あべ小児歯科通信

当院から毎月発行される「あべ小児歯科通信」です。治療のエピソードなどを掲載しています。

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中学生の歯肉炎は、どうすればいいの?

あべ小児歯科通信 2024年

1月号

No.231

TEL 0859- 35-8640

 

謹んで初春の春のお慶びを申し上げます。毎日寒さの厳しい日が続いていますが、皆様くれぐれも自愛なされますよう願っております。

 

◆Q&A◆

Q.中学生の娘ですが、上下の前歯の歯茎が全体に腫れています。虫歯はありません。原因は何でしょうか?どうすればいいでしょうか?

A.思春期になると、ホルモンのアンバランスによって、歯茎が腫れる、思春期性歯肉炎というものがあります。さらに、不十分な歯磨きにより、歯垢や歯石がたまって歯垢の中の細菌の内毒素により赤く腫れてきます。

治療方針は、まずその原因となる歯垢を歯磨きによって取り除くことです。

また、歯茎のマッサージをする事です。その際の効果的な歯磨きの方法は、歯ブラシの毛先を歯と歯茎の境目に45°の角度にあてて、細かく(5mm程度)前後に動かすバス法と言われる方法をお勧めします。

そして、柔らかめの歯ブラシを使用して、丁寧に弱い力で磨く事です。また歯石は歯科医院で定期的にとってもらう事が大切です。

食生活は、規則正しく、だらだら食べないようにしましょう。市販のデンタルリンスで歯垢の形成を抑える作用を持つ物もあり、それでうがいをするのも効果的で、口の中を清潔に保つ事が大切です。

また、柔らかい食べ物だけをとらず、歯ごたえのある食品を良く噛んで、とる事をお勧めします。さらに、歯科医院を受診し、その歯肉炎の程度がどのくらいの物なのかを診てもらって、定期的な検査を受ける事が大切です。

(この記事を書いたのは、院長の阿部和久でした。)

 

♪♪♪エピソード♪♪♪〈4才の女の子の話〉

楽しそうに鼻歌まじりで診察室に入ってくる女の子

先生「ごきげんだね。」

母「先生、この子最近家でジュースを飲む時、わざとズーズー音をたてて飲むんですよ。」

先生「??」

母「歯の治療の時、バキュームで唾をとってもらいますよね」

先生「はい。」

母「そのバキュームの時の音を再現しているらしいんですよ。ズーズー音を立てては歯医者さん歯医者さんって(笑)」

先生「おもしろいですね(笑)バキュームの音が気に入ってたなんて。」

母「娘の歯医者さんごっこですかね(^-^)」

楽しいお話をきかせて下さってありがとうございました(*^_^*)

今年も早いもので残り1ヶ月ですね。今年やり残した事は何かありますか?寒さに負けず元気に過ごしましょう!

(この記事を書いたのは、院長の阿部和久でした。)

 

 

ぶつかって歯が抜けた時、どうすればいいの?

あべ小児歯科通信 2023年

12月号

No.230

TEL 0859- 35-8640

 

今年も早いもので残り1ヶ月ですね。今年やり残した事は何かありますか?寒さに負けず元気に過ごしましょう!

 

◆Q&A◆

Q.スポーツをしている時に、ぶつかってもし上の前歯の永久歯が抜けた場合には、抜けた歯を持って行けば戻せるのでしょうか?

