あべ小児歯科通信

当院から毎月発行される「あべ小児歯科通信」です。治療のエピソードなどを掲載しています。

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あべ小児歯科通信

あべ小児歯科通信 2017年3月号

あべ小児歯科通信 2017年

3月号

No.153

TEL 35-8640

 

寒さの中にも、少しずつ春の暖かい日差しが感じられる様になった今日のこの頃。まだ、朝布団から出るには気合がいるので、穏やかなポカポカ陽気が待ち遠しいですね(*^▽^*)

 

◆Q&A◆

Q.顎関節症が体の不調や口の中に原因の場合は、病気はどの様に進むのでしょうか?

A.体の不調が原因で顎関節症が生じる場合は、体調と同時に顎の動きにも大きな影響を与えます。

ただし、若年者では体調の不良が顎の症状を引き起こす事は稀で、歯がきちんと並んで生え揃わないという状況になります。

顎の症状は体調の変化を受ける為に、朝と夕方では症状の出方も変化します。調子の良い時と悪い時の変化が激しく、顎は全身の健康のバロメーターとも言える様な症状の変化を示します。

骨格的な脊椎の変形症などによる慢性腰痛などがある場合には、それが治らない為に顎の症状が消えないこともあります。

口の中に原因がある場合は、口の中に起きた変化が原因になります。歯の治療や喪失、痛みなどによって、今まで食べていた状態が変化し、顎の使い方が変わる事が、顎関節に影響を与える事があります。

また噛み合わせに問題がなくても、異常に固い物ばかり食べたり、唇を閉じないで行儀悪く食べたりする事は、悪い噛み合わせになっている事と同じことです。

治療法としては、現在の症状を引き起こす様な原因が残っている様な場合は、まずこれをやめる事が必須となるでしょう。その上でようやく治療を積極的に進める事が出来る様になります。

正しい姿勢で正しく咀嚼する事を学び、全身の健康に気を付ける事が正しい治療の出発点となるのです。

顎関節症といえども、他の病気と同じ様な療養を旨とした日常生活に切り替える事で症状の軽減を迎えましょう。

 

♪♪♪エピソード♪♪♪〈3歳の男の子の話〉

治療中は泣いていたけれど、治療が終わった瞬間ご機嫌になった男の子。

男の子「終わった~♡」

お父さん「先生にありがとうして」

男の子「ありがとう!」

先生「どういたしまして(*^▽^*)

男の子「また来てね~!」

先生「!!?それ先生のセリフだから(笑)」

思わずみんな笑ってしまったほっこりエピソードでした♪

 

あべ小児歯科通信2017年2月号

あべ小児歯科通信 2017年

2月号

No.152

TEL 35-8640

 

2017年がスタートし、早くも1ヶ月が過ぎました。まだまだ寒さは厳しいですが少しずつ冬も終わりに近づきつつあります。今から春の暖かさが待ち遠しいですね(^○^)

 

◆Q&A◆

Q.中学1年生の娘が最近、時々顎が痛むと言います。顎関節症なのでしょうか?

A.顎関節症とは、下記の症状のうちのいくつかが顎に現れる症状群を示します。

①以前より口が開きにくくなった。

②口を開けようとしたり、閉じようとすると痛みを感じる。動かさなくても痛い事がある。痛みの場所は耳の前あたりか、その下の方が多い。

③食事の時やあくび、普通に口を開けるだけでも耳の前の顎の付け根付近からポキッとか、ガクッと音がしたりする。

上記に示す様に、口を動かそうとしても痛みや運動障害などがある為に、口の本来の機能が阻害される様になった状態を顎関節症と言います。

顎関節症の原因は様々です。原因を失くし、顎関節の安静を図る様にすれば、症状は自然に消退するのが普通です。この病気になる原因はいくつかに分類されます。

①顎の使い方が悪くてなるもの ②体の不調が顎に影響を与えるもの ③口の中に原因があるもの

原因によって、それぞれ進み方は異なります。顎の使い方が悪くて発症したものは、悪い使い道をする限り症状は進み、重症になります。

例えば、頬杖をついたり、食事の時に正面を向かずにテレビを見ながら食事をしていたら問題でしょう。悪い生活習慣になる事で体に大きな影響を与えるのです。

体の不調と口の中に原因がある場合につきましては、3月号で解説したいと思います。

 

