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あべ小児歯科通信

当院から毎月発行される「あべ小児歯科通信」です。治療のエピソードなどを掲載しています。

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あべ小児歯科通信

虫歯はどうして出来るの? 2022年1月号

あべ小児歯科通信 2022年

1月

No.207

TEL 35-8640

皆様、新年明けましておめでとうございます。今年も皆様のご多幸をお祈り致します。

この度あべ小児歯科を退職することになりました。約6年半、たくさんの笑顔に出会えた事は私にとってかけがえのない物になりました。

お別れするのがとても寂しいですが、またどこかで見かけたら声をかけて下さい。 脇坂(田村)早絵

 

QA◆

Q.虫歯は、どうしてできるのですか?また、どうして歯医者さんの道具は、音が出るのですか?

A.口の中にいる虫歯原因菌(主にストレプトコッカスミュータンスなど)が、糖質を利用して歯の表面にグルカンと呼ばれる、水に溶けないネバネバした物質(プラーク=歯垢)を作ります。

このプラーク(歯垢)が細菌を住みやすくし、その中の虫歯原因菌が糖質を利用して酸を作り、その酸が歯の表面を溶かす事で虫歯となります。

歯は硬いので、手で削るのは大変です。だから器械を使って治療します。

虫歯を取り除いたり、歯を削っていくタービン、エンジンと言われる器械は、電気モーターやエアー(空気の圧力)にスプレー状の水をかけるので、その音もします。

最近は技術開発も進み、以前に比べてかなり音も小さくなってきています。

そして口を開けているとそれらの削りカスや唾の飲み込みができないので、溜まる唾を吸い取るバキューム(吸引器)も掃除機のような音がします。

まるでお口の中を工事しているような音と振動があります。

どれも虫歯を早く、しっかりと治療するために必要なものです。

(この記事を書いたのは、院長 阿部和久でした。)

 

♪♪♪エピソード♪♪♪〈2歳の弟と4歳の姉の話〉

弟くんの歯の治療が終わり、次はお姉ちゃんの治療になりました。

弟くんは手馴れた様子で、一人でドキドキアンパンチのおもちゃで遊び始めます。

「アンパンチ、ショクパンチ、メロンパンチ」

一人でおしゃべりしながらスティックを差して行きます。

お姉ちゃんの治療はまだ続いています。

弟くんは今度は魚釣りゲームを始めました。一人で楽しく魚を釣っていると、

ドクター「じゃあ赤い紙をカチカチして」

その言葉を聞いた弟くんは、素早く遊ぶのを中止すると帽子をかぶり、かばんを肩にかけ素早く帰り支度をしたのです。

まだ2歳なのに「赤い紙をカチカチ」の言葉に反応して帰り支度を完了とは、とてもしっかりとした弟くんなのでした。

(この記事を書いたのは、院長 阿部和久でした。)

 

シーラントって何? 2021年12月号

あべ小児歯科通信 2021年

12月号

No.206

TEL 35-8640

 

今年も残すところあと1ヶ月ですね。少しづつコロナも落ち着いてきていますが、インフルエンザ、風邪には気をつけて過ごしていきましょう!

 

QA◆

Q.6歳3ヶ月の娘ですが、歯と歯の間に物が時々はさまりますが、そのままにしていてもいいでしょうか?つまようじを使ってもいいですか?またシーラントという言葉を時々聞きますが、シーラントについて詳しく教えて下さい。

A.物がはさまったままにしていますと、虫歯や歯肉炎、口臭などの原因になりますので、そのままにしないで取り除いて下さい。

お子様につまようじを使用すると、歯肉を傷つける可能性がありますので、糸ようじ(デンタルフロス)を使用するのが一番良いでしょう。

この機会に習慣付けてデンタルフロスを使うようにしましょう。

正しい使い方を、かかりつけの歯科医院に聞いてみましょう。

シーラントは、正式には「フィッシャーシーラント」と言います。

虫歯の予防、あるいは歯の溝が白濁して初期の虫歯になりかかっている歯に対して、合成樹脂で溝をコーティングする処置です。

歯には細かい溝が存在して、なかなか歯磨きでは汚れが取れません。

そのような場所は虫歯になりやすい所でもあります。

この溝の所を虫歯にならないようにシーラントでふさいで食べ物が詰まらないようにしたり、汚れが溜まらないようにしたり、虫歯のなりかかりの歯をそれ以上進行させないために行います。

