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あべ小児歯科通信

当院から毎月発行される「あべ小児歯科通信」です。治療のエピソードなどを掲載しています。

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あべ小児歯科通信

転んで歯が抜けた時 2023年1月号

あべ小児歯科通信 2023年

1月号

No.219

TEL 35-8640

寒さの厳しい毎日が続いておりますが、皆様くれぐれもご自愛下さいますよう願っております。

スタッフ一同、皆様の御健康と御多幸をお祈り致します。

 

◆Q&A◆

Q.4才の男の子ですが、転んで上の前歯が抜けました。病院へ持って行った方がいいですか?

A.歯は骨のくぼみに植わっているので、強くぶつかると脱臼と言ってスポッと抜けてしまう事があります。

この場合、抜けた歯を乾燥させずに早く歯医者さんで処置してもらう事ができれば元に戻す事が出来る事があります。

大事な事は①乾燥させないように歯の保存液(学校の保健室にある場合もあります。)や

生理食塩水、冷たい牛乳などに漬けて、とにかく乾燥させないで出来れば30分以内に行きましょう。

また②歯の根の部分には触らないで歯科医院へ持参しましょう。

完全脱臼歯の治療は再植のため、歯根膜のダメージを最小限にとどめる必要があります。

水道水は低浸透圧のため水道水で洗うと歯根膜にダメージを与える事から適切ではありませんし、ダメージを受けるため使用しないで下さい。

9歳ぐらいで、上の前歯の永久歯が外傷で破折した場合には、折れた歯が細かくなければ拾って歯科医院まで持って行きましょう。

自分の歯をレジンという接着剤で接着する事が出来たり、歯と同じような色のプラスチックで元歯の形に治せる場合があります。

歯の割れ方によっては歯髄に影響がある事もありますので、なるべく早く受診して下さい。

折れた歯の保存には気を付けて下さい。保存液がありましたら、その中に漬ける事がベストです。

乾燥させない事が重要です。牛乳がなければサランラップに包んでおくだけでも結構です。

(この記事を書いたのは、院長 阿部和久でした。)

 

♪♪♪エピソード♪♪♪〈5歳の男の子とおじいちゃんの話〉

虫歯の治療におじいちゃんと2人で来院して来た男の子

治療チェアに座る時、隣のチェアで頑張っている男の子をチラリと見て

男の子「ねえ、あの子何歳?」

スタッフ「3歳1ヶ月だよ。」

男の子「ふ~ん。小さいのに泣かないで頑張っているね。」

おじいちゃん「おまえも頑張れよ。」

男の子「う~ん。だって僕怖いんだもん。ちょっとだけ泣くかも。」

おじいちゃん「治療を頑張らないで、家でチョコばかり食べていると1本虫歯を直してもらっても、次に来る時には虫歯が新しく2本増えてしまうぞ。」

男の子「…」

おじいちゃん「治療頑張らないと、いつまでたっても治らなくなるかもよ。」

男の子「う~ん」

男の子はしばらく黙って考えた後、虫歯治療を頑張り始めました。

男の子「家でも歯磨き頑張るよ。」

おじいちゃんのアドバイスに頑張る決心をした男の子にスタッフ一同感心したのでした。

(この記事を書いたのは、院長 阿部和久でした。)

 

歯に良い食べ物 2022年12月号

あべ小児歯科通信 2022年

12月号

No.218

TEL 35-8640

あっという間に一年が終わりますね。皆さんはこの一年満喫できましたか?

来年も楽しく過ごしましょう!

 

◆Q&A◆

Q.5歳と3歳の兄弟ですが、兄は奥歯に虫歯治療をしてもらい、銀歯と白い詰め物を以前してもらいました。

一度治療すれば虫歯にならないですか?また弟は検診でCOと言われました。どういう意味ですか?また、歯に良い食べ物はありますか?

A.銀歯になっていても、歯磨きが不十分でプラークが付いていれば、銀歯の周りから虫歯になってきます。

治療して銀歯(詰め物)になっていても、歯と銀歯(詰め物)の間には、目に見えない隙間があります。この虫歯を二次カリエスと言いますが、治療範囲がどんどん広がっていきます。治療後のケアが大切です。

COというのは、要観察歯の事で、現在は虫歯ではありませんが、口の中の環境が悪ければ(歯磨きが十分でなく、プラークが付いている、甘い物をたくさん食べるなど)、治療が必要になる可能性が高い状態の歯を言います。

