あべ小児歯科通信

当院から毎月発行される「あべ小児歯科通信」です。治療のエピソードなどを掲載しています。

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あべ小児歯科通信

ぶつかって歯が抜けた時、どうすればいいの?

あべ小児歯科通信 2023年

12月号

No.230

TEL 0859- 35-8640

 

今年も早いもので残り1ヶ月ですね。今年やり残した事は何かありますか?寒さに負けず元気に過ごしましょう!

 

◆Q&A◆

Q.スポーツをしている時に、ぶつかってもし上の前歯の永久歯が抜けた場合には、抜けた歯を持って行けば戻せるのでしょうか?

 

A.運悪くぶつかったりして上の前歯の永久歯が抜けた場合には、抜けた歯は乾燥させないようにし(保存液があればそれに入れる。なければ牛乳などに入れる。)すぐに歯科医院を受診して下さい。

牛乳なども手に入らない時は、少なくともラップなどに入れて、少しでも乾燥しないようにして下さい。出来るなら、30分以内に牛乳などを手に入れて歯を漬けるようにして下さい。

抜け落ちた歯に砂利やゴミが付いている場合がありますが、洗わずに、そのままの状態で持って来て下さい。歯根の表面には歯根膜という薄い膜状の組織がついており、これが残されているかどうかが、その歯がきちんと元に戻るかどうかの鍵となっています。

抜けた歯を自分自身でお口に戻して、歯科医院を受診するのも良いでしょう。(ただし、抜けた歯をくれぐれも飲み込んでしまわないように充分注意が必要です。)お口の中なら生理食塩水につけなくても歯が乾燥から守れます。

(この記事を書いたのは、院長の阿部和久でした。)

 

♪♪♪エピソード♪♪♪  〈3歳の男の子の話〉

治療が終わりお母さんと会計を待っています。会計待ちの間も寸暇を惜しんでおもちゃで遊んでいます。会計を済ませたお母さんは、男の子に声をかけます。

母「○○くん、帰るよ~。」

男の子「やだ、まだ遊ぶ!」

母「今日はもう終わったから帰ろう。」

男の子「嫌だ!!」

姉「じゃあ、お母さんは帰るよ~。」

お母さんは一人で玄関まで行き靴を履きました。

母「○○くん、バイバ~イ。」

(きっと慌てて走って来るよね~。)

男の子「お母さん、バイバ~イ。」

男の子は予想に反して元気にお母さんに手を振ります。

スタッフ「えっ?お母さんだけ帰らせちゃうの?」

当院(おもちゃ?)を気に入ってくれた男の子。次回の検診の時にまた来てね。

(この記事を書いたのは、歯科助手でした。)

 

マウスガードって何?

あべ小児歯科通信 2023年

11月号

No.229

TEL 0859- 35-8640

 

日増しに寒さが加わり、そろそろ暖房が恋しくなりましたね。鍋物も美味しい時期ですね。よく食べ、よく眠り、体を鍛えてインフルエンザや風邪やコロナに負けないようにしましょう。

 

◆Q&A◆

Q.スポーツをする時に、口や歯のけがを予防する為の装置があると聞きました。どのような物でしょうか?

 

A.スポーツ時に歯や周囲組織を保護する為の「マウスガード」という物があります。(マウスピースやマウスプロテクターと呼ばれる事もあります。)

マウスガードは歯や周囲組織の外傷を予防するだけでなく、頭位の安定や脳震盪の予防にも効果があるとされています。既製品と、歯科医院で歯型を採って作製する物があります。

顎、歯列、咬合の成長変化は、おおむね18歳くらいまで継続し、マウスガードはそれに合わせた適合性と管理が必要になります。既製品は適合が悪い場合がありますので、一度かかりつけの歯医者さんに相談してみて下さい。

外傷のために健全な歯が折れて治療を余儀なくされたり、脱落または保存不可能で抜歯となって失われてしまう事は大変残念な事です。是非激しいスポーツをされる方は、マウスガードを使用して予防をして下さい。

(この記事を書いたのは、院長の阿部和久でした。)

 