♪♪♪エピソード♪♪♪〈4歳の男の子の話〉

治療の合間、男の子が突然

男の子「僕、大きくなったらお巡りさんと消防士さんになる。」

母「えっ!?2つなるの?どっちかにしたら?」

スタッフ「両方は大変だよ?」

男の子「大丈夫!僕ならなれるもん!」

母「なんで2つなりたいの?」

男の子「だって、その方が沢山の人助けられるでしょ?」

スタッフ「すごい、ヒーローみたいだね~!」

男の子「…看護師さん、ヒーローっていう仕事はないよ。もっと現実的に考えないと。」

スタッフ「えっ…。うん、そうだよね…。」

母「……すいません。」

夢は大きく!でも少し現実的な男の子に苦笑しつつも、頼もしい言葉と優しさに思わず『がんばれ!』と応援するスタッフとお母さんなのでした♪

あべ小児歯科通信 2017年1月号

あべ小児歯科通信 2017年

1月号

No.151

TEL 35-8640

 

謹んで迎春の御挨拶を申し上げます。新年も寒さの厳しい日が続いていますが、皆様くれぐれもご自愛下さいますよう願っております。

スタッフ一同、皆様の御健康と御多幸をお祈り致します。

 

◆Q&A◆

Q.9歳の女の子ですが、舌の前歯の歯茎が1本だけ下がってきています。咬合性外傷と言われましたが、どうしたらいいでしょうか?

A.咬合性外傷は、咬合(歯の噛み合わせ)により引き起こされる歯周組織(歯肉と歯槽骨とセメント質と歯根膜)の外傷と定義されています。

つまり咬み合わせが原因で、歯が植立している部位に退行性病変を生ずるものです。

咬合は、上顎と下顎の歯が相互に咬み合う事によって成立します。

この時に咬み合う力自体が正常な歯周組織に影響する場合と、老化や歯周病(歯槽膿漏)などで弱まっている部位に影響を与える場合があります。

咬み合う力(篏合力)自体が問題となる物としては、歯ぎしりや、くわえる(鉛筆、箸など)癖があります。この様な癖が非生理的な行為として、歯周組織に影響を与える事が多いのです。

静かに歯を咬み合わせた時に、最初に当たる歯などは、咬合性外傷を起こしている事が多いのです。

咬合性外傷は、内部で歯を支える骨(歯槽骨)を吸収してしまうので、歯が動揺、移動、咬耗(歯がすり減ってしまう事)、

下顎の運動異常、咀嚼筋の異常緊張、痛みなどを生じる様になってから歯科医院へ来院する人が多く見られます。

治療方法は、咬み合わせを調整する事です。そして、咬合力を他の歯に分散する事です。また歯ぎしりの場合、ナイトガードと言って夜間に装着し、歯ぎしりから歯を守る装置を使う事もあります。

 

♪♪♪エピソード♪♪♪〈6歳と4歳の兄妹の話〉

兄は歯科治療が終わり楽しそうにプレゼントを選んでいる。

兄「僕このバネのおもちゃにする。」

早速バネのおもちゃで熱心に遊び始めた。しばらくして治療中の妹に近づくと、

兄「ねぇ、このバネのおもちゃ面白いからあげるよ。」

母「えっ…。妹にあげていいの?」

兄「うん、いいよ。僕また新しいおもちゃ選ぶから。」

その会話をじっと聞いていた妹が治療が終わるやいなや一言。

妹「私は、自分で選ぶから、お兄ちゃんのおもちゃいらない!」

兄はそれを聞いてガクっと肩を落として、小さな声で

兄「あ~、いい考えだと思ったんだけどな~。ω・`)

お兄ちゃん作戦失敗。残念でした!!(^o^)