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あべ小児歯科通信

当院から毎月発行される「あべ小児歯科通信」です。治療のエピソードなどを掲載しています。

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あべ小児歯科通信 2019年7月号

あべ小児歯科通信 2019年

7月号

No.177

TEL 35-8640

 

日に日に暑くなり、夏バテしていませんか?アイスなど冷たいものばかりでなく栄養のあるご飯を食べ、十分に水分を取り元気に過ごしましょう。

 

◆Q&A◆

Q.赤ちゃんがおっぱいを上手く吸えません。何か原因があるのでしょうか?母乳と粉ミルクの違いはあるのでしょうか?

また、赤ちゃんが卵、牛乳アレルギーと言われました。歯や骨を丈夫にしたいのですが、何を食べさせたらいいのでしょうか?

A.子供の上唇の上の筋(上唇小帯)や舌の下の筋(舌小帯)が長すぎたり、短かったりすると赤ちゃんがおっぱいに吸い付くのが難しくなります。

上唇を巻き込んでいるようなら、吸い付いた後にそっと上唇を伸ばしてあげて下さい。唇の赤い色が見えるぐらいに吸い付けば大丈夫です。

母乳には免疫成分が含まれ、特に初乳は赤ちゃんを感染症から守る働きがあります。

粉ミルクは主に牛乳が原料ですが、より母乳に近づけるために各メーカーで研究がなされ、日本の育児ミルクの成分は健康増進法(特別用途食品:乳児用調整粉乳)に定められた基準に従っていますので、各社の製品の間には大きな違いはありません。

また、母乳と粉ミルクでは糖の含量成分に大きな差は無く、虫歯の発生リスクには差はありません。

母乳か粉ミルクかより哺乳時間や乳時間や哺乳姿勢が大事であり、スキンシップをはかりながら良好な母子関係を築くよう心がけ、授乳時は携帯電話やスマートフォンからは手を離しテレビを消すなど落ち着いた環境を作る事が大切です。

小さい時から食事に集中する環境作りが必要です。また夜中の頻繁な授乳は虫歯になる事もありますので気を付けましょう。

赤ちゃんの卵、牛乳アレルギーでお困りの方は最近増えています。カルシウムは小魚やひじき、小松菜、豆類にも多く含まれています。豆腐や納豆など豆類は、離乳食としても理想的な食材です。

また魚介類やしいたけは、ビタミンDを含みカルシウムの吸収を促します。さらに適度な運動は健康な骨を作る事にも繋がります。

大切な事は、カルシウムに限らず、何でも食べる元気な子を育てる事です。また乳製品でもアレルギーの原因となっている物質を除いた製品もありますので、ご選択については主治医と相談して下さい。

 

♪♪♪エピソード♪♪♪〈初めてフッ素を塗る3歳の男の子〉

男の子「えーんえーん怖いよう」

初めての事で不安で泣いているのを見たスタッフがアンパンマンの人形を手に男の子に

スタッフ「これなーんだ?」

と声をかけると

男の子「あっアンパンマン!」

男の子はピタリと泣きやむとアンパンマンの人形で遊び始め…

スタッフ「はい終わったよー」

男の子「えーフッ素おいしかった!もっとやりたい~」

りんご味のフッ素を気に入ってくれました。次は泣かずに出来るね!

あべ小児歯科通信 2019年6月号

あべ小児歯科通信 2019年

6月号

No.176

TEL 35-8640

 

 

いよいよ梅雨の季節に入りますね。じめじめとした天気が続きますが気分だけでも明るく、元気に行きたいものですね。

 

◆Q&A◆

Q.妊娠中に歯科治療を行っても良いのでしょうか?

妊娠すると歯周病になりやすいのでしょうか?

また、妊娠中は歯周病の治療はしなくてもいいのでしょうか?

