あべ小児歯科通信

当院から毎月発行される「あべ小児歯科通信」です。治療のエピソードなどを掲載しています。

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歯に良い食べ物 2022年12月号

あべ小児歯科通信 2022年

12月号

No.218

TEL 35-8640

あっという間に一年が終わりますね。皆さんはこの一年満喫できましたか?

来年も楽しく過ごしましょう!

 

◆Q&A◆

Q.5歳と3歳の兄弟ですが、兄は奥歯に虫歯治療をしてもらい、銀歯と白い詰め物を以前してもらいました。

一度治療すれば虫歯にならないですか?また弟は検診でCOと言われました。どういう意味ですか?また、歯に良い食べ物はありますか?

A.銀歯になっていても、歯磨きが不十分でプラークが付いていれば、銀歯の周りから虫歯になってきます。

治療して銀歯(詰め物)になっていても、歯と銀歯(詰め物)の間には、目に見えない隙間があります。この虫歯を二次カリエスと言いますが、治療範囲がどんどん広がっていきます。治療後のケアが大切です。

COというのは、要観察歯の事で、現在は虫歯ではありませんが、口の中の環境が悪ければ(歯磨きが十分でなく、プラークが付いている、甘い物をたくさん食べるなど)、治療が必要になる可能性が高い状態の歯を言います。

歯の表面は白く濁っていたり、白色や褐色の斑点になっていて、虫歯の穴は開いていません。

虫歯にならないように、歯磨きや、おやつなどに気をつける事と、歯医者さんでフッ化物を塗布してもらうなど定期的に受診して、観察してもらう事が大切です。

歯にカルシウムが多く含まれていると言っても、カルシウムを摂取する事だけが必ずしも歯を強くするとは、限らないようです。

大切な事は、ミネラル(カルシウム、リン、鉄)、ビタミン、蚕白質などの栄養をバランスよく取れるようにする事です。

また元気に外で体を動かして遊ぶ、運動すると太陽からビタミンDを取り込み、健康な歯が作られます。また、全身の筋肉の発達が噛む力を育てます。

(この記事を書いたのは、院長 阿部和久でした。)

 

♪♪♪エピソード♪♪♪〈虫歯の治療で来院した兄妹〉

妹ちゃんは小さな虫歯だった為、あっという間に治療が終わりました。

一方お兄ちゃんは虫歯の数も多く治療中にちょびっと涙が出てしましました。

スタッフ「○○くん大丈夫だよー。」

スタッフがお兄ちゃんを励ましている声を聞いた妹ちゃん、素早く兄のそばに来るとそっと手を握りました。

兄「痛くないから。」

少し恥ずかしかったのか、妹の手を振り払います。

妹「お兄ちゃん頑張れ。」

妹ちゃんは、また兄の手を取るとぎゅっと握り締めました。お兄ちゃんも妹の応援で力が出たのか、その後頑張って治療を終える事が出来ました。

しっかり者で優しい妹ちゃんにスタッフ一同ほっこりさせられたのでした。

(この記事を書いたのは、歯科助手 山本奈美子でした。)

 

虫歯から大きな病気になるの? 2022年11月号

あべ小児歯科通信 2022年

11月号

No.217

TEL 35-8640

さつまいもを大量に使った豆乳寒天にドハマりしているスタッフです。皆さんは秋の食材を使った料理は何が好きですか?食欲の秋で美味しい物を沢山食べて寒さを乗り切りましょう!

 

◆Q&A◆

Q.虫歯から大きな病気になりますか?銀歯が取れた時は、歯科医院に持って行った方がいいですか?甘くない食べ物でも虫歯になりますか?

A.血液の中に細菌がいる状態を菌血症といいます。虫歯菌は、歯科治療や歯磨きなどで一時的に血流に入る事があります。血液中で増殖し、感染すると敗血症となります。

虫歯が重症であればあるほど食欲不振、偏食などにより、栄養摂取に影響がでたり、まれに顎や顔の発育不全が見られれる事もあります。

また、心理的な障害や、全身的な病気として、心内膜炎、腎臓病、リウマチ性関節炎などの全身疾患と誘発する事も考えられます。

取れた銀歯は歯科医院に持って行った方が良いです。歯に適合していれば再び接着する事が出来ます。ただし、歯の一部が欠けたり、新しく虫歯が出来ていた場合は、歯に適合しませんのでその場合は取れた銀歯を使用する事は出来ません。歯の治療が必要となります。

