あべ小児歯科通信

当院から毎月発行される「あべ小児歯科通信」です。治療のエピソードなどを掲載しています。

矯正治療を
始めるに
あたって
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あべ小児歯科通信

あべ小児歯科通信 2018年10月号

あべ小児歯科通信 2018年

10月号

No.172

TEL 35-8640

 

すっかり秋らしくなり、過ごしやすい気候となりましたね。

色々とお出掛けしたり美味しい物を食べたりして秋をエンジョイしましょう!

 

◆Q&A◆

Q.5歳の女の子ですが、下の前歯が上の前歯より前方にある歯並びをしています。

いつから矯正治療を始めたら良いでしょうか?

A.歯科矯正治療を開始する時期は、患者さんの歯並びや嚙み合わせの状態、年齢などによって大きく異なります。

まず食べる時に、アゴが楽な場所で邪魔されずに動いているかをチェックします。

アゴを前後左右にズラさないと噛めない場合には、乳歯の時期でも開始する事があります。

歯のデコボコがひどくなりそうな場合や出っ歯になりそうな場合も、

成長する力の残っている若い時期であればより積極的な治療が可能となるため、早目に矯正歯科を受診されるようお勧めします。

またアゴの骨の大きさに問題のある受け口(骨格性反対咬合)などで、

骨の成長を見極め、タイミングを選んでコントロールする必要がある場合には、治療の時期を何回かに分ける事もあります。

さらに若い時はきれいな歯並びであっても、年齢とともに歯並びは変化します。

特に、親知らず(8番目の歯)に押されたり、虫歯で歯を失くしてから長い時間ほうっておいたりした場合には、

噛み合わせは、大きく変化します。

そのような中高年になってから生じた歯並びや噛み合わせの不正に対しても矯正治療が必要となります。

矯正治療によって歯を移動させる事は何歳になっても可能ですが、

その際特に歯ぐきや歯を支えている骨が健康である事が必要な条件とされます。

5歳の女の子でアゴの動きを歯科医院で検査してもらい、動きが悪いようでしたら、

乳歯列の時期から第一期治療を開始し、永久歯の前歯が生えてから第二期の治療を行う場合もありますし、

アゴの動きが良いようでしたら、永久歯の上下の前歯が生えるまで経過観察する場合もあります。

 

♪♪♪エピソード♪♪♪〈3歳の女の子の話〉

頑張って治療を終えた女の子。最後にプレゼントを選ぶ事になりました。

女の子「私これにする!」と選んでくれた後で

女の子「パパにもプレゼントあげる!」と言いだし…。

お母さん「パパはなにも頑張ってないでしょ!」

すると

女の子「パパも歯医者さんにいかんといけんね~!」

お父さんにもプレゼントをあげたい女の子の子持ちをとても微笑ましく思ったスタッフでした。

あべ小児歯科通信 2018年9月号

あべ小児歯科通信 2018年

9月号

No.171

TEL 35-8640

 

皆さん今年の夏休みはいかがでしたか?今年の夏は全国的に猛暑日が何日もあり、とても大変でしたね。

9月になって暑さも和らげば良いですね。まだまだお子様への熱中症対策もお忘れなく。

 

◆Q&A◆

Q.妊娠5ヶ月です。虫歯が急に痛み出し、以前歯科クリニックで処方されていた鎮痛剤を飲みました。

飲んでから胎児に何か影響があるのではないかと心配になりました。

また、出産までに虫歯がさらに悪化してしまうのではないかと心配です。

妊娠中に歯科治療を受けても問題はないのでしょうか?

