あべ小児歯科通信

当院から毎月発行される「あべ小児歯科通信」です。治療のエピソードなどを掲載しています。

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あべ小児歯科通信

永久歯の着色はどうすればいいの?

 

あべ小児歯科通信 2023年

10月号

No.228

TEL 0859- 35-8640

 

夏休みも終わり2学期が始まりましたね!まだまだ暑いですが、体力をつけ、暑さをのりきりましょう!

少しずつ涼しくなってきましたね。温度差で風邪を引かないようみなさん気をつけて下さいね。

 

◆Q&A◆

Q.8歳の娘ですが、上下の前歯の永久歯が黄色い感じがします。磨いてもなかなか取れません。どうしたら良いでしょうか。

また、レントゲン写真で下の奥歯の永久歯が1本ないと言われました。乳歯がぐらぐらで抜かなければなりませんが、今後は歯の無い部分はどうしたら良いでしょうか?

 

A.歯の着色には、食べ物、嗜好飲料(お茶、コーヒー、紅茶、コーラ)、歯垢などが原因となって歯の表面に付着する外来性着色、

歯の形成期に全身的な病気あるいは薬剤の影響、歯の構造的な障害などによる内因的な変色、そして加齢(歳をとれば徐々に変色する)、外傷(歯をぶつけて歯の中の神経が死んでしまった)などがあります。

外来性着色の軽度のものであれば研磨効果の高い歯磨き剤の使用、研磨剤による研磨によって、容易に改善できます。

外来性着色の重度なものや内因性の変色には歯を漂白(ホワイトニング)したり、歯の表面を削って人工歯を接着させる方法があります。

まず、かかりつけの歯科医を受診して、何が原因で着色しているか診てもらい適切な処置を受けるようにしましょう。

永久歯が先天的に欠如している事が早めに分かっていれば、なるべく乳歯を虫歯にしないようにし、できる限り残しておきます。

また歯並びで凸凹になるようなケースでは、逆に早めに乳歯を抜いてその隙間が自然に閉じてくるようにして、その後矯正治療をする事もあります。

骨の成長が終わる年齢になれば、ブリッジ、インプラントなどの選択肢があります。

成長期であれば、欠損部分に入れ歯を使用したり、矯正で咬み合せを作ったりします。定期的に歯科医院を受診し、経過を診て もらって下さい。

(この記事を書いたのは、院長の阿部和久でした。)

 

♪♪♪エピソード♪♪♪〈弟くんのお話〉

虫歯治療で来院した男の子。

待合室で呼ばれるのを待っていました。

スタッフ「○○くーん、中どうぞ~」

男の子「あ~ぼくだ~。やだなぁ」

スタッフ「今日で終わりだよ。頑張ろう!」

男の子が診療室へ入ろうとすると、別の患者さんの弟くんが一緒に入ろうとしていました。

その弟くんのお母さんが大慌てで、

お母さん「違うよ!あなたの名前も同じだけど、あなたは今日治療じゃないよ。」

と引き止めました。

どうやら診療室に呼ばれた男の子と同じ名前だったようで、自分が呼ばれたと思い診療室に入ろうとしたようでした。

待合室にいた皆が男の子のかわいい勘違いに癒された瞬間でした(^-^)

(この記事を書いたのは、歯科助手でした。)

顎関節症の原因と予防方法は?

あべ小児歯科通信 2023年

9月号

No.227

TEL 0859- 35-8640

 

夏休みも終わり2学期が始まりましたね!まだまだ暑いですが、体力をつけ、暑さをのりきりましょう!

 

◆Q&A◆

Q.口を開けるとき、時々顎が鳴ったり、開けられなくなったりします。原因は何でしょうか。また治すには、どうしたら良いでしょうか?

これまで歯の定期検診を受けてきて虫歯はありませんでしたが、奥歯がいきなりしみだし、ついに痛みで噛む事ができなくなりました。

歯科では、受験のストレスによる歯ぎしりやかみしめで歯にラック(歯折線)が入っていて、神経の治療が必要だと言われました。今後も起きる可能性があると言われたのですが、予防の方法はないでしょうか?