甘くない食べ物は、甘い食べ物に比べると虫歯になりにくいのですが、甘くなくてもポテトチップスのように炭水化物で出来ている物は、分解して糖質になります。

虫歯になりにくいだけで虫歯にならない訳ではありません。まして、歯磨きをせずそのまま不潔にしておけば、虫歯になってきますので、常に清潔にするように心がけましょう。

(この記事を書いたのは、院長 阿部和久でした。)

 

♪♪♪エピソード♪♪♪〈14歳の女の子の話〉

久しぶりに検診に来た女の子。

スタッフ「〇〇ちゃんこんにちは、元気だった?」

女の子「はい…毎日部活が忙しくて。」

スタッフ「あれ…?」

話しをしているうちに以前とは目線の高さが違う事に気が付いた。

スタッフ「身長伸びた?今いくつ?」

女の子「160cmぐらいです。」

スタッフ「大きくなったね~。」

小学生の時は小柄で線が細くランドセル重くないのかな~と心配していたのですが、一気に背が伸びて驚くほど大きく成長していました。

女の子「部活運動部に入ったから…。」

スタッフ「私の身長軽く越しちゃったね。」

検診に来てくれる子供達が再会するたびに大きく成長している姿を見るのが、スタッフの密かな楽しみになっています。

すっかり遠縁のおばちゃんになった気分のスタッフなのでした(笑)

(この記事を書いたのは、歯科助手 渡邉佳奈子でした。)

 

歯はなぜ白いの?  2022年10月号

あべ小児歯科通信 2022年

10月号

No.216

TEL 35-8640

暑い夏も終わり、少しずつ涼しくなってきましたね。食欲の秋ということで美味しい物を沢山食べて健康に過ごしましょう!

 

◆Q&A◆

Q.前歯と奥歯はどうして形が違うのでしょうか?歯は何でできていますか?歯はなぜ白いのでしょうか?

A.ヒトは哺乳動物で肉も野菜も食べる雑食です。口の中に食物が入ると、それを先が薄くなっている前歯でかみ切ります。

特に真ん中から3番目の歯は先が尖っていて肉などの堅い物を噛みちぎる事ができる犬歯です。

その後、臼のような形をしている奥歯で噛み砕き、すりつぶして、十充に唾液とまぜ合わせて胃に送るという歯の機能がありそれに好都合な歯の形をしています。

しっかり前歯で噛み切って、奥歯でよく噛むと唾液も出てきて、さらに美味しくなります。味わって食べましょう。

歯の表層のエナメル質は、ほとんどリン酸カルシウムで、ハイドロキシアパタイトと呼ばれる無機質からできています。

体の中で一番硬くて丈夫にできています。

内面の象牙質は、約70%がハイドロキシアパタイトで、その他線維性タンパク質のコラーゲンからなり、エナメル質と象牙質は硬く石灰化した組織です。

その中に歯に栄養を送る神経、血管が集まっている歯髄があります。

だから歯は歯髄から栄養をもらって生きているのです。

歯の表面のエナメル質は無色で半透明で、その中の象牙質の色は黄色でエナメル質の光の屈折性により、歯の全体の色調が変わります。

エナメル質が薄いと光を容易に通過させるので、象牙質の黄色が反映します。

逆に、エナメル質が厚いと光の通過が悪くなり、白く見えるようになります。

また、表層のエナメル質にカルシウムとリン酸の結晶が沈着して石灰化する事により、歯が白く見えるようになります。

とくに乳歯の方が永久歯よりも白く見えます。

(この記事を書いたのは、院長 阿部和久でした。)

 

♪♪♪エピソード♪♪♪〈5歳の男の子の話〉

今日で治療が終わる男の子。来院するたびにいつも先生に尋ねます。

男の子「今日痛い事する?」

ドクター「痛い事しないよ。詰め物をして、フッ素を塗ったら終わりだよ。」

スタッフ「終わったらプレゼントがもらえるよ~。」

男の子「僕頑張る!!」

男の子は嬉しそうに小さなガッツポーズをしました。

治療が終わると、

男の子「今日僕泣かなかったよ。」

ドクター・スタッフ「すごいね~。上手に出来たね~。」

いつもちょっぴり泣いていた男の子。怖がり屋さんだったのに最後の日は全然泣かずに

お兄さんになった姿をみせてくれたのでした。

(この記事を書いたのは、歯科助手 三宅綾香でした。)