A.歯科で用いられる抗菌薬や鎮痛剤は比較的安全に使用できると言われていますが、

その中でも安全性の高い薬剤を選んで用いる事が望まれます。

また、歯科治療についても、虫歯が痛いまま出産まで待つのは苦痛ですし、

妊娠後期になるとお腹も大きくなって治療を受けるのも大変になりやすいので、

比較的体調が安定している妊娠中期(5~7ヶ月)くらいに治療を受けると良いでしょう。

また、状況によっては麻酔なしで応急処置のみ行って、出産後に改めて治療方法を検討した方が良い場合もあります。

通常の歯科のレントゲン撮影や麻酔では、胎児への影響は少ないものです。

受診時に妊娠中である事を伝えておけば被曝量の多いレントゲンは使いませんので大丈夫です。

服薬の胎児への影響については、胎児の器官が発生・分化する妊娠初期が最も注意が必要な時期と言われています。

それ以降リスクは低下しますが、安全性の高い薬剤を選ぶ必要はあるでしょう。

妊娠中は薬物の処理・排泄能力も低下する事から、少量で薬効が発現したり、

作用の持続時間が延長したり、副作用が発現しやすい事があるので、服用量や服用期間などにも配慮してもらい、

心配だったら産科の主治医に相談すると良いでしょう。

 

♪♪♪エピソード♪♪♪〈ごほうびプレゼントがなかなか決められない3歳児の話〉

[女の子編]

女の子「どれにしようかな。これはこの前もらったし…」

スタッフ「このクシ意外と人気があるんだよ。これどう?」

女の子「いらない。」

とスパっと切り捨てました。

[男の子編]

男の子「これは持ってるし。う~ん…。」

お父さん「昔お父さんもこれでよく遊んだんだよ。このミニカーいいんじゃないかな?」

と勧めると

男の子「それはダメだよ。」

と一言。その姿はまるでプレゼント選びの達人であるかのような冷静な口調でした。

2人とも堂々とした態度に驚かされたスタッフ一同でした。(^▽^)/

あべ小児歯科通信 2018年8月号

あべ小児歯科通信 2018年

8月号

No.170

TEL 35-8640

 

いよいよ、夏本番の暑さがやってきましたね!熱中症には気を付けて、花火や海など残りの夏を楽しみましょう!

 

◆Q&A◆

Q.妊娠してから時々歯磨きをしなくても出血する事もあります。

この症状は、妊娠と関係がありますか?何か病気によるものではないかと心配でなりません。

また、歯周病があるとお腹の子に影響はありませんか?

A.妊娠して女性ホルモンが急増すると、歯肉の反応性が高くなったり、

女性ホルモンを好む歯周病細菌が増えて、歯肉の炎症が起こりやすくなります。

また唾液が酸性になって口の中がネバネバしやすくなります。

さらに、つわりで食事の好みが変化したり、空腹を避けるため食事(間食)の回数が増えたり、

吐きやすいので歯磨きが十分にできなかったりすると、口の中の衛生状態も不良になり、歯肉炎がひどくなる事があります。

女性ホルモンの変化による歯肉の炎症や腫れは、出産後にホルモンが元に戻ると症状も治まってきます。

しかし腫れて出血しやすいと歯磨きをするのが怖くなったり、

腫れているため汚れを落としにくかったり、つわりで歯磨きがうまくできなかったり、

ちょこちょこ食べるため歯磨きが追いつかなかったりすると、歯の汚れや歯石が原因の歯周病も起こってきます。

歯周病と言っても、歯肉が腫れたり出血するという歯肉炎だけでなく、

歯肉の慢性炎症のために歯を支える骨(歯槽骨)まで下がってしまい、

歯が動揺したり膿が出るという歯周炎になってしまうと、いろいろ問題も出てきます。

特に妊婦の中等度・重度の歯周炎は早産(低体重児出産)のリスクを高めるというデータも出ています。

歯周炎の重症化も防ぐためには、できるだけきちんと歯磨きをする事と、専門的な歯の清掃や歯石の除去を行う事が望まれます。

行政で行っている妊婦歯科検診などを利用して口の中の状態をチェックしてもらったり、

かかりつけの歯科に相談して安定期のうちに歯のクリーニングや歯石を取ってもらう事などをお勧めします。

そして気分の落ち着いている時に少しずつでも歯磨きをする事で、歯肉炎を悪化させないようにしましょう。

 

♪♪♪エピソード♪♪♪〈7歳の男の子の話〉

治療中いつも泣いてしまう男の子。

スタッフ「もうすぐ終わるからね~!」

と声をかけるも泣きやみません。すると、

お母さん「この子、いつも家で真似して歯医者さんごっこしているんですよ。私がいつも患者さんの役です。」

と教えてくれました。

今は泣いているけど、男の子の家での得意そうな様子が目に浮かび、微笑んだスタッフなのでした。(´∀*)