あべ小児歯科通信

当院から毎月発行される「あべ小児歯科通信」です。治療のエピソードなどを掲載しています。

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あべ小児歯科通信

あべ小児歯科通信 2017年6月号

あべ小児歯科通信 2017年

6月号

No.156

TEL 35-8640

 

梅雨の季節になり、じめじめとした日が続きますね。雨が降り、気分も沈みがちな6月、今の夏のカラッとした青空が待ち遠しいですね(^▽^)

 

◆Q&A◆

Q.虫歯は親から子にうつるのでしょうか?虫歯菌の感染や予防のために大人が口を付けたものは与えないようにすべきでしょうか?

A.虫歯菌をはじめとした口の中の細菌は出生後も生活の中で、身近な大人から主に唾液を介して伝播されます。

虫歯菌は、一番身近で食事や世話をする母親から伝播される事が多いのですが、父親や祖父母や保育者、同年代の子供から伝播が起こる事もあるでしょう。

あまり気にしすぎると、子供とのスキンシップも少なくなって、子供が疎外感を持ってしまうかもしれません。また一緒の食事を楽しむ雰囲気が損なわれるかもしれません。

周囲の人達が口腔ケア(歯磨きなど)をきちんと行っていれば、唾液中の菌も少なくなるため、虫歯菌の伝播の機会も少なくなります。

虫歯菌の伝播を避ければ確かに虫歯は防げるかもしれませんが、一般の病原菌の感染予防のように厳密に考えすぎると、日常生活がかなり制限されてしまいます。

口移しで食べ物を与える事や、同じ歯ブラシを使う事は避けた方が良いと思いますが、親と同じ皿の食べ物を与える事まで制限しなくても良いのではないかと思われます。

虫歯菌が口の中に入って来たからといって、すぐに虫歯ができるわけではありません。

砂糖を利用して虫歯菌は菌の表面に定着し(歯垢としてくっつき)、食物中の糖分が歯垢に取り込まれると虫歯菌が糖分を分解して酸を作り、歯の表面からカルシウムやリンを溶出させます。

この状態が長く続くと虫歯ができてしまいます。純粋な唾液の中に細菌はいませんが、口の中に溜まっているうちに細菌が唾液に混じります。

また、虫歯菌が歯の表面に定着するにも、酸を作って脱灰を起こすにも糖分(特に砂糖)の存在が必要です。糖分摂取のコントロールや親子での口腔ケアをしっかり行って、虫歯予防していきましょう。

 

♪♪♪エピソード♪♪♪〈4歳の女の子の話〉

治療中、怖くて暴れる女の子

スタッフとお母さんで押さえていると…

女の子「足もたんでよ!」

お母さん「暴れるけんでしょ!足が痛いのぐらいがまんしなさい!」

お母さん・スタッフ「あ~そっちか~」

治療もなんとか終わり少し不機嫌な女の子。

お母さん「ごめんね、帰りどっか寄ろうか」

女の子「…うん!許してあげる(^ ^)

親子の微笑ましい会話に癒されたスタッフでした(*^▽^*)

 

 

あべ小児歯科通信 2017年5月号

あべ小児歯科通信 2017年

5月号

No.155

TEL 35-8640

 

4月よりあべ小児歯科で歯科助手として勤務させていただく事になりました。清水彩花です。不慣れな事ばかりですが、何事にも挑戦し早く慣れる様頑張ります。

 

◆Q&A◆

Q.病的口臭と口臭神経症とは、どういう口臭の事でしょうか?

