あべ小児歯科通信

当院から毎月発行される「あべ小児歯科通信」です。治療のエピソードなどを掲載しています。

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あべ小児歯科通信

あべ小児歯科通信 2019年9月号

あべ小児歯科通信 2019年

9月号

No.179

TEL 35-8640

 

皆さん今年の夏休みは、いかがでしたか?お盆休みは大型台風の影響で大変でしたね。9月は秋晴れの日が続き、楽しい運動会になればいいですね。

 

Q&A◆

Q14ヶ月の女児ですが上手く噛めないで丸のみしているようです。大丈夫でしょうか?またご飯を口の中に入れた後、すぐに水や麦茶を含みます。水で流し込んでいるようですが大丈夫でしょうか?

A.奥歯が生え揃わない12歳代は、咀嚼が未熟で噛みにくい食品も多いものです。噛んだだけで口から出てしまったり、溜めていたり、また食欲のまさった子供は丸飲みをしてしまいます。

丸飲みが習慣になると食事時間が早くなり、食の満足感が得にくくなったり、唾液の分泌が減少して口の中の自浄性が低下します。

早食いはまた過食に繋がり、肥満になりやすく、成人期の生活習慣病の原因にもなりがちです。上手く噛めないで丸飲みしているようでしたら、少し噛みやすい食形態に調整したり、噛み潰しやすい煮野菜などをやや大きめにカットして噛む習慣をつけるといいでしょう。

また、食事をゆっくり楽しめるような環境づくりも大切です。ご飯の時はなるべく水の入ったコップなど近くに置かないようにしましょう。しっかりと噛んで、唾液を沢山出す事によって、消化が良くなります。

水分は食後取るようにしましょう。小学校に入って、給食の牛乳がなくなると同時に食べるのを止める子供が増えています。水分がないと食べるのが苦痛になるようです。

 

♪♪♪エピソード♪♪♪〈6歳と4歳の兄妹の話〉

先生「歯の根っこの治療は終わったから今度は白い歯を被せるからね。」

6歳の男の子「先生!僕銀歯がいい。お母さんは2本も銀歯があるんだよ。だから僕は銀歯が3本欲しいな。」

先生とスタッフが「…」となっていると、4歳の妹ちゃんも負けずに

4歳の妹「私も銀歯が欲しい!1本でもいいから銀歯にして下さい。」

お母さん「お母さんは白い歯がいいわ。」

男の子「分かった。じゃあ僕お母さんの銀歯貰う。お母さんには僕の白い歯あげるよ。」

先生・スタッフ・母親 苦笑い

子供たちに意外に人気の銀歯でした!!

 

あべ小児歯科通信 2019年8月号

あべ小児歯科通信 2019年

8月号

No.178

TEL 35-8640

 

暑い暑い夏がやってきましたね!そして夏休みも始まりましたね!海に、プールにBBQなどなど楽しみがいっぱいですが体調には気を付けて水分をしっかり取ってご飯も沢山食べて元気に楽しく夏を過ごして下さいね(^^)

 

◆Q&A◆

Q12か月の男児ですが、哺乳瓶はいつ頃まで使っていいのでしょうか?また、食べ物をためてなかなか飲み込みません。どうしたら良いのでしょうか?

A.哺乳瓶は飲み物をこぼさなくて済むので、つい長く使ってしまいがちです。

哺乳瓶にジュースやイオン飲料水など糖分の多い飲み物を入れて飲ませたり、寝る時に哺乳瓶でミルクを飲ませながら眠ってしまうと、虫歯のリスクが高くなります。

離乳が進んできたらスプーンで水分を摂る練習を始め、10ヶ月頃にはコップから飲ませる練習もしましょう。16ヶ月頃には卒乳も含め哺乳瓶も卒業したいですね。

乳歯の奥歯が生えたばかりの頃は、まだ歯を使って咀嚼が上手に出来ません。例えば繊維の強い肉や野菜、弾力性の強い食品などは、噛めても磨り潰せない為、なかなか飲み込めません。

軟らかく食べやすい物でも飲み込んでいるようでしたら、まだ処理が難しい食べ物なのかもしれません。奥歯が生え揃ってもためやすい子供や、食事の後半からためる様な食べ方になる子供は、あまり食欲がないかもしれません。

