お母さんのお姫様抱っこで診療室に入って来ました。

男の子「楽しい!!」

とっても楽しそうに大はしゃぎ(o^―^o)

いつもしっかりした男の子ですが、まだまだお母さんに甘えたかったんだね(^-^)

 

あべ小児歯科通信 2020年6月号

あべ小児歯科通信 2020年

6月号

No.188

TEL 35-8640

 

早いもので梅雨の季節になりましたね。今年はコロナウイルスの流行もあり、何かと大変な時期ですが、皆様元気でお過ごしですか?

こんな時こそ、少しの楽しみを見つけて明るくいきたいものですね(^▽^)

 

◆Q&A◆

Q.12ヶ月の娘ですが、おしゃぶりはいつ頃まで使っていいでしょうか?

私は歯並びが悪いのですが、子供も将来悪くなりますか?悪くなるなら、何に気を付けたら良いですか?

A.おしゃぶりは、泣いている赤ちゃんを鎮めるのに便利なアイテムであり、育児で大変なお母さんにはお助けグッズでもあるでしょう。

「吸う」ことが自然な乳児期には、口の機能や形態に問題は生じません。

でも、離乳が完了して口の働きが「吸う」事から「噛む」事へと移行してくると、おしゃぶりもそろそろ卒業の時期を迎えます。

2歳を過ぎて奥歯の咬み合わせができた後もおしゃぶりの使用が続くと、歯並び・咬み合わせに影響が出やすくなり、また唇の閉じ方や舌の使い方にも問題が生じやすくなります。

乳歯の奥歯が生えてくる1歳半頃からやめる準備を始めて、2歳半過ぎまでにはやめれるといいですね。

歯並びや咬み合わせが悪くなるのは4つの原因があります。一つ目は、乳歯を虫歯などで早く失い永久歯の生える場所がなくなる為です。

二つ目には、歯と顎の骨の大きさのバランスが悪く永久歯の生える場所がない為です。

歯や顎の大きさは遺伝もありますが、良く噛まない、または硬い食べ物を食べない事により、十分顎が発達しない事も関係あります。

三つ目は、出っ歯や受け口(反対咬合)の中には純粋に遺伝的な問題が要因の事もあります。

四つ目は、おしゃぶり、指しゃぶりなどの癖、舌の前方突出癖や口呼吸、頬杖、うつ伏せ寝などの生活習慣も関係します。

最近では、永久歯の歯並びが悪くならないように、乳歯の時期から簡単な装置を利用した方が良い場合もあります。

最良のタイミングで治療ができるように、小児歯科専門医に相談し定期的に経過を見ていきましょう。

 

♪♪♪エピソード♪♪♪〈4歳の男の子の話〉

元気な4才の男の子、歯の詰め物が欠けて来院。診察室に入るなり、

男の子「よろしくお願いします。」と元気に挨拶。

スタッフ「ちゃんと挨拶できて偉いねー。」

男の子「うん、僕家でいつもちゃんと挨拶してるんだ。」とニコニコ。

ドクター「じゃあ、治すからゴロンしようか。」

男の子「今日は泣かないで、頑張るよ!」

治療が終わると、

男の子「ありがとうございました。また詰め物が欠けたら、よろしくお願いします。」

スタッフ「お~。完璧な挨拶。すごいねー。まだ4才なのに…」

男の子はちょっと誇らしげにニコニコ。でも実は治療中は削る音が苦手でちょっぴり泣いてしまいました。これはスタッフと男の子のヒミツ!!