あべ小児歯科通信

当院から毎月発行される「あべ小児歯科通信」です。治療のエピソードなどを掲載しています。

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あべ小児歯科通信

あべ小児歯科通信 2019年5月号

あべ小児歯科通信 2019年

5月号

No.175

TEL 35-8640

 

青葉若葉が日に照り映えて、目にしみる季節になりましたね。

5月から年号も平成から令和に改まり、今年は例年よりも長い連休になりましたが、皆様はいかがお過ごしでしたか?

体と心をリフレッシュしてまた5月から頑張りましょう。

 

◆Q&A◆

Q.妊産婦の歯科治療について教えて頂けたらと思います。

A.妊産婦の歯科治療には、2%リン酸リドカイン製剤(歯科用キシロカイン)を通常量使用した場合、

胎児や母乳への影響はほとんどないと報告されています。

麻酔無しでは痛みを伴う治療の場合、痛みによるストレスを考えると、

安定期(16週以降)の場合は、局所麻酔の痛みを極力減らすために、表面麻酔や細い注射針、緊張を和らげるように努めています。

妊娠前に定期的に歯科検診を受け、疾患があれば早めに治療しておけば、理想的です。

鎮痛剤や抗菌剤の使用については、基本的には妊娠中は薬は服用しない方が良いと考えます。

特に妊娠初期は胎児の器官や臓器の形成期である為、薬は使用できません。

しかし、薬を使用しないで母体に悪影響があると考えられる場合には、

胎児への影響の少ない(非ピリン系のアセトアミノフェン)や抗菌薬(ペニシリン系、セファロスポリン系)を必要最小限投与します。

なお、授乳中の鎮痛薬や抗菌薬の使用については、

母乳に薬の成分が移行する量はわずかであるため授乳をやめる必要はないでしょう。

ただし、心配な場合は授乳の直後に使用すれば影響はより少ないでしょう。

妊婦中に風邪をひいた場合、薬の服用についてはかかりつけの産科の先生と相談する事が必要です。

歯にとっても、妊娠中から出産後まで乳歯は形成されるため、この時期に薬を服用すると影響が出る可能性があります。

特にテトラサイクリン系の抗生物質は胎児に移行し骨格や歯に沈着し、歯を黄色に着色させますので、注意が必要です。

 

♪♪♪エピソード♪♪♪〈2歳の男の子の話〉

2歳の男の子、治療中は一度も泣くことなく最後まで頑張った。

先生「よく頑張ったね。すごいね。」

スタッフ「頑張ったね。」

皆に褒められてニコニコ治療室から出て行った男の子。

しばらくすると待合室で遊んでいたが…

男の子「ウェーン、ウェーン」

急に泣き声が聞こえてきました。

先生「??」

スタッフ「どうしたんですか?」

母親「ショベルカーが気に入っていて、もっと遊びたいって泣いているんですよ。」

治療中は頑張って一度も泣かなかったけど、もっと遊びたいって泣いちゃう可愛い男の子でした。

 

 

 

あべ小児歯科通信 2019年4月号

あべ小児歯科通信 2019年

4月号

No.174

TEL 35-8640

 

待ちに待った春になり、暖かく気持ちの良い陽気とともに新学期がスタートしましたね。

そして御入園・御入学された皆様おめでとうございます!

また一つお兄さん、お姉さんになりましたね。沢山思い出を作って楽しく過ごして下さいね(^▽^)/

 

QA

Q.つわりがひどくて歯磨きができません。どうしたらいいでしょうか。

また生まれてきた赤ちゃんが口の中の問題で悩まないように、今出来る事は何ですか?

歯科医院でのX線撮影により、胎児への影響はありますか?

