あべ小児歯科通信

当院から毎月発行される「あべ小児歯科通信」です。治療のエピソードなどを掲載しています。

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あべ小児歯科通信

あべ小児歯科通信 2018年9月号

あべ小児歯科通信 2018年

9月号

No.171

TEL 35-8640

 

皆さん今年の夏休みはいかがでしたか?今年の夏は全国的に猛暑日が何日もあり、とても大変でしたね。

9月になって暑さも和らげば良いですね。まだまだお子様への熱中症対策もお忘れなく。

 

◆Q&A◆

Q.妊娠5ヶ月です。虫歯が急に痛み出し、以前歯科クリニックで処方されていた鎮痛剤を飲みました。

飲んでから胎児に何か影響があるのではないかと心配になりました。

また、出産までに虫歯がさらに悪化してしまうのではないかと心配です。

妊娠中に歯科治療を受けても問題はないのでしょうか?

A.歯科で用いられる抗菌薬や鎮痛剤は比較的安全に使用できると言われていますが、

その中でも安全性の高い薬剤を選んで用いる事が望まれます。

また、歯科治療についても、虫歯が痛いまま出産まで待つのは苦痛ですし、

妊娠後期になるとお腹も大きくなって治療を受けるのも大変になりやすいので、

比較的体調が安定している妊娠中期(5~7ヶ月)くらいに治療を受けると良いでしょう。

また、状況によっては麻酔なしで応急処置のみ行って、出産後に改めて治療方法を検討した方が良い場合もあります。

通常の歯科のレントゲン撮影や麻酔では、胎児への影響は少ないものです。

受診時に妊娠中である事を伝えておけば被曝量の多いレントゲンは使いませんので大丈夫です。

服薬の胎児への影響については、胎児の器官が発生・分化する妊娠初期が最も注意が必要な時期と言われています。

それ以降リスクは低下しますが、安全性の高い薬剤を選ぶ必要はあるでしょう。

妊娠中は薬物の処理・排泄能力も低下する事から、少量で薬効が発現したり、

作用の持続時間が延長したり、副作用が発現しやすい事があるので、服用量や服用期間などにも配慮してもらい、

心配だったら産科の主治医に相談すると良いでしょう。

 

♪♪♪エピソード♪♪♪〈ごほうびプレゼントがなかなか決められない3歳児の話〉

[女の子編]

女の子「どれにしようかな。これはこの前もらったし…」

スタッフ「このクシ意外と人気があるんだよ。これどう?」

女の子「いらない。」

とスパっと切り捨てました。

[男の子編]

男の子「これは持ってるし。う~ん…。」

お父さん「昔お父さんもこれでよく遊んだんだよ。このミニカーいいんじゃないかな?」

と勧めると

男の子「それはダメだよ。」

と一言。その姿はまるでプレゼント選びの達人であるかのような冷静な口調でした。

2人とも堂々とした態度に驚かされたスタッフ一同でした。(^▽^)/

あべ小児歯科通信 2018年8月号

あべ小児歯科通信 2018年

8月号

No.170

TEL 35-8640

 

いよいよ、夏本番の暑さがやってきましたね!熱中症には気を付けて、花火や海など残りの夏を楽しみましょう!

 

◆Q&A◆

Q.妊娠してから時々歯磨きをしなくても出血する事もあります。

この症状は、妊娠と関係がありますか?何か病気によるものではないかと心配でなりません。

また、歯周病があるとお腹の子に影響はありませんか?