A.4月号で生理的口臭について説明しましたが、今月号では、残りの2つの口臭である病的口臭と口臭神経症(自己口臭)について説明します。

歯肉などに炎症がある場合は、明らかに口臭が認められる場合が多く、これを病的口臭と呼びます。何らかの病気によって口臭が生じるもので、この代表的な疾患は歯周炎や歯肉炎です。

清掃不良により著しく細菌が増え、歯肉や歯槽骨を破壊し、臭気が発生します。歯周病はほとんど自覚障害がなく、罹患率も高いので、口臭予防の為に最も気を付けなければならない病気と言えます。

歯周病治療の基本は、自分自身で行うブラッシングと保護者の行う仕上げ磨きと歯科医院で行う口腔の機械的清掃です。

原因であるプラーク(細菌塊)が除去されても、直ちに歯肉の炎症が消え、それに伴って口臭は徐々になくなります。

また、実際には口臭がないにも関わらず不安になり、過度に口の臭いにこだわる事があります。この様な口臭を口臭神経症(自己口臭)と呼びます。

潔癖症な人に多いのですが、本当に気になる臭いがあるかどうか知ることが重要です。自分では無理なので、遠慮のいらない家族に確認してもらうか、専門である歯科医に相談する事が必要です。

 

♪♪♪エピソード♪♪♪〈4歳と2歳の姉妹の話〉

スタッフ「今日はピンクのくまモンのエプロンだよ(*^▽^*)

姉「私は好きだけど妹は見たら泣くかもよ?」

スタッフ「えっ、妹ちゃんはくまモン嫌いなの?」

その時話題の妹ちゃんがニコニコしながらお姉ちゃんのそばにやって来た。

スタッフはドキドキしながら見守っていると、

「あっ…」

妹はくまモンのエプロンを見てフリーズしてしまった。

固まっちゃった…。

スタッフが心配していると、すぐにニコニコしておままごとを始めたお母さんによるとおうちに動くくまモンの人形があって、それが怖いらしいとの事。

気持ちの切り替えが上手で良かったとホッとしたスタッフでした。(´▽)

 

あべ小児歯科通信 2017年4月号

あべ小児歯科通信 2017年

4月号

No.154

TEL 35-8640

 

ポカポカと春の陽気が嬉しい季節になりましたね。新しいスタートでもある4月、張り切っていきましょう(^O^)

 

◆Q&A◆

Q.5歳の娘ですが、最近時々口臭がします。原因は何でしょうか?

A.会話や呼吸で吐き出した息が他人の鼻で不快に感じられたならば口臭となります。臭いの感覚は特殊なもので、同じ臭いが続くと感じなくなります(疲労)。

また臭いの種類によって鼻で感じられる濃度も異なります(閾値)。さらに、臭いを感じる人の精神状態によってもその評価は違います(感情)。

そのうえ、臭いの質や量を表現する事は極めて困難であり、主観的にならざるを得ません。したがって一人二人ではなく、多くの人が不快と感じるような口の臭いこそ口臭と言えます。

口臭は大きく分けると、①生理的口臭②病的口臭③自己口臭症(口臭神経症)に分けられます。今月は生理的口臭について説明します。

口臭の源は、ほとんど口の中にあると言えます。臭い物質は、タンパク質の分解によって発生すると考えられ、それには細菌が関与します。

口の中は新陳代謝が旺盛で、役目を果たした細胞は次々と捨てられます(剥離上皮細胞)。また、死んだ細菌や白血球あるいは食物の残渣なども豊富で、これらの多くはタンパク質です。

一方、健康な状態でも口の中には何億もの細菌が存在します。つまり、口の中ではいつもタンパク質が細菌によって分解され、臭い物質であるメチルメルカプタンなどの揮発性硫化物が作られています。

ですから、健康でまったく口臭の感じられない人でも、口の中に必ず臭い物質はあるのです。

このように口の中には常に臭い物質が存在しますので、起床直後や長時間の緊張あるいは疲労時には、唾液の分泌が抑制された結果、口の渇きを覚え、口の臭いを人に感じさせる事があります。

しかし、これは誰にでもある事で臭いのレベルも低く、特別の対策を講じる必要もありません。このような口の臭いを生理的口臭と呼びます。

 

♪♪♪エピソード♪♪♪〈6歳の男の子の話〉

待ち合い室のアンパンマンのビデオが終わってしまいました。すると

男の子「ビデオが終わったよ~」

スタッフ「本当?分かったよ~!」

男の子「ボク、見るならドラマがいい!!」

スタッフ「えっ??ドラマ?どんなの?

男の子「おもしろいやつが、いいな~」

男の子の大人の発言に思わず笑ってしまったスタッフなのでした。(^○^)