 

A.運悪くぶつかったりして上の前歯の永久歯が抜けた場合には、抜けた歯は乾燥させないようにし(保存液があればそれに入れる。なければ牛乳などに入れる。)すぐに歯科医院を受診して下さい。

牛乳なども手に入らない時は、少なくともラップなどに入れて、少しでも乾燥しないようにして下さい。出来るなら、30分以内に牛乳などを手に入れて歯を漬けるようにして下さい。

抜け落ちた歯に砂利やゴミが付いている場合がありますが、洗わずに、そのままの状態で持って来て下さい。歯根の表面には歯根膜という薄い膜状の組織がついており、これが残されているかどうかが、その歯がきちんと元に戻るかどうかの鍵となっています。

抜けた歯を自分自身でお口に戻して、歯科医院を受診するのも良いでしょう。(ただし、抜けた歯をくれぐれも飲み込んでしまわないように充分注意が必要です。)お口の中なら生理食塩水につけなくても歯が乾燥から守れます。

(この記事を書いたのは、院長の阿部和久でした。)

 

♪♪♪エピソード♪♪♪  〈3歳の男の子の話〉

治療が終わりお母さんと会計を待っています。会計待ちの間も寸暇を惜しんでおもちゃで遊んでいます。会計を済ませたお母さんは、男の子に声をかけます。

母「○○くん、帰るよ~。」

男の子「やだ、まだ遊ぶ!」

母「今日はもう終わったから帰ろう。」

男の子「嫌だ!!」

姉「じゃあ、お母さんは帰るよ~。」

お母さんは一人で玄関まで行き靴を履きました。

母「○○くん、バイバ~イ。」

(きっと慌てて走って来るよね~。)

男の子「お母さん、バイバ~イ。」

男の子は予想に反して元気にお母さんに手を振ります。

スタッフ「えっ?お母さんだけ帰らせちゃうの?」

当院(おもちゃ?)を気に入ってくれた男の子。次回の検診の時にまた来てね。

(この記事を書いたのは、歯科助手でした。)

 

マウスガードって何?

あべ小児歯科通信 2023年

11月号

No.229

TEL 0859- 35-8640

 

日増しに寒さが加わり、そろそろ暖房が恋しくなりましたね。鍋物も美味しい時期ですね。よく食べ、よく眠り、体を鍛えてインフルエンザや風邪やコロナに負けないようにしましょう。

 

◆Q&A◆

Q.スポーツをする時に、口や歯のけがを予防する為の装置があると聞きました。どのような物でしょうか?

 

A.スポーツ時に歯や周囲組織を保護する為の「マウスガード」という物があります。(マウスピースやマウスプロテクターと呼ばれる事もあります。)

マウスガードは歯や周囲組織の外傷を予防するだけでなく、頭位の安定や脳震盪の予防にも効果があるとされています。既製品と、歯科医院で歯型を採って作製する物があります。

顎、歯列、咬合の成長変化は、おおむね18歳くらいまで継続し、マウスガードはそれに合わせた適合性と管理が必要になります。既製品は適合が悪い場合がありますので、一度かかりつけの歯医者さんに相談してみて下さい。

外傷のために健全な歯が折れて治療を余儀なくされたり、脱落または保存不可能で抜歯となって失われてしまう事は大変残念な事です。是非激しいスポーツをされる方は、マウスガードを使用して予防をして下さい。

(この記事を書いたのは、院長の阿部和久でした。)

 

♪♪♪エピソード♪♪♪  〈10歳と9歳の姉弟の話〉

二人はホームページに掲載する写真の撮影に協力してくれていました。しかし弟くんの写真のみが採用されました。

ドクター「申し訳ございません。せっかく御協力頂いたのに、お姉ちゃんの写真は、どの写真もすべてVサインをされていて・・・。」

母 笑いながら

「そう言えば、どの写真を撮る時でもVサインばかりしてたわね。それもカメラ目線で。」

「運動会の写真も全部Vサインだったわ。」

姉「だって目立ちたいんだもん。でも弟の写真ばかり採用されてショック!」

弟くんは何も言わず満足げにニコニコしています。

ドクター「また写真をリニューアルする時は、協力してね。次こそ採用されるかもしれないよ。」

姉 小さな声で

「今度はVサインちょっと控えようかな・・・。」

姉のつぶやきを聞いて一同ほっこりとしたのでした。  (^ _^)

(この記事を書いたのは、院長の阿部和久でした。)