A.妊娠中でも安定期(16週~27週)であれば簡単な手術や処置は可能です。

治療をせずに感染や疼痛をそのままにしておく方が、妊婦に与える影響は大きいと考えられます。

なお、妊娠前期は奇形を発生させる可能性があるので、応急処置のみにしましょう。

また、妊娠後期(28週~)では、急激に血圧が低下する仰臥位性低血圧症候群を引き起こす事があるので、

体調に合わせ、緊急性がない場合は無理せず産後に行う事も考えましょう。

妊娠中期から後期(妊娠16週以降)になると、女性ホルモンの増加に伴い、

歯ぐきの出血や発赤、腫瘍が置きやすくなります(妊娠性歯肉炎)。

出産と共にもとに戻りますが、しっかりとしたプラークコントロールで炎症を最小限に抑えることが出来ます。

歯周病にかかっている妊婦は早産(妊娠2236週での出産)や低体重児出産(出産時体重が2500g未満)のリスクが高くなる事が分かってきました。

早産や低体重児出産は新生児死亡に繋がる可能性が高い事、脳性麻痺、知的障害、てんかん等の重い障害を負う事が多い事、

長期の入院から親子の愛情障害が発生し児童虐待のリスクがある事、

高血圧や糖尿病等の生活習慣病になりやすい事、さらにはNICUなどにおける長期間の高度医療を必要とする事等が挙げられます。

妊娠したら歯科検診を受診し、適切な治療、指導を受けましょう。

母子健康手帳にも「虫歯や歯周病などの病気は妊娠中に悪くなりやすいものです。

歯周病は早産の原因になる事があるので注意し、歯科医師に相談しましょう。」と記載されています。

 

♪♪♪エピソード♪♪♪〈6歳と3歳の兄妹の話〉

2人揃って治療に訪れた兄と妹。

一足先に兄が治療を終え、プレゼントを貰う事になりました。

しかし、兄が選んだのは女の子用のプレゼント。

?っと思ってみていると…

男の子「これ、妹にあげる。」

スタッフ「〇〇くんのプレゼントはいいの?」

と聞くと

男の子「僕はいいよ。」

といって妹にプレゼントを渡しました。

妹思いのかっこいい兄の姿に感動したスタッフなのでした。

あべ小児歯科通信 2019年5月号

あべ小児歯科通信 2019年

5月号

No.175

TEL 35-8640

 

青葉若葉が日に照り映えて、目にしみる季節になりましたね。

5月から年号も平成から令和に改まり、今年は例年よりも長い連休になりましたが、皆様はいかがお過ごしでしたか?

体と心をリフレッシュしてまた5月から頑張りましょう。

 

◆Q&A◆

Q.妊産婦の歯科治療について教えて頂けたらと思います。

A.妊産婦の歯科治療には、2%リン酸リドカイン製剤(歯科用キシロカイン)を通常量使用した場合、

胎児や母乳への影響はほとんどないと報告されています。

麻酔無しでは痛みを伴う治療の場合、痛みによるストレスを考えると、

安定期(16週以降)の場合は、局所麻酔の痛みを極力減らすために、表面麻酔や細い注射針、緊張を和らげるように努めています。

妊娠前に定期的に歯科検診を受け、疾患があれば早めに治療しておけば、理想的です。

鎮痛剤や抗菌剤の使用については、基本的には妊娠中は薬は服用しない方が良いと考えます。

特に妊娠初期は胎児の器官や臓器の形成期である為、薬は使用できません。

しかし、薬を使用しないで母体に悪影響があると考えられる場合には、

胎児への影響の少ない(非ピリン系のアセトアミノフェン)や抗菌薬(ペニシリン系、セファロスポリン系)を必要最小限投与します。

なお、授乳中の鎮痛薬や抗菌薬の使用については、

母乳に薬の成分が移行する量はわずかであるため授乳をやめる必要はないでしょう。

ただし、心配な場合は授乳の直後に使用すれば影響はより少ないでしょう。

妊婦中に風邪をひいた場合、薬の服用についてはかかりつけの産科の先生と相談する事が必要です。

歯にとっても、妊娠中から出産後まで乳歯は形成されるため、この時期に薬を服用すると影響が出る可能性があります。

特にテトラサイクリン系の抗生物質は胎児に移行し骨格や歯に沈着し、歯を黄色に着色させますので、注意が必要です。

 

♪♪♪エピソード♪♪♪〈2歳の男の子の話〉

2歳の男の子、治療中は一度も泣くことなく最後まで頑張った。

先生「よく頑張ったね。すごいね。」

スタッフ「頑張ったね。」

皆に褒められてニコニコ治療室から出て行った男の子。

しばらくすると待合室で遊んでいたが…

男の子「ウェーン、ウェーン」

急に泣き声が聞こえてきました。

先生「??」

スタッフ「どうしたんですか?」

母親「ショベルカーが気に入っていて、もっと遊びたいって泣いているんですよ。」

治療中は頑張って一度も泣かなかったけど、もっと遊びたいって泣いちゃう可愛い男の子でした。