A.食後ではなく、気分が落ち着いた時に歯磨きをしてみて下さい。

また、口の奥に歯ブラシを入れると苦しい場合は、小さな歯ブラシを使用すると楽になります。

それでも辛い時は、洗口液の使用も検討して下さい。

つわりで吐き戻しがあった場合は、お口の中が胃液などで酸性に傾いています。

うがいをするだけでも違います。レモンやオレンジなど酸性の物を好んで食べるようになった方もうがいは、お勧めです。

お母さんを含めた家族全員が、歯・口の健康に注意をはらい、

お口の中を綺麗に保つようにする事で、生まれてきた赤ちゃんもその一員に加わる事が出来るでしょう。

食べ物のだらだら食いをなくし、食後の歯ブラシの習慣も身について、規則正しい生活を送る事が大切です。

あわせて、家族それぞれにあった歯ブラシの仕方をかかりつけ歯科医から学んで新しい家族の為のお口環境作りをしておきましょう。

日本で1年間に浴びる自然放射線量はおよそ1.4mSvであり、

歯科治療で行われるデンタルエックス線撮影150枚に匹敵します。

また、防護エプロンの着用により被爆量を軽減でき、

かつ歯科用エックス線撮影は腹部からも離れており、胎児にはほとんど影響がありません。

従って、歯科治療の為に必要に応じて撮影を行っても問題ないと思われますが、撮影は必要最低限にとどめるべきです。

 

♪♪♪エピソード♪♪♪〈3歳の男の子の話〉

塗り絵が大好きな男の子、治療を頑張ったらいつも塗り絵を帰りに選んで帰るのですが

男の子「塗り絵くださ~い。」

お母さん「今日は泣いたからまたね。」

するとスタッフに

男の子「ちょびっとだけ泣いたけど、今度は泣かずに頑張る!」

スタッフ「次も頑張れるん~?」

男の子「はーい!」

スタッフ「じゃあ、今日も塗り絵選んで帰ろうか!」

塗り絵の為にいつも頑張るカッコイイ男の子のお話でした。

あべ小児歯科通信 2019年3月号

あべ小児歯科通信 2019年

3月号

No.173

TEL 35-8640

 

2月よりあべ小児歯科で歯科助手として勤務させて頂く事になりました、渡邉佳奈子です。

1日でも早く仕事を覚えて皆様の力になれるよう努めていきます。

 

◆Q&A◆

Q.私は虫歯が多いのですが、赤ちゃんも虫歯になりやすいのでしょうか?

また、妊娠中にキシリトールガムを噛むと、赤ちゃんの虫歯予防になると聞いた事がありますが、本当でしょうか?

A.虫歯になりやすい歯並びや歯の質、唾液の性質など、遺伝的な物も確かにありますが

それよりも、赤ちゃんが育つ環境に左右されることが多いものです。

家庭での食事や飲み物の与え方、歯磨きなどの生活習慣が赤ちゃんの虫歯を作ります。

また虫歯菌はお母さんから赤ちゃんに伝播する事が多いですので、

妊娠中にお母さんの食生活の習慣の見直しを行い、赤ちゃんが生まれてから困らないようにしましょう。

妊娠中の歯周病も胎児への影響が報告されています。

妊娠中でも歯科検診は可能ですので、安定期に歯科にて妊婦歯科検診を受け、

虫歯や歯周病などがあれば早めに治療しておく事をお勧めします。

虫歯菌はキシリトールを取り込んでもエネルギーにする事ができないため、次第に虫歯菌の数は減少していきます。

妊娠中にキシリトールガムを摂取した方が赤ちゃんの虫歯菌の感染率が低下したとする報告もあります。

ただし、キシリトールガムは沢山摂取すると腸内細菌のバランスを崩し、下痢をしやすくなります。

同様に口腔細菌のバランスも変化し、耐性菌など新たな問題が起こる可能性があります。

また味覚形成の上から、甘党になるなどの指摘もあり、積極的利用を疑問視する意見もあります。

まずはお母さんの口の中を綺麗に保つ事が重要です。

 

♪♪♪エビソード♪♪♪〈4歳と5歳の兄弟の話〉

5歳のお兄ちゃんの治療中、ちょび泣きの兄を見て

弟「お兄ちゃん、男の子は泣いたらいけんよ。」

弟くんの励ましもあり兄の治療は終了。今度は弟くんの治療の番

スタッフ「〇〇くんも男の子だから泣かないよね~」

弟「…」

いつも元気におしゃべりする弟くんでしたが、今日は一言もおしゃべりをしていません。

じっと泣かないで治療を頑張っています。治療が終了した途端

弟「僕泣かなかったね!!男の子だね!!」

いつもの元気な弟くんに戻ってニコニコおしゃべりを始めました。

4歳の男の子のプライドにかけてきっとすごく頑張ったんだね!!