あべ小児歯科通信

当院から毎月発行される「あべ小児歯科通信」です。治療のエピソードなどを掲載しています。

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あべ小児歯科通信

あべ小児歯科通信 2019年2月号

あべ小児歯科通信 2019年

2月号

No.172

TEL 35-8640

 

1年で一番寒いと言われる季節になりました。

暦の上ではもう春になりますが、春が来るのはまだ先ですね。今から暖かくなるのが待ち遠しいですね(^O^)

 

◆Q&A◆

Q.赤ちゃんの歯はいつからできるのですか?

妊娠中に赤ちゃんの歯を丈夫にするには何を食べればいいのでしょうか?

牛乳が飲めないお母さんは、牛乳の代わりにどんなものを摂取すれば良いでしょうか?

A.乳歯の歯胚(歯の芽)は、妊娠の約7週目からでき始め、4ヶ月の後半から乳歯の石灰化(硬くなる)が始まります。

歯の栄養には、カルシウムだけでなく、タンパク質、リン、ビタミンACDの栄養素を含む食品をバランス良くとる事が大切です。

カルシウム(ひじき、チーズ、しらすぼし)とリン(米、牛肉、豚肉、卵)は歯の石灰化(成熟して固くなる事)の為の材料に、

タンパク質(あじ、卵、牛乳、豆腐)は歯の基礎となり、

ビタミンA(豚、レバー、ほうれん草、にんじん)は、歯の表面のエナメル質の土台となり、

ビタミンC(ほうれん草、みかん、さつまいも)は、もう一層下の象牙質の土台となり、

ビタミンD(バター、卵黄、牛乳)はカルシウムの代謝や石灰化の調節約となります。

丈夫な歯の為にはカルシウムは大切な栄養素です。

中でも牛乳はカルシウムを多く含む食品です。

最近では子供のくる病が増えているという報告があり、日光を過度に避ける事によるビタミンD不足が関係していると言われています。

母子ともに、日光に当たらなくなり、日焼け止め製品が優秀になったからだそうですが、

カルシウムの代謝に必要なビタミンDは食品からだけでなく、1日のうち少しでも太陽を浴びる事も必要です。

牛乳の他にカルシウムを多く含んだ食品として、豆腐、納豆、卵、魚(いわし、めざし、わかさぎ、海老など)がありますので、

これらの食品を食べれるようにしましょう。ただし、カルシウムに限らず、バランス良く食べる事、

過度の運動を行い妊娠中のストレスを溜めず、妊婦さんが健康である事が大切です。

 

♪♪♪エピソード♪♪♪〈8歳の男の子の話〉

お正月明けに検診にやってきた男の子。

スタッフ「〇〇くん、お年玉たくさんもらえた?」

男の子「うん!〇〇円ももらったよ~!」

スタッフ「えっ!?すごいね、何か欲しいものないの?」と聞くと…

男の子「貯金する!!」と一言。

スタッフ「えっ?何か欲しいものないの?」と聞くも…

男の子「お母さんが、貯金しなさいって。」

男の子の素直さとしっかりしている様子に感動したスタッフなのでした。

あべ小児歯科通信 2019年1月号

あべ小児歯科通信 2019年

1月号

No.175

TEL 35-8640

 

謹んで迎春のご挨拶を申し上げます。新年も寒い日が続いていますが、皆様くれぐれもご自愛なされますよう願っております。

今年もスタッフ一同、皆様の御健康と御多幸を、お祈り致します。

 

QA

Q.中学3年生の長男ですが、最近口臭が強いような気がします。口臭の原因について教えて頂きたいと思いました。

A.ほとんどの口臭の原因は口の中にあります。

口の粘膜は皮膚の垢(あか)と同じように細胞が剥がれ落ちて、舌に白く溜まり腐敗します。

これが舌苔(ぜったい)です。舌苔は最大の口臭源で、口臭の6割が舌苔から発生します。

食事を歯できちんと噛まなければ舌苔が増え口臭の原因になります。

食べ物は歯を汚す一方で、「かむこと」で舌を綺麗にします。

口臭の主な原因は揮発性硫黄化物(硫化水素やメチルメルカプタン)です。

歯周病原因菌は、硫化水素より悪臭の強いメチルメルカプタンを大量に産生します。

一方、ニンニクなどの食物を食べると、アリル化合物あるいはセレニウム化合物などのガスが腸を介して肺から排出され、

口臭の原因になります。食べ物は歯を汚す一方で、「かむこと」で舌を綺麗にします。

よく胃が悪いと口臭が出ると言いますが、ほとんどは誤解です。

時々、胃食道逆流症(逆流性食道炎)など、いくつかの消化器疾患では口臭が出ることがあります。

一方、鼻の病気の匂いを口臭と勘違いする場合もあります。

鼻づまりなどがあれば、耳鼻科受診を考えて下さい。また扁桃腺炎があると、まれに口臭の原因になることがあります。

 

