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あべ小児歯科通信

当院から毎月発行される「あべ小児歯科通信」です。治療のエピソードなどを掲載しています。

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あべ小児歯科通信

あべ小児歯科通信 2020年7月号

あべ小児歯科通信 2020年

7月号

No.189

TEL 35-8640

 

梅雨が開け、暑くなって来ましたね!しっかり体調管理をして夏に負けないようにしましょう!

コロナの影響で夏祭りが中止となってしましましたが、沢山遊んで楽しい思い出を作りましょう!

 

◆Q&A◆

Q.11ヶ月の息子ですが、舌が他の子より短いような気がします。授乳には特に支障をきたしていませんが、将来咀嚼や発音など何か心配ないでしょうか?

A.舌の裏側のすじ(舌小帯)が短く、舌の運動範囲が狭い(少ない)場合、舌小帯短縮症と言います。

授乳に際して母親にも子供にも特に支障をきたす事なく、さらに母親に乳腺炎が見られたり、子供の体重が増加しないという事がなければ経過を観察するだけで良いでしょう。

ただし、3歳過ぎて食べ物をよくこぼす、食べ方や発音が気になる場合は小児歯科専門医に相談しましょう。

場合によっては舌小帯の手術(舌小帯形成術)を行い、機能的に舌の運動範囲を普通の子供と同じ程度になるまで回復させた方が良い事もあります。

また、舌ではなく上唇の裏側のすじ(上唇小帯)が上の前歯のすぐ近くまで伸び、上の前歯の間に隙間があるお子様を見かける事が時々あります。

上唇小帯が長い為に歯磨きの時に嫌がる事もあります。上の前歯が生えてくると多くの子供で歯と歯の間に隙間があり、

上唇小帯も前歯の隙間近くまで伸びている事がしばしばありますが、永久歯が生えてくる78歳までは経過を見ても良いでしょう。

歯磨きに関しては、すじに直接歯ブラシを当てると痛がり、歯ブラシを嫌がるようになります。

保護者の指でしっかりと上唇をめくり、小帯(すじ)が見えるようにします。その後、すじをさけて一本ずつ磨くようにします。

 

♪♪♪エピソード♪♪♪〈7歳の男の子の話〉

スタッフ「じゃあ診療チェアーに横になってね。」

男の子「お母さん、グーンして!」

お母さん「え~、〇〇くんもう重たいよ。」

スタッフ「???グーンって…」

お母さんは男の子をお姫様抱っこすると、診療チェアーに乗せました。それを見て、

スタッフ「あっ、グーンってお姫様抱っこの事だったんだ。」

お母さん「〇〇くん、お姫様抱っこだって、おかまちゃんじゃん。」

男の子「えーーー!!」

ちょっと嫌そうに呟きました。そして次の来院日から毎回、お母さんのお姫様抱っこで診療室に入って来ました。

男の子「楽しい!!」

とっても楽しそうに大はしゃぎ(o^―^o)

いつもしっかりした男の子ですが、まだまだお母さんに甘えたかったんだね(^-^)

 

あべ小児歯科通信 2020年6月号

あべ小児歯科通信 2020年

6月号

No.188

TEL 35-8640

 

早いもので梅雨の季節になりましたね。今年はコロナウイルスの流行もあり、何かと大変な時期ですが、皆様元気でお過ごしですか?

こんな時こそ、少しの楽しみを見つけて明るくいきたいものですね(^▽^)

 

◆Q&A◆

Q.12ヶ月の娘ですが、おしゃぶりはいつ頃まで使っていいでしょうか?

私は歯並びが悪いのですが、子供も将来悪くなりますか?悪くなるなら、何に気を付けたら良いですか?

A.おしゃぶりは、泣いている赤ちゃんを鎮めるのに便利なアイテムであり、育児で大変なお母さんにはお助けグッズでもあるでしょう。

「吸う」ことが自然な乳児期には、口の機能や形態に問題は生じません。

でも、離乳が完了して口の働きが「吸う」事から「噛む」事へと移行してくると、おしゃぶりもそろそろ卒業の時期を迎えます。

2歳を過ぎて奥歯の咬み合わせができた後もおしゃぶりの使用が続くと、歯並び・咬み合わせに影響が出やすくなり、また唇の閉じ方や舌の使い方にも問題が生じやすくなります。