A.妊娠して女性ホルモンが急増すると、歯肉の反応性が高くなったり、

女性ホルモンを好む歯周病細菌が増えて、歯肉の炎症が起こりやすくなります。

また唾液が酸性になって口の中がネバネバしやすくなります。

さらに、つわりで食事の好みが変化したり、空腹を避けるため食事(間食)の回数が増えたり、

吐きやすいので歯磨きが十分にできなかったりすると、口の中の衛生状態も不良になり、歯肉炎がひどくなる事があります。

女性ホルモンの変化による歯肉の炎症や腫れは、出産後にホルモンが元に戻ると症状も治まってきます。

しかし腫れて出血しやすいと歯磨きをするのが怖くなったり、

腫れているため汚れを落としにくかったり、つわりで歯磨きがうまくできなかったり、

ちょこちょこ食べるため歯磨きが追いつかなかったりすると、歯の汚れや歯石が原因の歯周病も起こってきます。

歯周病と言っても、歯肉が腫れたり出血するという歯肉炎だけでなく、

歯肉の慢性炎症のために歯を支える骨(歯槽骨)まで下がってしまい、

歯が動揺したり膿が出るという歯周炎になってしまうと、いろいろ問題も出てきます。

特に妊婦の中等度・重度の歯周炎は早産(低体重児出産)のリスクを高めるというデータも出ています。

歯周炎の重症化も防ぐためには、できるだけきちんと歯磨きをする事と、専門的な歯の清掃や歯石の除去を行う事が望まれます。

行政で行っている妊婦歯科検診などを利用して口の中の状態をチェックしてもらったり、

かかりつけの歯科に相談して安定期のうちに歯のクリーニングや歯石を取ってもらう事などをお勧めします。

そして気分の落ち着いている時に少しずつでも歯磨きをする事で、歯肉炎を悪化させないようにしましょう。

 

♪♪♪エピソード♪♪♪〈7歳の男の子の話〉

治療中いつも泣いてしまう男の子。

スタッフ「もうすぐ終わるからね~!」

と声をかけるも泣きやみません。すると、

お母さん「この子、いつも家で真似して歯医者さんごっこしているんですよ。私がいつも患者さんの役です。」

と教えてくれました。

今は泣いているけど、男の子の家での得意そうな様子が目に浮かび、微笑んだスタッフなのでした。(´∀*)

あべ小児歯科通信 2018年7月号

あべ小児歯科通信 2018年

7月号

No.169

TEL 35-8640

 

梅雨も明け、七夕にプール、夏祭りと行事がいっぱいの夏がやってきましたね♪

暑さに負けないくらい沢山遊びましょう!

 

◆Q&A◆

Q.10ヶ月の女の子です。家中の物をかじって傷だらけにします。

木の机やスチール製の椅子などを硬ければ硬いほど固執するようにかじっています。

おもちゃを与ても、かじる以外の遊び方をしないので、口の中にトラブルが起きるのではと心配しています。

どうすればやめさせる事ができるでしょうか?

A.赤ちゃんはいろいろな大きさ、硬さの物を噛みながら、噛んだ時の感触を学習していると考えられます。

乳児期は、手に触れたものを何でも口に持って行くのが特徴とも言えます。

乳歯が生える前は舐めたり、しゃぶったりしますが、

歯が生えてからは噛んだり、かじったりという行動に移行します。

この時期、最も感覚が鋭敏な口を使って物を確かめようとしていると考えられます。

物をかじるという行動は、上下の前歯が生えてきた時期によく見られる行動で

新しく生えてきた歯を使って噛んだ時の感触を学習していると思われ、これは発達の自然な一過程とも言えます。

また上下の前歯が生えてくると、歯ぎしりがさかんになる赤ちゃんもいます。

これも上下の歯の当たり具合を学習しているものと解釈されます。

ただ、歯が入り込むような玩具は危険です。

また、つかまり立ちなどをしながら玩具を噛んでいて、転ぶ事のないよう気を付けましょう。

赤ちゃんには安全な物と危険な物を選び分ける能力がないので、

口に持っていく物の安全性には充分注意し、家具も噛んで危ない物には近づきにくい工夫をしましょう。

1~2歳になっても噛み癖が続いている場合は、一緒におしゃべりをしたり、

本を読んだり、外遊びに誘ったり、手や口を使った遊びをして、噛むことよりも楽しい事を探して下さい。

気分を変え、他の遊びに誘うなど興味の対象を広げてあげる方が得策です。

 

♪♪♪エピソード♪♪♪〈5歳の男の子の話〉

フッ素塗布をして今日で治療が終わりの男の子。

フッ素塗布が得意ではないようです。

スタッフ「〇〇くん、フッ素しようかー!」

男の子「…。」

少し涙ぐみながらそっぽを向いてしまいました。

スタッフ「フッ素頑張ったらプレゼント選んでおしまいだよー!」

すると男の子はやる気が出たようにこちらを向いて来てくれました。

スタッフ「頑張ろっか!!」

男の子「うん!!プレゼント選ぶ!」

プレゼントの為に頑張る姿がカッコよかったです♪