♪♪♪エピソード♪♪♪〈3歳の男の子の話〉

ぐずって診療チェアーに横になってくれない男の子に

先生「もうすぐお誕生日でケーキ食べるんだよね。それまでに虫歯全部治しちゃおうよ。」

男の子「う~ん。。」

しばらく考えていたが、

男の子「僕、イチゴのケーキがいい!」

先生「そうか、じゃあイチゴのケーキでお祝いする為に虫歯をやっつけちゃおう。」

男の子「うん」

そう言って診療台にゴロンと寝てくれました。治療が終わって、

先生「〇〇くんは、本当にイチゴケーキが好きなんですねぇ」

お母さん「…」

先生「?!」

お母さん「…と言うか、この子はイチゴケーキじゃなくて、イチゴが好きなんですよ。

いつもイチゴケーキのイチゴだけ食べてケーキは残してしまうんですよ。」

何とも可愛いイチゴ好きの〇〇くんでした。

あべ小児歯科通信 2018年12月号

あべ小児歯科通信 2018年

12月号

No.174

TEL 35-8640

 

11月をもってあべ小児歯科を退職させて頂くことになりました。

これまで沢山の子供たちや保護者の方と関わる事ができて本当に嬉しく思います。

これからどんどん寒くなりますので体調に気を付けて元気に過ごして下さいね。(権田愛莉)

 

◆Q&A◆

Q.9歳の女の子ですが、上の前歯が前に出ているので、矯正治療を考えています。

矯正装置をつけている時の虫歯のなりやすさ、歯を抜かなければならないのか、

後戻りは行りやすいのか、また費用などについて教えて頂きたいと思います。

A.矯正歯科治療では、確かに矯正装置を長期に装置するため、虫歯や歯ぐきの炎症、また口臭などを生じる可能性があります。

その対策として数種類の歯ブラシを使用してのブラッシングなどの清掃指導や食習慣の指導を受け、

いつもお口の中を衛生的に保てるように頑張りましょう。

ゆっくりと丁寧に時間をかけて、鏡を見ながらブラッシングをして下さい。

歯を抜くか抜かないかについての判断は歯科医師にとってとっても大変な重要な事です。

歯を抜かないで治療を行う時には、歯列の幅を広げたり、奥歯から順次後ろへ移動させたりしてスペースを獲得しますが、

アゴの大きさによってはその量は限られています。

限界を超えてしまうとかえって後戻りの弊害が起こる事があります。

また口を閉じて横顔を見たら、かなり口のあたりが前方に突出していてバランスが悪くなるような場合には歯を抜く必要があります。

歯の模型やさまざまなレントゲンを用いて、歯の凹凸の程度やアゴの骨の大きさや形、

歯の萌出方向や位置などを確認し、審美的な面も含め、総合的に判断します。

矯正治療で動かした歯は、元に戻ろうとする事があります。

したがって装置を外した後にも、数年間、保定装置(リテーナー)などを用いて管理する必要があります。

この時期に保定装置の使用を怠ると、後戻りが起こる事があります。

矯正歯科治療は、一般的には保険がきかず、自費の支払いです。

その費用は、医療機関、治療方法、期間などにより異なり、また地域によっても異なります。

 

♪♪♪エピソード♪♪♪〈6歳の男の子の話〉

治療が終わりフッ素をすることになった男の子。

スタッフ「フッ素りんご味ので良いかな?」

男の子「もう6歳だから甘いのはイヤ。」

スタッフ「じゃあ、味の無い方にしようか!」

所が…。タイマーが鳴り、フッ素を外すと、

男の子「うえ~。美味しくない…。今度は甘いのにして!」

と一言。

頑張って背伸びをする男の子の微笑ましい様子に笑みが溢れるスタッフでした。(^▽^)/