乳歯の奥歯が生えてくる1歳半頃からやめる準備を始めて、2歳半過ぎまでにはやめれるといいですね。

歯並びや咬み合わせが悪くなるのは4つの原因があります。一つ目は、乳歯を虫歯などで早く失い永久歯の生える場所がなくなる為です。

二つ目には、歯と顎の骨の大きさのバランスが悪く永久歯の生える場所がない為です。

歯や顎の大きさは遺伝もありますが、良く噛まない、または硬い食べ物を食べない事により、十分顎が発達しない事も関係あります。

三つ目は、出っ歯や受け口(反対咬合)の中には純粋に遺伝的な問題が要因の事もあります。

四つ目は、おしゃぶり、指しゃぶりなどの癖、舌の前方突出癖や口呼吸、頬杖、うつ伏せ寝などの生活習慣も関係します。

最近では、永久歯の歯並びが悪くならないように、乳歯の時期から簡単な装置を利用した方が良い場合もあります。

最良のタイミングで治療ができるように、小児歯科専門医に相談し定期的に経過を見ていきましょう。

 

♪♪♪エピソード♪♪♪〈4歳の男の子の話〉

元気な4才の男の子、歯の詰め物が欠けて来院。診察室に入るなり、

男の子「よろしくお願いします。」と元気に挨拶。

スタッフ「ちゃんと挨拶できて偉いねー。」

男の子「うん、僕家でいつもちゃんと挨拶してるんだ。」とニコニコ。

ドクター「じゃあ、治すからゴロンしようか。」

男の子「今日は泣かないで、頑張るよ!」

治療が終わると、

男の子「ありがとうございました。また詰め物が欠けたら、よろしくお願いします。」

スタッフ「お~。完璧な挨拶。すごいねー。まだ4才なのに…」

男の子はちょっと誇らしげにニコニコ。でも実は治療中は削る音が苦手でちょっぴり泣いてしまいました。これはスタッフと男の子のヒミツ!!

 

 

あべ小児歯科通信 2020年5月号

あべ小児歯科通信 2020年

5月号

No.187

TEL 35-8640

 

青葉若葉が日に照り映えて目に染みるような季節となりました。新型コロナウイルスが流行していますね。皆様ご自愛下さいね。

4月より勤務しております、山本奈美子です。至らぬところもあるかと思いますが、どうぞ宜しくお願いします。

 

◆Q&A◆

Q.2歳3ヶ月の双子の兄弟ですが、お父さんが受け口です。最近兄も顎を前に出しますし、また、弟は歯の数が少ないと言われました。どうすればいいでしょうか?

A.歯並びは遺伝的要因もあります。例えば、お父さんやお母さんが受け口ならば、お子さんもそうなる可能性が高い傾向にありますので、注意が必要です。

小さいお子さん、特にまだ奥歯が生えてきていない頃は顎を前に出す癖もあるようです。

最近、舌を上にあげるのが下手な事が受け口と関係する場合もある事が分かってきました。

舌を上手に動かすトレーニングや簡単な装置を利用する事もあります。

乳歯が生えそろう3歳ぐらいまで様子を見て自然に治らない時には、小児歯科専門医に一度相談して下さい。

弟さんのようにたまに下の前歯の数が少ないお子さんがいます。先天欠如と言って、もともと歯が作られない事もあれば、癒合歯と言って2本分の歯がくっついて生えて来る事もあります。

乳歯の歯が少ないからと言って、永久歯の数も少ないとは限りません。

乳歯の時は経過を見て、永久歯に生え代わる頃に小児専門医院で、顎全体が写るレントゲン写真を撮ってもらいましょう。

その時、永久歯の数などの詳細が分かりますから、将来の歯並び・咬み合わせについて相談しましょう。

癒合歯で歯と歯がくっついた部分がくぼんでいる場合は、汚れが溜まりやすく虫歯のリスクが高いので、歯磨きに気を付けましょう。

 

♪♪♪エピソード♪♪♪〈3才の女の子の話〉

3才の女の子がおばあちゃんと診察室に入って来ました。

女の子「あのね、私寝る前に、いつもおばあちゃんに歯磨きしてもらうんだ。」

スタッフ「毎日磨いてもらって良かったね。」

女の子「うん。それでね、私が時々懐中電灯を持ってお口の中を照らすの。そうすると、おばあちゃん喜ぶんだよ。」

スタッフ「懐中電灯?」

女の子「口の中を照らすと、明るくて見やすいんだって。」

おばあちゃんは少しテレながらニコニコと笑っていました。いつもは少し怖がりの女の子ですが、この話の時はとても誇らしげで可愛かったですよ。

これからも歯磨き頑張ってね。