歯の表面は白く濁っていたり、白色や褐色の斑点になっていて、虫歯の穴は開いていません。

虫歯にならないように、歯磨きや、おやつなどに気をつける事と、歯医者さんでフッ化物を塗布してもらうなど定期的に受診して、観察してもらう事が大切です。

歯にカルシウムが多く含まれていると言っても、カルシウムを摂取する事だけが必ずしも歯を強くするとは、限らないようです。

大切な事は、ミネラル(カルシウム、リン、鉄)、ビタミン、蚕白質などの栄養をバランスよく取れるようにする事です。

また元気に外で体を動かして遊ぶ、運動すると太陽からビタミンDを取り込み、健康な歯が作られます。また、全身の筋肉の発達が噛む力を育てます。

(この記事を書いたのは、院長 阿部和久でした。)

 

♪♪♪エピソード♪♪♪〈虫歯の治療で来院した兄妹〉

妹ちゃんは小さな虫歯だった為、あっという間に治療が終わりました。

一方お兄ちゃんは虫歯の数も多く治療中にちょびっと涙が出てしましました。

スタッフ「○○くん大丈夫だよー。」

スタッフがお兄ちゃんを励ましている声を聞いた妹ちゃん、素早く兄のそばに来るとそっと手を握りました。

兄「痛くないから。」

少し恥ずかしかったのか、妹の手を振り払います。

妹「お兄ちゃん頑張れ。」

妹ちゃんは、また兄の手を取るとぎゅっと握り締めました。お兄ちゃんも妹の応援で力が出たのか、その後頑張って治療を終える事が出来ました。

しっかり者で優しい妹ちゃんにスタッフ一同ほっこりさせられたのでした。

(この記事を書いたのは、歯科助手 山本奈美子でした。)

 

虫歯から大きな病気になるの? 2022年11月号

あべ小児歯科通信 2022年

11月号

No.217

TEL 35-8640

さつまいもを大量に使った豆乳寒天にドハマりしているスタッフです。皆さんは秋の食材を使った料理は何が好きですか?食欲の秋で美味しい物を沢山食べて寒さを乗り切りましょう!

 

◆Q&A◆

Q.虫歯から大きな病気になりますか?銀歯が取れた時は、歯科医院に持って行った方がいいですか?甘くない食べ物でも虫歯になりますか?

A.血液の中に細菌がいる状態を菌血症といいます。虫歯菌は、歯科治療や歯磨きなどで一時的に血流に入る事があります。血液中で増殖し、感染すると敗血症となります。

虫歯が重症であればあるほど食欲不振、偏食などにより、栄養摂取に影響がでたり、まれに顎や顔の発育不全が見られれる事もあります。

また、心理的な障害や、全身的な病気として、心内膜炎、腎臓病、リウマチ性関節炎などの全身疾患と誘発する事も考えられます。

取れた銀歯は歯科医院に持って行った方が良いです。歯に適合していれば再び接着する事が出来ます。ただし、歯の一部が欠けたり、新しく虫歯が出来ていた場合は、歯に適合しませんのでその場合は取れた銀歯を使用する事は出来ません。歯の治療が必要となります。

甘くない食べ物は、甘い食べ物に比べると虫歯になりにくいのですが、甘くなくてもポテトチップスのように炭水化物で出来ている物は、分解して糖質になります。

虫歯になりにくいだけで虫歯にならない訳ではありません。まして、歯磨きをせずそのまま不潔にしておけば、虫歯になってきますので、常に清潔にするように心がけましょう。

(この記事を書いたのは、院長 阿部和久でした。)

 

♪♪♪エピソード♪♪♪〈14歳の女の子の話〉

久しぶりに検診に来た女の子。

スタッフ「〇〇ちゃんこんにちは、元気だった?」

女の子「はい…毎日部活が忙しくて。」

スタッフ「あれ…?」

話しをしているうちに以前とは目線の高さが違う事に気が付いた。

スタッフ「身長伸びた?今いくつ?」

女の子「160cmぐらいです。」

スタッフ「大きくなったね~。」

小学生の時は小柄で線が細くランドセル重くないのかな~と心配していたのですが、一気に背が伸びて驚くほど大きく成長していました。

女の子「部活運動部に入ったから…。」

スタッフ「私の身長軽く越しちゃったね。」

検診に来てくれる子供達が再会するたびに大きく成長している姿を見るのが、スタッフの密かな楽しみになっています。

すっかり遠縁のおばちゃんになった気分のスタッフなのでした(笑)

(この記事を書いたのは、歯科助手 渡邉佳奈子でした。)