おやつやジュース・牛乳などは控えて、お腹を空かせてから食事の時間をむかえるようにしましょう。食欲を育てる為には、遊びや睡眠など生活リズムの調整も必要です。

また、咬み合わせや舌小帯の以上で咀嚼や飲み込みが上手に出来ない事もありますので、検診の時にチェックしてもらいましょう。

 

♪♪♪エピソード♪♪♪〈4歳の女の子の話〉

待合室にある七夕の天の川。7月になるとそこにみんなが願い事を短冊に書いています。

ある4歳の女の子が願い事を書こうとしていました。

女の子「お願い事書いていいですか?」

スタッフ「いいよー!自分で書けるかな?」

女の子「うん!字が書けるようになったよ。」

スタッフ「すごいね!書けたら一緒に付けようか!」

女の子「見てー!書けたよー!」

スタッフ「上手に書けたね!…あ!おしい、1文字逆になってるよ!」

スタッフが正しい字を教えてあげました。

女の子「あら…こう?出来た!」

スタッフ「出来たね!じゃあお願いしながら付けようか♪」

一生懸命頑張った女の子の願いが叶いますようにと願ったスタッフでした!

あべ小児歯科通信 2019年7月号

あべ小児歯科通信 2019年

7月号

No.177

TEL 35-8640

 

日に日に暑くなり、夏バテしていませんか?アイスなど冷たいものばかりでなく栄養のあるご飯を食べ、十分に水分を取り元気に過ごしましょう。

 

◆Q&A◆

Q.赤ちゃんがおっぱいを上手く吸えません。何か原因があるのでしょうか?母乳と粉ミルクの違いはあるのでしょうか?

また、赤ちゃんが卵、牛乳アレルギーと言われました。歯や骨を丈夫にしたいのですが、何を食べさせたらいいのでしょうか?

A.子供の上唇の上の筋(上唇小帯)や舌の下の筋(舌小帯)が長すぎたり、短かったりすると赤ちゃんがおっぱいに吸い付くのが難しくなります。

上唇を巻き込んでいるようなら、吸い付いた後にそっと上唇を伸ばしてあげて下さい。唇の赤い色が見えるぐらいに吸い付けば大丈夫です。

母乳には免疫成分が含まれ、特に初乳は赤ちゃんを感染症から守る働きがあります。

粉ミルクは主に牛乳が原料ですが、より母乳に近づけるために各メーカーで研究がなされ、日本の育児ミルクの成分は健康増進法(特別用途食品:乳児用調整粉乳)に定められた基準に従っていますので、各社の製品の間には大きな違いはありません。

また、母乳と粉ミルクでは糖の含量成分に大きな差は無く、虫歯の発生リスクには差はありません。

母乳か粉ミルクかより哺乳時間や乳時間や哺乳姿勢が大事であり、スキンシップをはかりながら良好な母子関係を築くよう心がけ、授乳時は携帯電話やスマートフォンからは手を離しテレビを消すなど落ち着いた環境を作る事が大切です。

小さい時から食事に集中する環境作りが必要です。また夜中の頻繁な授乳は虫歯になる事もありますので気を付けましょう。

赤ちゃんの卵、牛乳アレルギーでお困りの方は最近増えています。カルシウムは小魚やひじき、小松菜、豆類にも多く含まれています。豆腐や納豆など豆類は、離乳食としても理想的な食材です。

また魚介類やしいたけは、ビタミンDを含みカルシウムの吸収を促します。さらに適度な運動は健康な骨を作る事にも繋がります。

大切な事は、カルシウムに限らず、何でも食べる元気な子を育てる事です。また乳製品でもアレルギーの原因となっている物質を除いた製品もありますので、ご選択については主治医と相談して下さい。

 

♪♪♪エピソード♪♪♪〈初めてフッ素を塗る3歳の男の子〉

男の子「えーんえーん怖いよう」

初めての事で不安で泣いているのを見たスタッフがアンパンマンの人形を手に男の子に

スタッフ「これなーんだ?」

と声をかけると

男の子「あっアンパンマン!」

男の子はピタリと泣きやむとアンパンマンの人形で遊び始め…

スタッフ「はい終わったよー」

男の子「えーフッ素おいしかった!もっとやりたい~」

りんご味のフッ素を気に入ってくれました。次は泣かずに出来るね!