あべ小児歯科通信

当院から毎月発行される「あべ小児歯科通信」です。治療のエピソードなどを掲載しています。

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あべ小児歯科通信

あべ小児歯科通信 2018年7月号

あべ小児歯科通信 2018年

7月号

No.169

TEL 35-8640

 

梅雨も明け、七夕にプール、夏祭りと行事がいっぱいの夏がやってきましたね♪

暑さに負けないくらい沢山遊びましょう!

 

◆Q&A◆

Q.10ヶ月の女の子です。家中の物をかじって傷だらけにします。

木の机やスチール製の椅子などを硬ければ硬いほど固執するようにかじっています。

おもちゃを与ても、かじる以外の遊び方をしないので、口の中にトラブルが起きるのではと心配しています。

どうすればやめさせる事ができるでしょうか?

A.赤ちゃんはいろいろな大きさ、硬さの物を噛みながら、噛んだ時の感触を学習していると考えられます。

乳児期は、手に触れたものを何でも口に持って行くのが特徴とも言えます。

乳歯が生える前は舐めたり、しゃぶったりしますが、

歯が生えてからは噛んだり、かじったりという行動に移行します。

この時期、最も感覚が鋭敏な口を使って物を確かめようとしていると考えられます。

物をかじるという行動は、上下の前歯が生えてきた時期によく見られる行動で

新しく生えてきた歯を使って噛んだ時の感触を学習していると思われ、これは発達の自然な一過程とも言えます。

また上下の前歯が生えてくると、歯ぎしりがさかんになる赤ちゃんもいます。

これも上下の歯の当たり具合を学習しているものと解釈されます。

ただ、歯が入り込むような玩具は危険です。

また、つかまり立ちなどをしながら玩具を噛んでいて、転ぶ事のないよう気を付けましょう。

赤ちゃんには安全な物と危険な物を選び分ける能力がないので、

口に持っていく物の安全性には充分注意し、家具も噛んで危ない物には近づきにくい工夫をしましょう。

1~2歳になっても噛み癖が続いている場合は、一緒におしゃべりをしたり、

本を読んだり、外遊びに誘ったり、手や口を使った遊びをして、噛むことよりも楽しい事を探して下さい。

気分を変え、他の遊びに誘うなど興味の対象を広げてあげる方が得策です。

 

♪♪♪エピソード♪♪♪〈5歳の男の子の話〉

フッ素塗布をして今日で治療が終わりの男の子。

フッ素塗布が得意ではないようです。

スタッフ「〇〇くん、フッ素しようかー!」

男の子「…。」

少し涙ぐみながらそっぽを向いてしまいました。

スタッフ「フッ素頑張ったらプレゼント選んでおしまいだよー!」

すると男の子はやる気が出たようにこちらを向いて来てくれました。

スタッフ「頑張ろっか!!」

男の子「うん!!プレゼント選ぶ!」

プレゼントの為に頑張る姿がカッコよかったです♪

 

あべ小児歯科通信 2018年6月号

あべ小児歯科 2018年

6月号

No.168

TEL 35-8640

 

長い雨の続く、じめじめとした梅雨の季節になりましたね。

暗い気分を吹き飛ばすようなカラッと晴れた夏の日差しが少し待ち遠しいです。

 

◆Q&A◆

Q.2歳の男の子です。もともと食が細く、食べ物の好き嫌いの多い子で、

ヨーグルトやシチューなど柔らかくて食べやすい物ばかり好むせいか、

保育園の先生から食べ物を丸飲みしてしまうと指摘され、大変ショックを受けました。

これから嚙む力をつけさせる事ができますか?