萌出間もない歯はまだ歯質が弱いため、フッ化物の配合されたシーラントで歯を強くする事も効果的です。

(この記事を書いたのは、院長 阿部和久でした。)

 

♪♪♪エピソード♪♪♪〈8才の女の子の話〉

診療が終わり、残すはフッ素となった女の子。

スタッフ「次はフッ素だよ~。」

女の子「え~、私フッ素嫌いなんだよね。」

スタッフ「終わったらご褒美のプレゼントがあるよ!頑張って!」

女の子は苦手なフッ素を頑張るとプレゼントBOXの前へ。

スタッフ「好きな物を選んでね。」

女の子「あっ、すごい、すご~い!」

プレゼントBOXをのぞいた女の子は満面の笑みで声を上げました。

スタッフ「どうしたの?」

女の子「雑誌の付録があったの。今までもらった事ない!やった~。すご~く嬉しい!」

女の子は月に1回しかないプレゼントをゲット出来て大喜び。その嬉しそうな姿を見て、

スタッフ一同「頑張った甲斐があって良かったね!」と微笑ましく思ったのでした。

(この記事を書いたのは、歯科助手 山本奈美子でした。)

 

電動歯ブラシってどう? 2021年11月号

あべ小児歯科通信 2021年

11月号

No.205

TEL 35-8640

 

日に日に寒くなり、鍋の美味しい季節になりましたね。もう少しで2021年も終わりますね。コロナやインフルには気を付け、残りの2ヶ月楽しく過ごしましょう!

 

QA◆

Q.58ヶ月の男の子ですが、電動歯ブラシを使用してもいいですか?また、一番奥に大人の歯が生えてきました。虫歯にならないようにするにはどうしたらいいでしょうか。

A.最近では電動歯ブラシも沢山種類が販売されていて、かなり良くなってきていますので使用してもかまいません。

ただし、使い方や歯ブラシの回転方向によっては歯肉が傷ついたり、下がったり(退縮)します。

また、歯並びや歯の形によっては細かい所まで電動歯ブラシの毛先が届きにくい事もあります。

かかりつけの歯科医師に相談し充分な指導を受けてから使用した方が良いでしょう。

また、歯ブラシの大きさや重さも色々あり、子ども自身では充分使い切れない事もあります。

保護者の方が仕上げ磨きで使用するにしても、電動歯ブラシだけに頼らず手用歯ブラシも使えるようにしましょう。

6歳頃に乳歯のさらに奥に生えてくる大人の歯を第一大臼歯(6歳臼歯)といいます。

お口の一番奥に生え、さらに歯の噛む面を歯ぐきが覆っている期間が長く歯ブラシがうまく当たらずに虫歯になりやすい所です。

丁寧に歯ブラシを当てるとともに、歯科医院で予防処置をしてもらいましょう。

シーラントと言って、虫歯になりやすい第一大臼歯(6歳臼歯)の噛む面をあらかじめ、セメントやプラスチックで埋めて虫歯予防をする方法です。

生えてきて間もない永久歯を虫歯にならない強い歯にするには、「フッ化物の塗布」も有効です。

小児歯科医院を受診しケアして下さい。

(この記事を書いたのは、院長 阿部和久でした。)

 

♪♪♪エピソード♪♪♪〈5歳と12歳の兄弟の話〉

5歳の弟くんはおりこうに治療が終わりプレゼントを選んでニッコニコ。

しばらくプレゼントで選んだおもちゃで遊んでいましたが、急に不機嫌になりました。

スタッフ「??」

スタッフ「塗り絵選ぶ?石膏の人形もあるよ。」

男の子はしばらく選んでいましたが、

男の子「やっぱりいらない・・・。」

めずらしく不機嫌な様子に皆「??」

その時、治療が終わった12歳のお兄ちゃんが出てきました。

弟「お兄ちゃん、プレゼントで選んだおもちゃが壊れちゃった。」

兄「しかたないな~。」

優しいお兄ちゃんは自分が選んだプレゼントのノートを弟くんに差し出しました。

兄「ほら、替りにこれあげるよ。」

弟「うん、ありがとう」

本当はおもちゃが欲しかった弟くんは、ちょっぴり残念そうにノートを受け取ったのでした。しっかり者のお兄ちゃんの優しさにほっこりしたひとときでした。

(この記事を書いたのは、歯科助手 渡邉佳奈子でした。)