♪♪♪エピソード♪♪♪  〈10歳と9歳の姉弟の話〉

二人はホームページに掲載する写真の撮影に協力してくれていました。しかし弟くんの写真のみが採用されました。

ドクター「申し訳ございません。せっかく御協力頂いたのに、お姉ちゃんの写真は、どの写真もすべてVサインをされていて・・・。」

母 笑いながら

「そう言えば、どの写真を撮る時でもVサインばかりしてたわね。それもカメラ目線で。」

「運動会の写真も全部Vサインだったわ。」

姉「だって目立ちたいんだもん。でも弟の写真ばかり採用されてショック!」

弟くんは何も言わず満足げにニコニコしています。

ドクター「また写真をリニューアルする時は、協力してね。次こそ採用されるかもしれないよ。」

姉 小さな声で

「今度はVサインちょっと控えようかな・・・。」

姉のつぶやきを聞いて一同ほっこりとしたのでした。  (^ _^)

(この記事を書いたのは、院長の阿部和久でした。)

永久歯の着色はどうすればいいの?

 

あべ小児歯科通信 2023年

10月号

No.228

TEL 0859- 35-8640

 

夏休みも終わり2学期が始まりましたね!まだまだ暑いですが、体力をつけ、暑さをのりきりましょう!

少しずつ涼しくなってきましたね。温度差で風邪を引かないようみなさん気をつけて下さいね。

 

◆Q&A◆

Q.8歳の娘ですが、上下の前歯の永久歯が黄色い感じがします。磨いてもなかなか取れません。どうしたら良いでしょうか。

また、レントゲン写真で下の奥歯の永久歯が1本ないと言われました。乳歯がぐらぐらで抜かなければなりませんが、今後は歯の無い部分はどうしたら良いでしょうか?

 

A.歯の着色には、食べ物、嗜好飲料(お茶、コーヒー、紅茶、コーラ)、歯垢などが原因となって歯の表面に付着する外来性着色、

歯の形成期に全身的な病気あるいは薬剤の影響、歯の構造的な障害などによる内因的な変色、そして加齢(歳をとれば徐々に変色する)、外傷(歯をぶつけて歯の中の神経が死んでしまった)などがあります。

外来性着色の軽度のものであれば研磨効果の高い歯磨き剤の使用、研磨剤による研磨によって、容易に改善できます。

外来性着色の重度なものや内因性の変色には歯を漂白(ホワイトニング)したり、歯の表面を削って人工歯を接着させる方法があります。

まず、かかりつけの歯科医を受診して、何が原因で着色しているか診てもらい適切な処置を受けるようにしましょう。

永久歯が先天的に欠如している事が早めに分かっていれば、なるべく乳歯を虫歯にしないようにし、できる限り残しておきます。

また歯並びで凸凹になるようなケースでは、逆に早めに乳歯を抜いてその隙間が自然に閉じてくるようにして、その後矯正治療をする事もあります。

骨の成長が終わる年齢になれば、ブリッジ、インプラントなどの選択肢があります。

成長期であれば、欠損部分に入れ歯を使用したり、矯正で咬み合せを作ったりします。定期的に歯科医院を受診し、経過を診て もらって下さい。

(この記事を書いたのは、院長の阿部和久でした。)

 

♪♪♪エピソード♪♪♪〈弟くんのお話〉

虫歯治療で来院した男の子。

待合室で呼ばれるのを待っていました。

スタッフ「○○くーん、中どうぞ~」

男の子「あ~ぼくだ~。やだなぁ」

スタッフ「今日で終わりだよ。頑張ろう!」

男の子が診療室へ入ろうとすると、別の患者さんの弟くんが一緒に入ろうとしていました。

その弟くんのお母さんが大慌てで、

お母さん「違うよ!あなたの名前も同じだけど、あなたは今日治療じゃないよ。」

と引き止めました。

どうやら診療室に呼ばれた男の子と同じ名前だったようで、自分が呼ばれたと思い診療室に入ろうとしたようでした。

待合室にいた皆が男の子のかわいい勘違いに癒された瞬間でした(^-^)

(この記事を書いたのは、歯科助手でした。)