 

A.顎が時々鳴ったり、痛かったり、開けられなくなるのは、顎関節症の症状です。

その原因は、いろいろあるようですが、特に言われている事は、かみ合わせの悪さ、頬杖をついたりする姿勢の悪さ、顎の筋力の弱さ、歯ぎしりや日常的なくいしばり、精神的ストレスなどがあります。

治すためには、専門医の診断を受けて原因を除去するような治療が必要です。初期の段階では薬物治療やプラスチック製のスプリントによる治療方法などもありますので、かかりつけ歯科医に相談して下さい。

受験などの強いストレスがかかると寝ている時に歯ぎしりやかみしめが起きる事があります。またそれ以前にも歯ぎしりなどがあり、弱っていたところがこの時期に悪化する事もあります。

強い歯ぎしりやかみしめがあると、朝起きた時に、顎に痛みがあったり、頬に疲れを感じます。歯のすり減りも見られますので、歯科を受診し、歯ぎしり防止用のマウスピースを作成してもらって下さい。

(この記事を書いたのは、院長の阿部和久でした。)

♪♪♪エピソード♪♪♪〈7才の男の子の話〉

初めて来院した男の子

問診票などの記入の為、男の子はお母さんと待合室のソファーに座りました。

しばらくすると、

「トコトコトコ。チラッ」

何か言いたそうに男の子が受付にやってきました。

スタッフ「どうしたの?」

男の子は顔をパッと輝かせて

男の子「あのね、見て!虫歯ができたの!!!」

ちょっと嬉しそうに話しました。

お母さん「もう!そんな自慢しないの!(笑)」

スタッフ「笑笑笑」

嬉しそうに言う男の子を見て思わずスタッフは笑ってしまいました。(笑)

虫歯ができないよう歯磨き頑張ろうね!(笑)

(この記事を書いたのは、歯科助手でした。)

歯並びと噛み合わせは関係あるの?

 

あべ小児歯科通信 2023年

8月号

No.226

TEL 0859- 35-8640

 

暑い夏がやってきましたね。夏休みも始まりましたね。

今年はようやく各地で楽しいイベントが開催されますので、チェックして家族で楽しい夏を過ごされて下さい。

 

◆Q&A◆

Q.歯並びや噛み合わせが悪いと肩こりや記憶力に影響すると言われますが本当でしょうか。

また歯並びを治すにあたって、永久歯を何本か抜かなければならないと言われました。

どうして虫歯でもない歯を抜くのですか。また抜いて身体や食べ物を噛むのに、何か悪い影響はないですか?

 

A.特に下の顎は身体のバランスを保つ役割もしていると言われています。

歯並びや噛み合わせが悪いと顎にもずれが生じる事があり、これがさらに身体のバランスに影響し身体のずれへとつながります。

この様に噛み合わせが悪いと全身に様々な影響を及ぼす可能性があり、肩こりのような症状が生じたりする事が考えられます。

また物を噛むと脳の一部が活性化されると言われています。

この活性化が記憶力にも影響するのではないかと言われており、

噛み合わせが悪いと脳の活性化にも不具合が生じる可能性があると思われますが、まだ科学的根拠がそれほどあるわけではありません。

顎の大きさと歯の大きさの調和がとれていない場合は、歯並びの凸凹(叢生と言います。)がかなり強くなります。

そのような事が将来予想される時や、すでに凸凹が強い場合、歯全体が並ぶためのスペースを作るために歯を抜きます。

歯を抜いた後についてはきちんと治して上下の歯が噛み合っていれば悪影響はほとんどないと思われます。

(この記事を書いたのは、院長の阿部和久でした。)

 

♪♪♪エピソード♪♪♪〈4才の女の子の話〉

ドクター 「しみないお薬つけるから鏡で見ていてね。」

スタッフ「お薬が固まるからね~。」

母「光がピカーって当たって固まってるよ。」

女の子「本当?固まった?」

ドクター「このお薬が光で固まるとね、しみなくなるよ。アイスクリームもかき氷も食べてもしみないよ。」

女の子は嬉しそうに鏡を見つめています。

女の子「アイスもかき氷も毎日食べられるんだ。」

母親ぎょっとして「え?!」

ドクター「うーん、しみないけど毎日食べるのは・・・・。時々ぐらいにしとこうか?」

母ほっとして「良かった・・・そうだよ。毎日はダメだよ。先生が言って下さらなかったら先生がアイス食べていいって言ってたよ。アイスちょうだいって毎日言ってましたよ。きっと。」

女の子「え~。アイス好きなのにな。」

とちょっぴり残念そうな女の子なのでした。

(この記事を書いたのは、院長の阿部和久でした。)