A.咀嚼機能は乳歯の生え方に応じて発達し、3歳頃までに獲得されるものです。

食が細かったり好き嫌いの多い子供では、食事に意欲がない事が多く、

食べやすい噛まなくてもすむ食形態のものを好む傾向があるようです。

生活リズムを整えたり、外遊びを増やしたり、おやつや飲み物を控えたりして、

おなかを空かせて食卓に喜んで向かっているかどうかを見てみましょう。

上手に噛めないで丸飲みしているようでしたら、少し噛みやすい食形態に調整したり、

噛みつぶしやすい煮物野菜などをやや大きめにカットして与ても良いでしょう。

「口の中に溜めたままなかなか飲み込めない(飲み込まない)」という訴えは、そう珍しいものではありません。

1歳頃は、まだ固形食を噛んで処理する咀嚼の能力が充分に育っていないので、

ちょっと食べにくいものだと溜めて飲み込めない食べ方が見られるようです。

また23歳を過ぎると、機能的に飲み込めないというより、食べる意欲が少ないために、

溜めて飲み込めないという食べ方が多く見られるようになります。

家庭で大きめの野菜をもぐもぐ、噛み噛みしたり、

手づかみで大きめの食べ物を口に運んで前歯を使って噛みとって、ひと口量を覚えたりという練習をして、

園での食形態アップに備えると考えてみましょう。

 

♪♪♪エピソード♪♪♪〈6歳の女の子の話〉

お父さんと治療に来ていた女の子。

スタッフ「〇〇ちゃん、中にどうぞ。」

女の子「お父さん、ついて来てよ!」

お父さん「分かった、分かった。」と女の子に頼られて嬉しそうなお父さん。

ところが隣の席で1人で治療を受けている男の子を見て…

女の子「やっぱり1人でいい。お父さん出て行って。」と冷たく一言。

「えっ!?」と寂しそうに出て行き、心配そうに待ち合い室で待っていましたが、

出てきた女の子を見て「がんばったね~!」と満面の笑み。

嬉しそうなお父さんと誇らしげな女の子に、つられて笑顔になるスタッフでした(o^―^o)

 

あべ小児歯科通信2018年5月号

あべ小児歯科通信 2018年

5月号

No.167

TEL 35-8640

 

若葉の緑も日に増しに色まさり、風薫るさわやかな季節になりましたね。

今年のゴールデンウィークは皆様は、どのようにお過ごしでしょうか?

充実した楽しいゴールデンウィークになればいいですね(^▽^)

 

◆Q&A◆

Q.歯の生える順番が気になっています。歯の生える時期が遅く、1歳になっても上の前歯が4本、下の前歯が2本しか生えていません。

前歯が2本生えた後に3本目と4本目は同時に生えてくると聞いて心配になりました。

A.乳歯は生後6ヶ月~8ヶ月頃から生え始め、1歳までに上下の前歯が4本ずつ(合計8本)生え、

13ヶ月くらいで最初の奥歯(第一乳臼歯)が生え始めるのが平均的です。

1歳までに1本でも生えてきているようでしたら、特に問題はないでしょう。

生える順序についても下の真ん中の歯(乳中切歯)から生え始めるのが最も一般的ですが、

上の歯から生え始める子や、わきの歯から生え始める子など様々で、例外的な子が2割程度はいるため、特に異常ではありません。

わきの歯がはえてから、次いで真ん中の歯が生えてくれば問題ありません。

ただし前歯が生えないうちに奥歯が生えて来るというものは、生え方の異常です。

前歯が先天欠如の場合もあるので、歯科受診をお勧めします。

また、1歳を過ぎても全く歯が生えず歯ぐきに膨らみも認められない場合も

歯科受診してX線写真などで検査してもらうと良いでしょう。

16ヶ月で公的な歯科検診もあるので、生え方が心配な場合はその時相談してみて、

必要と判断されたら歯科を受診する事にしても、特に問題はないでしょう。

乳歯の数や形の異常が見られる場合は、永久歯への生え替わりまで経過をみる必要があります。

 

♪♪♪エピソード♪♪♪〈3歳の男の子の話〉

先生「はい、これで終わりだよ。プレゼント選んで帰ってね。」

3歳の男の子は手鏡をぐっと握って嬉しそうにのぞいている。

お母さん「〇〇くん、鏡を先生に返そうか。」

男の子「鏡持って帰りたいな。返さないとダメ?」

スタッフ「あの箱にプレゼントが入ってるよ~!好きな物選ぼうか?」

男の子「僕この鏡がいいな~。鏡がいい。」

手鏡をぐっと握ってうつむく男の子ついには手鏡と別れるのが辛くなって泣きだしてしまいました。

古くて小さな手鏡でしたが、なぜかとても気に入ってくれた男の子。

「次の検診の時まで手鏡も一緒に待ってるよ~。」と男の子に声かけしたスタッフ一同でした♪